トヨタ GRヤリスのパフォーマンスをさらに向上! 信頼性の高いHKSのチューニング・カスタマイズパーツをご紹介/HKS【Vol.9】
GRヤリスの可能性をさらに広げる老舗チューニングブランド「HKS」
公道走行が可能な車両でタイムアタックをする自動車競技「WRC(World Rally Championship:世界ラリー選手権)」で勝つために誕生した、トヨタ「GRヤリス」。
エンジンは1.6Lターボにも関わらず272psを出し、新開発の「アクティブトルクスプリット4WDシステム(走行状況に応じて前後輪へ伝える駆動力を変更するシステム)」により、圧倒的なトラクション性能を発揮します。
そのGRヤリスの可能性をさらに広げるべく老舗チューニングブランド「HKS(エッチ・ケー・エス)」では安定した態勢でチューニングパーツの開発を進めてきました。デモカーはストリート向けとサーキット向けの2台を用意。様々な条件下にてテストを重ねることで、信頼性の高いアイテムをリリースしています。
そんなHKSではGRヤリスのアイテムとして、スポーツマフラーや車高調キットはもちろん、ブーストアップ用デバイスやクーリングアイテムなどラインアップを幅広く用意しています。
当記事では、HKSが特にオススメするGRヤリス用の「最新チューニング・カスタマイズパーツ」をご紹介します。
スポーツマフラーは好みに応じて選べる3タイプを用意
チューニングのファーストステップとして人気なのがマフラー交換。パワーアップはもちろん、サウンドもスポーティに生まれ変わり、リアビューが引き締まるのも見逃せないのがメリットです。HKSでは、好みや予算に応じて選べる次の3モデルを用意しています。
・軽さとスポーティなサウンドが魅力の「Hi-Power SPEC-L II(ハイパワー スペックL II)」
・スタイリッシュで手軽に交換できる「LEGAMAX Premium(リーガマックスプレミアム)」
・ステップアップにも対応する高効率モデル「Super Turbo Muffler(スーパーターボマフラー)」
この選べる3タイプの詳細をそれぞれご紹介していきます。
純正比25%の軽量化を果たした「ハイパワースペックL II」
配管やサイレンサー(消音器)に薄いステンレス材を採用し、大幅な軽量化を果たした「ハイパワースペックL II」。
GRヤリスの純正マフラーが12.4kgなのに対し、「ハイパワースペックL II」では9.3kgと、重量を約25%低減しており、運動性能の向上に貢献しています。
マフラーをストレート構造とすることで排気抵抗を低減したほか、中間パイプにレゾネーター(吸気の際に発生する高周波帯の騒音を消す装置)を設けてサウンドチューンを施しました。車検対応品でありながら、低音域を強調した迫力のサウンドを楽しむことができるマフラーとなっています。
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手軽に交換可能! リアピース交換タイプの「リーガマックスプレミアム」
上質な存在感とスポーツ性能の両立をテーマに掲げる「リーガマックスプレミアム」。純正レイアウトを踏襲したオーソドックスなタイプのマフラーながら、細部にまでこだわっています。
そのひとつが、ブラックのイオンプレーティング処理(蒸発させた物質を他の物質の表面に薄く付着させる処理法)を施したテールパイプです。これにより、スポーティでありながら質感を高めています。
さらに、大型サイレンサーの採用により、低回転時は純正に匹敵するほどの静粛性を確保。それでいてアクセルを踏み込むとクリアなサウンドが味わえるので、ドレスアップ派にもオススメの車検対応マフラーとなっています。
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約500psまで対応する「スーパーターボマフラー」
排気効率を重視した「スーパーターボマフラー」は、絞りなしのストレート構造を採用。排圧は純正比で30%低減しており、500psまで対応するキャパシティを備えています。
過給機が搭載されている車両のパワーを上げるブーストアップやタービン交換など、将来のステップアップを考えているオーナーには最適です。
音質にもこだわっており、中間パイプにサイレントチャンバー(周波数を調整するための共鳴装置)を設けたうえで、テール内にはスリット加工を実施。こもり音を低減しつつ、低音を強調した迫力のサウンドが味わえるように調律されています。
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走りの愉しさと、快適な乗り心地を両立したHKS自慢のサスペンション
フロントがストラット、リアがダブルウィッシュボーンというサスペンションを採用しているGRヤリス。そのため、よく曲がり、ロールもしっかりと押さえられていると評判です。
しかし「スポーティゆえに街中での突き上げ感が気になる」というユーザーも。そんなGRヤリスに“走り心地”という新たな価値観を提案してくれるのが「ハイパーマックスS」です。
HKSが長年培ってきた技術を結集したこの車高調では、街乗りから曲がりくねったワインディングにターゲットを絞って制作されています。しっとりとした乗り味でありながら、限界域では粘りのある走りを実現。スプリングレート(反発力の強さ)はフロント7kg/mm、リア6kg/mmとなっています。
また、サーキットからワインディングまで幅広く適応する最新スペックの「ハイパーマックスR」が2022年8月頃発売予定。
