VOLVOの基本理念である「安全」。これは、VOLVOが創業した1927年から受け継がれてきたクルマ作りへの考え方です。
目まぐるしく移りゆくときの中で、変わることのない大切な想いとゆるぎないこだわり。日本の文化にも通づるものがあります。
日本の伝統とVOLVOのクルマ作りへの考え方の共通点をみてとる本企画、「Feel the
VOLVO」。第三弾は、埼玉県の秩父地方へと旅立ちます。
今回、旅の相棒としてセレクトしたクルマは、VOLVOのプレミアム・エステートであるV90をクロスオーバーに仕立て、最新のディーゼルエンジンを搭載したプレミアム・クロスオーバー、V90
Cross Country
D4。そんなVOLVOと旅に出るのは、元宝塚俳優である壱城あずささんと鳳翔大さんです。都会よりも一足早く色づいた景色と、秩父に伝わる伝統と、その伝統を受け継ぐ人々の想いをお届けいたします。
兵庫県出身。元宝塚歌劇団 星組。2001年に宝塚音楽学校に入学したのち、2003年から2017年まで宝塚歌劇団の男役を務めた。現在はタレントとして、持ち前の明るさを生かしながらCMやラジオ等で活躍している。旅、ドライブ、グルメが趣味で、今回の旅にもピッタリの人物だ。愛称は「しーらん」
肌を焼くような日差しもいつの間にか和らぎ、揺れる木々のあいだから差す木漏れ日が、ゆっくりと訪れる秋を予感させる。
前日までの雨予報がウソのように晴れ上がった東京青山。VOLVO最新のクロスオーバーを前に、壱城あずささんと鳳翔大さんは子供のように無邪気な笑顔を見せる。
2人が持参した荷物は、大きなスーツケース2つとハンドバッグ等の手荷物。一般的なクルマであればこれだけで荷室がいっぱいになってしまうが、V90
Cross Countryの広々としたラゲッジスペースなら、これらを積んでも余裕たっぷりだ。
電動開閉式のリアゲートはハンズフリー機能が搭載されており、両手が荷物でふさがっていても、足をリアバンパー下部で動かすことにより開閉することが可能だ。
この機能を体感した鳳翔さんは「女性って荷物が多くなることがよくあるから、両手が塞がっていてもトランクが開けられるのはもの凄く便利。両手が塞がっていると持っている荷物をどこかに置かなきゃいけない時があるから、そんな時でも荷物を汚さなくて済むね!」とコメント。
続いて壱城さんは、「トランクを開け閉めするとき、ボタンひとつで操作できるのがすごく素敵。女性はネイルしたばかりだと指先に力を入れたくない時もあるよね。そんな人でも指先に気を使う事なく開け閉めすることができるから、使う人のことをしっかり考えて作られてるなぁって思いました。」とコメントしてくれた。V90 Cross Countryの第一印象は上々な様子だ。
まず最初に、ステアリングを握ったのは鳳翔大さん。助手席には壱城あずささんが座る。実は、鳳翔さんは現役VOLVOオーナーであると共にドライブ好きとしても知られており、運転には自信があるとの事なので、頼もしい限りだ。
今回の旅の相棒となるV90 Cross Country
D4は、ブロンドカラーのシートとチャコールのインテリアカラーに、ブラックウォールナット・ウッドのデコレーションパネルが設定されている。
クルマに乗り込んだ2人は、「わーオシャレ!輸入車って黒とか暗い色を使った内装が多いから、こういう明るい色は新鮮だね。気分も明るくなってくる!こういうクルマ選ぶ人ってセンスいいなって思っちゃう(笑)」「そうそう。それに、高級感はあるのにギラギラしてないから落ち着くよね。ダッシュボードのパネルにもスベスベに処理された木が使われてたりして、まるで家具みたいな暖かみを感じちゃう。ここに住んじゃおうか?(笑)」と、早速V90 Cross Countryのインテリアのファーストインプレッションで盛り上がっていた。
2人を乗せたV90 Cross Countryは、秩父を目指し関越自動車道を走る。まずは、距離にして約130キロの道のりを一気に走ることになる。順調にドライブしていた2人だが、所沢ICを過ぎたあたりで渋滞に巻き込まれてしまった。しかし、こんな時でもVOLVOのクルマならば安心だ。2人がドライブしているVOLVO V90 Cross Country D4には、革新的な運転支援システム「IntelliSafe(インテリセーフ)」が標準搭載されているためだ。
「インテリセーフ」は、歩行者や自動車まで検知できる自動ブレーキや、ドライバーの疲れを軽減する先進のドライバーサポートシステムの総合名称。
