徳島県でスズキ副代理店を務めるスズキコンプリート(スズキコンプリート販売徳島/アウトクラスカーズ)は、東京オートサロン2019に2台のコンプリートカーを出品した。
1台はエブリイワゴンをベースにスズキコンプリート4インチリフトアップキットを組み込んで車高を上げ、ヘッドライトを丸型に換装、車検対応のオーバーフェンダーやルーフラック、フロントガラス上のマーカーライトなどでアメリカンな雰囲気を与えている。
もう一台は新たなカスタムのベースとして注目度が高い新型ジムニーの素性の良さを早くも活用。
スズキの旧書体を用いたグリル、キャリイトラックのテールライトを流用したリアバンパーはシンプルな造形で好感が持てる仕上がりだ。こちらのジムニーも、車検に対応する貼り付け式のオーバーフェンダーが力強さをアピールする。2インチリフトアップが可能なキットによってRVらしさもアップ。クラシカルで簡潔なデザインのホイールも良く似合っている。
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どちらも内装はヴィンテージ感を醸し出すシートカバーによって外観に負けない個性を出している。また、レトロチックなオレンジ色のサイドステッカーはグリーン系のボディカラーにベストマッチだが、純正色でここまで雰囲気が変わるのも興味深い。スズキコンプリートは前述の通りスズキの副代理店なので、新車の状態で個性たっぷりのカスタマイズコンプリートカーを手に入れることができるのは嬉しいところだ。
1977年、群馬県でラリーショップとして創業したキャロッセが展開する、車高調サスペンション・クラッチ・ロールバーなどのパーツを開発・販売するブランドがクスコ。「自分たちが必要とするものを、自分たちが使って満足するクオリティで製作する」をモットーに、日本製であることにもこだわっている。クスコといえばモータースポーツの印象が強く、東京オートサロン2019の同社展示でもメインにヤリス(ヴィッツ)を据え、スイフトスポーツ、WRX-STIを展示していたが、ブースには意外なことにオフロードも得意な新型ジムニーの姿が。
これはスズキ ジムニーという、話題性が高くカスタムを楽しめる「新しい市場」に着目したクスコが、昨年11月から発売した同車用パーツを装着したデモカーだ。クスコ定番の剛性アップパーツであるストラットバー (フロント)、ボディ各部の左右横方向の剛性を向上し、車体のねじれ剛性もアップさせるシートレールプラス、リヤトランクバープラスなどのほかインタークーラー導風板といった走りを快適かつしなやかにするパーツが与えられている。これらのパーツはメーカー純正状態の車両特性を慎重にテストしたうえでクルマのキャラクターを生かしながら、より気持ちよく、より速く走るためには何が必要かを考え、走りのトータルバランスを考慮して生み出されているという。同時に展示されたハイエースとともに、クスコが手がける新しいジャンルに今後も注目したい。
スバル サンバーをロシアの軍用出自の実用車“UAZ”風にした「PAZ」、スズキ アルトを日産 パオを彷彿とさせる外観に近づけた「PIKE」など、様々なアイデアを実現して驚かせてくれるモデスト。
同社の「レトロで可愛い軽自動車」ラインナップのひとつでホンダ バモスやアクティをベースに往年の軽自動車“ステップバン”風に仕上げた「POCKET VAN」は、ステップバンの愛嬌あるマスクが見事に現代のクルマに融合しているカスタムカーだ。そのPOCKET VANのベースが、ホンダの軽1BOXのアクティ・バモス系から新型N-VANに移行したことを受けて“モデルチェンジ”した。
新しいPOCKET VANも、N-VANの新しいデザインに違和感なくステップバンのフロントが収まっている。さらに、展示されていた車両は黒いホイールにホワイトリボンタイヤで一層クラシカルなイメージに。人とちょっと違うN-VANに乗りたい!という人には必見である。
[筆者:遠藤 イヅル/撮影:島村 栄二]
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2018/12/19