ラリー参戦で培った経験と技術をストリートにフィードバックした「JAOS(ジャオス)」×125系ハイラックス用アイテム【Vol.2】

本格派/ストリート派どちらにもオススメできるジャオスのカスタマイズパーツ

Vol.1ではスズキ 新型ジムニー/ジムニーシエラのジャオス製品を特集した。メーカーからも評価されている高品質へのこだわりや、定番品を生み出すモノづくりの裏側に迫りながら、ジャオス製品の魅力をお伝えしている。

>>新型ジムニー&ジムニーシエラの乗り心地がグンッと快適に!オフロードカスタマイズパーツ専業メーカー「JAOS(ジャオス)」【Vol.1】

Vol.1の記事でも紹介したが、ジャオスはオンロード/ダートでのテストドライブを幾度となく繰り返し、製品の開発を行っている。さらにジャオスにはラリー参戦の経験がフィードバックされた125系ハイラックス用の製品もあるのだ。Vol.2では街乗り派には勿論、本格派にもオススメしたい125系ハイラックス用アイテムを紹介していく。

JAOS ハイラックス

125系ハイラックスがベースのマシンで海外ラリーに参戦し続けているジャオス

1985年の創業以来、日本のオフロードカスタマイズ界を牽引してきた「JAOS(ジャオス)」。4WDのモータースポーツとの関わりも深く、2000年代初頭からアジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)などで実績を重ねてきた。

2015年には、創立30周年プロジェクトとして「TEAM JAOS」を結成。ジャオスの市販パーツをベースに必要な安全装備のみを施したFJクルーザーでAXCRに参戦し、総合8位(クラス2位)を獲得した。

2016年のAXCR参戦時では、当時まだ日本で発売されていなかった125系のハイラックスのディーゼルモデルをタイから輸入。ラリー仕様にモディファイし、見事総合5位入賞を果たした。

チーム結成から5年目となる2019年は、同じハイラックスながら豪州仕様のガソリンモデルへと参戦車両を変更。さらなる飛躍を目指している。このようにジャオスではAXCRの参戦車両として4年連続で125系ハイラックスを採用している。

JAOS ハイラックスJAOS ハイラックス

ラリーの参戦から得られたものは、ジャオスの生み出す製品にフィードバックされている。それは本格的なダート走行用の装備はもちろんのこと、普段の運転が楽しくなるようなドライビングフィールの向上を目的としたアイテム開発にも活かされている。

JAOS(ジャオス)オフィシャルサイトはこちら

モータースポーツでの経験を活かしたトヨタ 125系ハイラックス用アイテムを開発

2017年、トヨタ ハイラックスは日本市場に戻ってきた。実に13年振りのことだ。しかし前述のように、その前年からジャオスはハイラックスのパフォーマンスを引き出すアイテムの開発に乗り出していた。

その経験とノウハウを125系ハイラックス用アイテムというかたちで、ストリートにフィードバックしている。「BATTLEZ(バトルズ)」ブランドで展開するインテークホースセットもそのうちの一つだ。

インテークホースセットは、インタークーラーホースとサクションホースのパッケージだ。いずれも世界のモータースポーツ界で信頼されているサムコ製の積層構造オリジナルシリコンホースを採用。

この積層構造により、高い圧力をかけた際の変形や膨張を最小限に抑える強度と耐久性を備える。また内壁がフラットな構造により吸気の抵抗が減り、吸気量が必要となる高い回転数でもスムーズな吸気を実現。アクセルを踏み込んだ際の吹け上がりの良さを求める人にオススメできる。

BATTLEZ インテークホースセット 125系ハイラックスの詳細はこちら

本格志向のユーザーにも最適!プロスペックのスキッドプレート

JAOS ハイラックス

スキッドプレートtypeRは、海外ラリー参戦によるパーツ開発から生まれた製品だ。ダートの走行時、岩などにヒットさせてしまう可能性があるフロントボトムを守るために必須のアイテム。同商品は高強度と軽量さを兼ね備えた4mm厚のアルミ製で、本格志向なユーザーにオススメのプロスペックモデルだ。

