スズキ・アルト eco
スズキの人気軽自動車『アルト』をベースに、さらなる低燃費を目指して開発されたモデルが、方向性を名前にしたアルトeco。もともと真面目な作りで燃費性能にも定評のあるアルトだが、徹底した軽量化とエンジンやミッションの摩擦抵抗削減により33.0km/l(JC08モード)という超好燃費を達成している。元々デビュー時から30.2km/lと抜群の燃費だったが、3月のマイナーチェンジを機にワゴンR譲りの次世代環境技術『スズキグリーンテクノロジー』を導入。着々と進化を果たしている。
鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリー、高効率・高出カオルタネーターを併用した回生機構システム『エネチャージ』や、蓄冷材を利用しエアコンの効率を高める『エコクール』が搭載され、軽自動車のガソリンモデルとしてはトップとなる燃費性能を実現。外観の違いはアルトと大差なく、専用のグリルやシルバー色のドアハンドルが備わる程度。内装もほとんどオリジナルのアルトと変わらない。ただ少しでも燃費を良くする(空気抵抗を減らす)ために車高が15mmほど下げられており、それが奏功しているのか、運転感覚はどっしりと落ち着いた印象を受ける。見た目のシンプルさとは裏腹に、最先端の技術が詰まった意欲作だ。