ホイールの”落ちない汚れ”の原因、なんだか知ってますか? クランツのブレーキパッド講座【クランツVol.1】

知ってますか? クルマの最重要パーツ“ブレーキ”について

クルマの中で、最重要ともいえるパーツがブレーキだ。クルマが動かない分には大事故は起こらないし、止まることさえできれば大惨事を免れられるケースも多いからだ。

しかし、その仕組みや注意点など、深いところまであまり関心が持たれていないのも事実。なかでも直接的に制動に関わるブレーキパッドは、重要度に反して軽視されがちだ。

そこで様々な人に最重要パーツであるブレーキについて理解してもらうべく「ブレーキを踏むとどうして止まるのか」という初歩的な内容から「ホイールの”落ちない汚れ”の原因とは何か」というマニアックな裏話まで、国産老舗ブレーキパッドメーカーの株式会社クランツが監修のもと、わかりやすくQ&Aとしてまとめた。

この記事によって、ブレーキへの理解を深め、気になっていたであろうブレーキに関する疑問の解決に繋がれば幸いだ。

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ブレーキに関するQ&A

Q1.ブレーキペダルを踏むと、どのようにしてクルマは止まるの?

ブレーキにはドラムブレーキとディスクブレーキの2種類があるが、ここでは現在のクルマで主流のディスクブレーキに絞って話を進めることとする。

ブレーキは主に「ブレーキローター」「ブレーキキャリパー」「ブレーキパッド」の3つのパーツで構成されている。ブレーキキャリパーには2つのブレーキパッドが内蔵されていて、ブレーキペダルを踏むと、表側と裏側の両方からブレーキパッドが押し出される。

その押し出された2つのブレーキパッドがホイールと一緒に回転しているブレーキローターを両側から挟み、摩擦が起こることで制動力が生まれ、クルマは減速や停止をする。

Q2.ブレーキローターやブレーキパッドはどんなタイミングで交換すればいいの?

クランツ

ブレーキローターは刻印されている摩耗限界値が交換の目安となる。

ブレーキパッドは一般的に摩耗材の厚みが残り3mmに達したら交換する必要があるとされている。国産車やアメリカ車は目視での確認になるが、欧州車はブレーキパッドの厚みをセンサーで把握しており、警告灯で交換時期を知らせてくれる。

Q3.ブレーキパッドは何でできているの?

クランツ

数十年前まではブレーキパッドの摩擦材にアスベストが使われていたが、その健康被害が明らかになり、今はアラミド繊維やスチール繊維などが主成分となっている。

Q4.ブレーキを踏むと聞こえてくる嫌な音は何が原因?

ブレーキの作動時に発生する「音鳴き」は、制動力が低い低温時のブレーキパッドとブレーキローターが触れた際に起こる振動によるもの。熱を持っているときは起こりにくくなる。

低温時でも制動力が高いブレーキパッドを使用することで鳴きを防ぐことができる。

Q5.山道の下りなどでブレーキを踏みすぎると効きが弱くなるのはなぜ?

フェード現象

ブレーキを使いすぎると起こる「フェード現象」は、ブレーキパッドに蓄積される熱が原因で発生する。

山道の下りなどで頻繁にブレーキを踏んでいると、ブレーキパッドの摩擦材が熱くなり、表面が炭化してしまう。さらに熱が上がり続けると、炭化が進んで制動力が著しく低下してしまう。

フェード現象が発生した場合、そのままブレーキを掛けつづけると熱がブレーキフルードにまで伝わり、フルードの沸騰によって完全に制動力が失われる危険な状況に陥る。これを「ベーパーロック現象」だ。

そんな事態に見舞われないよう、下り坂が続く場合はエンジンブレーキを併用することが大切だ。

Q6.ホイールの”落ちない汚れ”の原因ってなに?

ブレーキダスト

特にメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲンなどの輸入車に多い“しつこいホイール”の汚れは、実はブレーキパッドの鉄粉が原因。輸入車に使用されているブレーキパッドは制動力を重視していることやコストの関係もあり、鉄粉が出やすいものが純正品として採用されているのだ。

その鉄粉がどう悪さをしているのか。ブレーキが作動する際にブレーキパッドに含まれる鉄粉が削れ、熱いままの鉄粉がホイールに付着し、ホイール表面のクリア層を溶かしてしまっているのだという。

泥やホコリとは明らかに違う落ちにくいホイールの汚れは、熱を持ったブレーキパッドの鉄粉による焦げなのだ。

Q7「汚れ」「音鳴き」「フェード」が少ないブレーキパッドはあるの?

結論から言うと「ある」。

クランツが展開する輸入車用ブレーキパッドの「KRANZ GIGA’S(クランツ・ジガ)」シリーズは、「汚れないブレーキパッド」として長きに渡り好評を博している。とりわけ輸入車の純正ブレーキパッドは汚れることで悪名高いため、一度クランツ・ジガの良さを知ったユーザーはリピートを繰り返している。

その一方で、クランツ社が自ら“とにかく高い”を謳い文句にするほど、クランツ・ジガは高価なことでも知られている。

なぜGIGA'Sのブレーキパッドの価格は高いのか?価格が高いにも関わらずクランス・ジガを利用する理由とはなんなのか?果たして、クランツ・ジガに交換するとホイールの汚れや音鳴きが減るのか?

Vol.2、Vol.3でその真相に迫る!次回もお楽しみに!

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筆者   井口 豪
1975年4月29日生まれ。血筋は九州だが、出身は埼玉県。タウン誌編集部や自動車雑誌編集部勤務を経て、2004年にフリーライターに転身。多彩な趣味を持つウンチク好きの性分を生かし、自動車関連、ファッション、スポーツ、ライフスタイル、医療、環境アセスメント、各界インタビューなど、幅広い分野で執筆活動を展開する。2022年には令和3年度行政書士試験に合格し、東京都行政書士会に登録。「行政書士いのくち法務事務所」で行政書士業務もこなすマルチ法務ライター。
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Brand Info - KRANZ GIGA’S(クランツ・ジガ)

「KRANZ GIGA’S(クランツ・ジガ)」は東京都足立区の株式会社クランツが展開する輸入車用ブレーキパッドブランド。25年以上に渡り、「汚さないブレーキパッド」を信条とする高品質なブレーキパッドを提供してきた。「ホイールが汚れにくい」「音鳴きが少ない」「フェードしにくい」「踏んだ分だけ効く」などの実体験が口コミで広がり、「一度使ったら次も使いたくなる」と、輸入車ユーザーから絶大なる支持を獲得している。純正よりも5~6倍長持ちするなど、耐久性も高い。それらクランツ社のブレーキパッドはすべて国内生産。埼玉県草加市の自社工場で、門外不出の配合や手法で製造されている。

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