VOLVOならではの数々の発想から生み出されたドライバーサポートシステムを備える「インテリセーフ」だが、渋滞時や高速クルージングには、組み込まれたACC(全車速追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール)が非常に役立つ。
V90 Cross
Countryに搭載されたインテリセーフは、設定した速度を上限として、前走車との車間距離を自動的に調整しながら加速・巡行・減速・停止など、気を使う細かな速度調整をクルマが行ってくれる。
また、ACCを作動させながらパイロットアシストを起動させると、前走車への追従機能に加えて、車線を維持するためにステアリングを穏やかに自動修正してくれるのだ。
「どうやって前のクルマと同じスピードで付いて行ってるの!?」「ハンドル操作までしてくれるなんてすごい」と驚きを隠せない様子。
もちろん渋滞中でもこの機能は作動するため、隣接する車線や前走車との接触リスクを最小限にすると共に、ドライバーの負担を効果的に軽減してくれる。さらに、ステアリングの自動修正だけでは不十分な時や、ドライバーが無意識に車線から逸脱するような操作をした場合には、ステアリングが細かく振動しながら警告音を発してくれる。高速道路上でありがちな眠気に襲われた際にも、ドライバーの疲れを検知して危険を知らせてくれるので安心だ。
関越自動車道、花園インターチェンジを降りると、V90 Cross Countryは一般道に差し掛かる。走るにつれてだんだんと緑が濃くなってゆく山々の間を抜け、秩父最初の目的地として訪れたのは、秩父鉄道三峰口駅の前に店を構え、創業80年にもなる老舗蕎麦店「福島屋」。ここ秩父では、蕎麦は愛され続けている郷土料理であり、「そば打ち体験」が秩父のあちこちで行われていたり、「そばの会」という愛好会が存在したり、何かと蕎麦を介したコミュニケーションが取られていることでも知られている。蕎麦が名物の地域は長野や栃木…、その他にも挙げるとキリは無いが、秩父産の蕎麦粉を使用した蕎麦はコシが強く、噛み応えのある食感が特徴だ。
2人が注文したのは、店の看板メニューでもある天もりそば。注文して10分ほど経つと、ガラス製の皿にたっぷりと盛られたもりそばと、壱城さんのこぶし大はあろうかという特大サイズの天ぷらが添えられたセットが運ばれた。
2人は「いただきまーす!」と言った後、しばし沈黙。その後顔を見合わせると「おいしーい!」と声を合わせた。
奥秩父で大切に育てられた蕎麦の実と、福島屋が長年培ってきた蕎麦打ちのワザが融合した自慢の蕎麦。さらに、食べ応えのある舞茸の天ぷらが腹ペコのお腹を満たしてくれる。
味、香り、歯ごたえ、食べ応え…。どれを取っても、福島屋の蕎麦は逸品と呼ぶにふさわしいものだった。
食事を終え会計を済ませると、奥から店主と思わしき一見ぶっきらぼうな男性が声をかけてくれた。「あんたたちどこから来たの?
へぇ、東京。せっかくここまで来たなら、SLを見て行ったらどう? もうすぐ駅に到着する時間だよ」
なんと、たまたま訪れた福島屋の前にある秩父鉄道三峰口駅では、秩父鉄道のSLが停車すると言うではないか。こんな絶好のチャンスを逃すわけにはいかない。店主にお礼を済ませると、SLと記念撮影をするべくV90
Cross Countryを移動させた。
暫くすると、SL独特の警笛を響かせながら煙が見えてくる。黒光りする重厚な鋼鉄の塊が煙を吐きながら迫ってくる姿は、まさに圧巻の一言。V90 Cross Countryのすぐ脇で、静かに停車したC58 363型機関車、機関士、点検作業員の丁寧な補給作業を見ていると、本当に大切にされていることがよく伝わってくる。およそ75年前に生まれた機関車と、今年(2018年)ディーゼルモデルがラインナップに加わって更に魅力が増したV90 Cross Country。重厚さと機能美に溢れたこの2台をじっくり見比べていると、いつの間にかV90 Cross Countryがタイムスリップしてしまったかのような錯覚さえ憶えてくる。
機能を追求した工業製品の美しさは今も昔も変わらぬまま、時代や国境を越えてさえ受け継がれていくものなのだ。
秩父鉄道三峰口駅では、時代を超えて愛され続ける工業製品の変わらない機能美を感じ、老舗蕎麦店福島屋では、受け継がれる伝統と店主の何気ない優しさに触れることができた。
TEXT:松田 タクヤ(オートックワン) PHOTO:渡 健介
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