「ビオ カフェ クド」を離れた後は、伝統の味噌を求めて信州松本老舗味噌蔵へ向かう。途中通った地元ならではの道路は、お世辞にも状態が良いとは言えないところが多かった。コンクリートのうねりや植物の浸食により盛り上がっている箇所が多々あり、多くのクルマでは乗り心地に悪影響を伴ってしまう。ところが、そんな路面状態でさえもXC60のサスペンションは“いなす”ようにしてフラットな姿勢を保つのだ。
一般道をドライブした藤本さんは「あまりに乗り心地が良いので、きっと厚みのあるタイヤが着いているんだろうってずっと思ってました。だけど、改めて確認してみたら19インチのホイールが着いていてビックリ。こんなに大きなホイールなのに、道路のゴツゴツをほとんど感じないんです」と、驚いた様子でコメントしてくれた。
VOLVO
XC60は道をさらに進み市街地へ入る。松本市中心部は昔ながらの石畳道路があちこちに点在し、クルマの乗り心地と室内の静粛性に悪影響を及ぼす。
しかし、ここで気付いたのがXC60の遮音性の高さだ。
「これだけガタガタした道路で、大きくて幅の広いタイヤを履いていると、普通はロードノイズの大きさが気になるはずなんです。でも、XC60では全然気にならなくて驚きました。エンジンルームから入ってくる音も上手に抑え込まれていて、普段より大きい声で話さなくても後席の人との会話がちゃんとできました(笑)。このクルマで大好きな人たちと出かけることができたら、きっと素敵な思い出がたくさん生まれると思います」と藤本さんが語ってくれた。
さて、日本の味噌生産量のうち、長野県は48.5%というほぼ半数を占める地ということを、皆さんはご存知だろうか。その長野県で造られる味噌の多くは信州味噌と呼ばれる…と言えばピンと来る方も多いと思う。
ドライブの2つ目の目的地として訪れたのは、松本市中心部に構える創業は慶應4年(1868年)という老舗の味噌蔵「石井味噌」。出迎えてくれた五代目当主の石井基社長が、“今回は特別に”と、自ら蔵を案内してくれた。蔵の内部は薄暗く2メートルほどの高さの大きな杉桶がいくつも並び、その大きさに圧倒される。まずはこの仕込み蔵で大豆・糀・塩を混合させ、熟成させるという。そして晩夏初秋になると乳酸菌や酵母に酸素を送る等の効果も持たせつつ、全体を均一に熟成させる為に「天地返し」と呼ばれる味噌の熟成にムラが出ないよう、かき混ぜる作業を行うのだそうだ。
3年間、わが子のようにゆっくりと手間暇かけて造られる石井の味噌は、丹念な仕込みと丁寧な仕事によって、未来永劫愛される味は造られていく。
「石井味噌」で日本伝統の物づくりに触れた藤本さんは、「今回初めて訪れた石井味噌さんでは、長い時の中で受け継がれてきた“思い”と“伝統”の大切さを学ぶことができました。決して変わることのない拘りと、熟成させることで生まれる最高の作品。調味料とクルマという全く異なる作品ですが、熟成の末に完成した最高の味噌は、進化の先に完成されたVOLVO XC60と同じシンパシーを感じました」とコメントしてくれた。
厳格さと拘り、そして長い時の中で熟成させながら進化していくもの。その深い味わいは、まさに一日にして成らず。そこには確かに「物づくり」への魂が宿っていた。
さあ、あなたも「熟成と進化」を知るドライブへ出かけてみてはいかがだろうか。
TEXT:オートックワン編集部 PHOTO:オフィスヘンシェル
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