ジャオス ハイラックス スキッドプレート

またドレスアップを目的としたユーザーにもオススメできる。リフトアップしたスタイルでは目立つ部分であり、ルックス重視のカスタムにも必須のアイテムだろう。ダートを走らないとしても、ジャオスの高品質なスキッドプレートであれば安心して使用可能だ。

JAOS スキッドプレート typeR 125系ハイラックス

快適なドライビングと高いスタビリティを両立させたリフトアップセット

次に紹介するのは125系ハイラックス用サスペンション。こちらもレースやテスト走行からのフィードバックを受けて開発された製品だ。125系ハイラックス用のサスペンションのラインナップは、目的に合わせて10種類のラインナップを用意。

例えばハイラックス特有の前下がりが気になる人もいる。そんな人に向けて、フロントの車高を上げるリフトアップコイルスプリングを単体から用意をしている。あるいはノーマルの前傾姿勢のままのリフトアップを可能としたアイテムも選ぶことができる。このようにユーザーが求めるものにあわせて幅広い選択肢を用意している。

今回紹介するのはハイエンドモデルのリフトアップセット。フロントはコイル、リヤはリーフ5枚構成のリフトアップスプリングと車高調整機能付き減衰力調整式ダンパーの組み合わせとなっている。

チタン配合材ならではの“柔らかいけどコシがある”特性を活かしたフロントのコイルスプリングと、減衰力調整式BATTLEZダンパーによりコーナーリング/高速走行時の安定性を実現。更にフロントのダンパーには車高調整機能が備わっており、20mm~50mmの範囲で細やかなセッティングが可能だ。

Vol.1でもご紹介したように、ジャオスのチタン配合剤のコイルスプリングは耐久性にも優れており、正常な使用でヘタることはない。万が一ヘタりが生じた場合も、新品に交換してもらえるヘタリ保証対応を行っている。

リフトアップをしながらも、走行性能の向上や安心を求めるユーザーには是非ともチェックしてほしいアイテムだ。

BATTLEZ リフトアップセット VFCA ver.C 125系ハイラックスの詳細はこちら

リフトアップによる弊害をカバーするバンパーダウンブラケット

125系ハイラックスのリフトアップセットの中には、リフトアップによってリアバンパー下端の地上高が保安基準を超えてしまうものがある。

JAOS ハイラックス バンパーダウンブラケット

そこでジャオスではバンパーダウンブラケットを用意。純正リヤバンパーの位置を下げ、車検適合とすることができる。バンパーダウンブラケットのダウン量は、10mmと30mmの2段階で調整可能だ。

同商品に限らず、保安基準を満たし、ユーザーが安全に乗ることができるように、ジャオスでは必要となるパーツを用意している。

バンパーダウンブラケット リヤ 125系ハイラックスの詳細はこちら

ダートでもドレスアップにも!ENKEI独自の最新リム成型技術を採用したホイール

125系ハイラックスに適合するジャオスのホイールも、レースシーンで培った経験とノウハウが発揮されている。

なかでもTRIBE CLAW(トライブ クロウ)は、日本屈指のホイールメーカーであるENKEIで製造しており、独自の最新リム成型テクノロジーである「MAT PROCESS」を採用した鋳造1ピースホイールだ。一般的には鍛造に比べ強度が落ちる鋳造だが、MAT PROCESSの技術によって、リムは鍛造に匹敵する材料強度を実現し、鍛造では成形不可能な自由度の高いディスクデザインが可能となっている。

JAOS ハイラックス ホイール ENKEI TRIBE CLAW

軽快感のあるラフメッシュデザインをベースにし、ディスクを緩やかなコーンケイブ状に落とし込み立体感を高め、エレガントな仕上がりになっている。

JAOS ハイラックス ホイール ENKEI TRIBE CLAWJAOS ハイラックス ホイール ENKEI TRIBE CLAW

機能的にもデザイン的にも優れたホイールであり、競技志向のオフロードユーザーにはもちろん、ドレスアップを目的としたシティユースがメインのユーザーにもオススメできる。