先代モデルとなる「マックス IV SP」で培ってきた技術力に加えて最新のノウハウを注入することでハンドリングやトラクション、おさまりの良さなどすべてにおいて圧倒的な性能を有するモデルに生まれ変わります。
吸気効率を高める「カーボンレーシングサクション」
HKSではフローベンチテスターなどの最新設備を完備しており、その中でテストを繰り返し、商品をリリースしています。そのため、究極のエアインテークシステム「カーボンレーシングサクション」は安心して導入することができます。
「カーボンレーシングサクション」の性能について説明していきましょう。
剥き出しタイプのスーパーパワーフローと、レイアウトを最適化したインテークパイプにより吸入抵抗を低減。
さらにエンジンルーム内に流れてきた気流を整えるエアガイドと、熱を絶縁するヒートインシュレーターの採用により、車外から取り込む空気を効率よく導入しています。最高出力時に通気抵抗は約20%抑えられるというので、その効果は侮れません。
インテークパイプやヒートインシュレーターはカーボン製(綾織り)となっており、エンジンルームをカッコよくコーディネイトできるのも大きな魅力。スポーティな吸気サウンドも味わえます。
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パワーが欲しい時には手軽にブーストアップできる「パワーエディター」の導入がおすすめ
圧倒的な加速力を誇るGRヤリス。しかし1年も経つと慣れてきて、もうちょっとパワーが欲しいという欲求も出てきます。そうしたニーズに応えるのが、簡単に装着ができるカプラーオンで手軽にブーストアップできる「パワーエディター」です。
専用データ入りとなっており、安全かつ確実にパワー&トルクの向上が図れるこのアイテムは、4万9500円(税込)というお手頃プライスなのも魅力。
パワーエディターの3400rpm時のトルクは4.4kgf/mアップ、4800rpm時のパワーは21.7psアップという、圧倒的なコストパフォーマンスを誇っています。
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「Rタイプインタークーラー」で冷気性能を高め、GRヤリス本来のポテンシャルを引き出す
純正でも前置きタイプの冷却装置インタークーラーを採用するGRヤリスですが、サーキットでの連続周回時には吸気温度が上昇。パワーを強制的に抑える保護制御が働いてしまうなど、純正はキャパシティ不足なのは否めず、ブーストアップ車両はなおさらです。
そこでHKSの「Rタイプインタークーラー」で冷却コアの容量を拡大し、冷却効率を高めるのがオススメ。さらに、新設計の積層タイプコアの採用により圧力損出を低減したのもポイントです。重量増も最小限に抑えた設計となっています。
気になるその効果は、ノーマルブースト車でも約7psアップ。パワーエディターによるブーストアップ車両では約10psアップを実証しています。
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夏場のサーキット走行では必須ともいえる「オイルクーラーキット」
小排気量の高出力エンジンゆえに厳しい熱の問題。HKSでテストを行ったところ、気温25度のサーキットを約5分連続周回しただけで油温は130度まで上昇しました。これは、走行会で1枠も走り切れないという厳しい現実です。
しかし、HKSでは「走行会の1枠、約25分をクーリングラップ(スピードと回転数を落とし冷却水やオイル、ブレーキまわりなどの温度を下げながら走る方法)せずに走り切れること」を目標にオイルクーラーの開発に着手。
そして、限られたスペースのなかで最大限の効果を発揮できるよう設計を吟味しながらも、高い冷却効果を実現する「オイルクーラーキット」の開発に成功。このオイルクーラーキットは新開発のターンフローコアやオイルクーラーパイプを採用しており、油温が安定することで、水温の上昇も抑えられています。
2022年9月には「コールドエアインテーク」も発売! 全力でパーツ開発をさらに推し進めるHKS
GRヤリスの潜在能力を引き出すべく、全力でパーツ開発を推し進めるHKS。純正ECUの解析も引き続き進められているほか、ボックスタイプを採用した吸気系チューニングパーツ「コールドエアインテーク」のリリースを2022年9月頃に予定するなど、まだまだパーツ開発の手はゆるめられる様子はありません。今後のHKSの動向については公式HPをチェックしてみてください!
- 筆者 石川 大輔(いしかわ だいすけ)
- 1972年2月17日生まれ。幼少期にスーパーカーブームを迎え、小学生の頃は新車のカタログ集めに没頭。免許取得してはじめての愛車は、先輩から5万円で譲り受けたスカイライン。峠にハマりドラテク磨きにいそしむも、才能のなさを痛感する。大学卒業後は好きが高じてチューニング雑誌の編集部入り。10年以上の丁稚修業を経て、フリーライターに。スポーツカーや輸入車、SUVなどジャンルを問わず、各媒体に記事を寄稿する。BMW523dと180SXを所有し、趣味はドリフト競技と中古車サイト巡り。
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Brand Info -
「HKS(エッチ・ケー・エス)」は、1973年創業の老舗チューニングブランド。マフラーやサスペンション、コンピュータ、ターボなどの自動車用チューニングパーツを数多く手掛けている。高い技術力に基づいた自社設計、自社製造をモットーとしており、メイドインジャパンのクオリティは多くの支持を集めている。日本はもとより、海外にも多くのファンをもつ国産屈指のチューニングブランドだ。