本格オフロードSUVのジムニーを街乗りでも快適に走れるようにHKSがチューニング|HKS【Vol.3】

スポーツカーやコンパクトハッチのイメージが強いHKSだが、今回紹介するのはスズキの本格オフローダー、ジムニー。2018年の発売以来人気が続いているジムニーを、HKSが手掛けるとどうなるのか?

キーワードは街乗りでの不安の解消

軽自動車ながら、本格的なラダーフレームや3リンクリジッドアクスル式サスペンション、機械式副変速機などを備え、見た目だけのクロスオーバーSUVとは一線を画す悪路走破性を持ち合わせているジムニー。昔からコアなファンが多い車種としても知られているモデルであるが、2018年に登場した新型はその一気に垢抜けたルックスから、従来のジムニーユーザー以外の街乗りメインのユーザーや女性ユーザーも増えているようだ。

新型となり、オンロード性能もかなり向上したとはいえ、やはりジムニーは本格的なオフローダーとして作られており、街乗りメインの使い方では乗り心地に不満を覚えるユーザーも少なくない。そこで足回りのノウハウを多く持つHKSがストリートも快適に走れるように創り上げたサスペンションキットが「HIPERMAX G+」なのである。

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ジムニーを「普通のクルマ」として快適に街乗りできる味付けに

オフロード走行も考慮した純正サスペンションでストリートを走行すると、ロールや左右への揺すられ感も大きく、乗用車から乗り換えると横転してしまいそうな不安を抱くユーザーも少なくない。それを抑えるために30~35mmのローダウンを実施し重心を下げるとともに、バネレートとショックアブソーバーの減衰力を高めて純正で感じた不快な部分を改善している。特にロールの大きさやロールスピードの速さを低減し、不安に感じたコーナーでの挙動を安定方向に振っているので、乗用車感覚で安心して乗れるようになっているのだ。

ショックアブソーバーにはHIPERMAXシリーズ伝統の単筒式を採用し、正確かつ雑味のない乗り味を実現。30段の減衰力調整機能を装備し、ゆったりとコンフォート重視の乗り味から引き締まったスポーティーな乗り味まで、好みに合わせて調整可能としている。

なお、「ローダウン」や「減衰力、バネレートアップ」と聞くとスポーツ系やドレスアップ系のイメージを持たれるかもしれないが、写真を見ても分かるように極端なローダウンというよりは、一般的な乗用車の乗り味に近づけるための味付け、という意味合いが強くなっているので安心して装着していただきたい。

ジムニー用パーツの詳細はコチラ

重さを感じるジムニーをもっと快適にパワーアップ

660ccという枠の中で作らなければならない軽自動車だけに、車重のあるジムニーにとってはややパワー的に辛くなってしまうのは致し方ないところ。そんなパワー不足を補ってくれるのが、「POWER EDITOR」と呼ばれるブーストアップ用のアイテムだ。

純正の圧力センサーとハーネスの間に割り込ませる形でカプラーオン装着するだけの手軽さながら、出荷時にブーストアップデータがプリセットされているので、装着するだけで純正比最大7.8kW(10.5PS)/10.9N・m(1.1kgf・m)のパワーアップを実現してくれる。ピークパワーだけでなく、全域で性能向上が見込めるので、パワー不足を感じることの多い登坂路などでも不満なく走れるようになるのだ。

マフラーやエアフィルターなどの吸排気系も豊富にラインナップ

チューニングの第一歩として人気の純正交換タイプのエアフィルター「SUPER AIR FILTER」を筆頭に、センターパイプまでまるごと交換し、ノーマル状態はもちろん、ブーストアップやタービン交換までも対応可能な「SUPER TURBO MUFFLER」を設定。純正ではいまいちだった吹け上がりが、HKSでは排気抵抗の低減で爽快なフィーリングへと変化する。

また、右側シングル出しでマフラーの存在が一目でわかるスタイリッシュなリアビューを実現しながら、低価格のためオフロード走行でマフラーを破損したときの補修用としても人気の「LEGAL MUFFLER」も用意している。

マフラーはどれも加速騒音認証済となっているので、装着したまま車検もOKなのも嬉しいところ。

今後はタービンキットなどの本格的なチューニングアイテムのほか、HKSとしては初となるリフトアップサスペンションも開発中とのことで、新型ジムニーで遊びたいユーザーにとっては続報が待ち遠しいところ。まだまだ納車待ちのユーザーも多いところなので、新型ジムニーのカスタマイズはこれからもっと盛り上がっていくことだろう。

ジムニー用パーツの詳細はコチラ

アルファード/ヴェルファイア、シビック、ジムニーの不満はHKSで解消

3回に渡ってHKSの最新チューニングアイテムを紹介してきた今回の特集はいかがだっただろうか。アルファード/ヴェルファイア、シビック ハッチバック、そしてジムニーと、それぞれのオーナーが「もっとこうだったらいいのに...」と感じている点を改善してくれるチューニングパーツがHKSには揃っているはずだ。気になる人はぜひ、下記にリンクからHKSのサイトを訪れてみてほしい。

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筆者   小鮒 康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。
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「HKS(エッチ・ケー・エス)」は、1973年創業の老舗チューニングブランド。マフラーやサスペンション、コンピュータ、ターボなどの自動車用チューニングパーツを数多く手掛けている。高い技術力に基づいた自社設計、自社製造をモットーとしており、メイドインジャパンのクオリティは多くの支持を集めている。日本はもとより、海外にも多くのファンをもつ国産屈指のチューニングブランドだ。

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