125系ハイラックス推奨サイズである17×7.5JのTRIBE CLAWにはシルバー/ガンメタリック/ラリーエディション・ホワイトの3色が用意されている。

TRIBE CLAW RALLY EDITION ホワイトの詳細はこちら

“無骨さ”を演出しながら、穴あけ不要のオーバーフェンダー

リフトアップスタイルには欠かせないオーバーフェンダー。しかし取り付ける上でボディへの穴あけ加工が必要であったり、カスタムのハードルは高いものも多い。

125系ハイラックス用のオーバーフェンダーtypeXは、左右への張り出しは少ないものの、スパルタンな雰囲気を醸し出している。これはボディに穴を開け、ボルトで固定をした“後付け感”のあるデザインによるものが大きい。しかしこのボルトに見えるものは樹脂製のダミーボルト。基本的には両面テープでの貼り付けにより、出来るだけボディを傷つけずに取り付けが可能。こちらも装着のハードルは低く、ドレスアップを目的にした人にもオススメできるカスタムパーツだ。

ボディに穴を開けずに装着できることや、装着時の全幅は+20mm以内とコンパクトサイズに収めながら、それを感じさせずにボリューム感を出せる工夫されたディテールは、熟練クラフトマンが丁寧なモデリングを行い、繊細なバランスを追い求めるジャオスらしい製品だろう。

オーバーフェンダー typeX 125系ハイラックス

本格派にも街乗り派にもオススメなジャオスのカスタムパーツ

ジャオスが提供するアイテムは、レースからのフィードバックはあるものの、ガチガチの競技志向というわけではない。純正の足りない部分を補いながら、ユーザーが安心して使用できる製品を提供したいというジャオス製品のポリシーは変わらない。ダート走行向けのパーツから、ドレスアップ向けや日常的な使いやすさを向上させるパーツも取り揃えている。本格的なものを求めるユーザーには勿論、街乗り派やビギナーにもオススメできるのがジャオス製品だ。

JAOS ハイラックス

さて次回のVol.3では、デリカD:5を特集する。

デリカD:5はアウトドア志向のユーザーから圧倒的支持を得てきたオールラウンダーなミニバン。ジャオスでは長年に渡りカスタマイズをサポートしている車種であり、ユーザーの支持も高い。そんなデリカD:5をアレンジするジャオスの製品とその人気の理由を紹介していく。次回もお楽しみに!

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筆者   井口 豪
1975年4月29日生まれ。血筋は九州だが、出身は埼玉県。タウン誌編集部や自動車雑誌編集部勤務を経て、2004年にフリーライターに転身。多彩な趣味を持つウンチク好きの性分を生かし、自動車関連、ファッション、スポーツ、ライフスタイル、医療、環境アセスメント、各界インタビューなど、幅広い分野で執筆活動を展開する。2022年には令和3年度行政書士試験に合格し、東京都行政書士会に登録。「行政書士いのくち法務事務所」で行政書士業務もこなすマルチ法務ライター。
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Brand Info - ジャオス

1985年に設立されたオフロードカスタマイズパーツの専業メーカー。海外4WD用パーツの輸入販売からスタートし、現在はオリジナル製品の企画・製造・販売に加え、ディーラーとのコラボレーション企画や自動車メーカーへのOEM供給なども行う。フロントバンパーガード、スキッドバー、スキッドプレート、ラダーなど、数多くのロングセラー商品をラインナップする。また、リフトアップセットをはじめとする機能パーツは「BATTLEZ(バトルズ)」ブランドで展開している。

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Corporate Profile

企業名
株式会社ジャオス
郵便番号
370-3504
住所
群馬県北群馬郡榛東村広馬場3586-1
TEL
0279-20-5511