MINI・ミニ(BMW・初代)
ローバー社を買収したBMW(後にミニブランド以外は売却)が、往年の名車『ミニ』を41年振りにフルモデルチェンジ、2001年(日本では2002年)に登場したのが新生ミニだ。モデルチェンジと言っても旧ミニとはまったく異なるブランニュー・モデルで、旧ミニをモチーフとしたルックスが何よりの特徴。サイズはだいぶ大きくなったが、丸い目玉と切り詰められたオーバーハング、長いルーフのプロポーションは、どこからどう見てもミニにしか見えない。FFレイアウトは旧ミニと一緒だが、あちらはエンジンの下にギアボックスを配置する特殊な構造で、こちらはオーソドックスな並列。搭載されるのは1.6Lの直列4気筒のみで、出力違いの自然吸気が2種あるほか、スーパーチャージャーを装着するハイパワー仕様も存在する。クイックなハンドリングやゴーカートのような乗り味も魅力の一つで、CVTやATも用意されるが、できればMTで楽しんで欲しいクルマだ。新生ミニも3代目がデビューし進化しているが、コンセプトは不変のモデルチェンジゆえ、見た目はほとんど変わりがない。それなら初代を中古車で安く手に入れて、自分好みにカスタマイズするのも面白い選択と言える。