変革の真っ只中にいる「東京モーターショー」、2019年は開幕前から“やってやろう感”満載!

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いよいよ開幕が来週に迫った「東京モーターショー2019」。例年から大きく変更のあった会場、輸入車メーカーの相次ぐ不参加など、聞こえてくるのはネガなことばかり? いやいや、そんな逆風を跳ね返すようなイベントが盛りだくさん予定されていたり。果たして今年の東京モーターショーはどうなる!?

目次[開く][閉じる]
  1. 今年2019年の東京モーターショーはどうなる!?
  2. 従来の自動車展示型から体感型へと大きくモデルチェンジ
  3. “見る”だけから、“見て・触って・体感する”モーターショーに変わっていこうとしている
  4. モーターショーだって進化しようとしている
  5. すでにメーカーの“やってやろう感”は伝わってきている

今年2019年の東京モーターショーはどうなる!?

「モーターショー」。それは自動車メーカーや関連製品を取り扱うメーカーなど自動車産業にとって最も盛り上がる国際的な“自動車の祭典”。

フランクフルト、デトロイト、ジュネーブ、パリといった世界の主要なモーターショーがある中、ここ日本でも「東京モーターショー2019」が、いよいよ開幕間近となっています[会期:2019年10月24日(一般公開:10月25日)~11月4日]。

毎年開催の海外のモーターショーに対し、東京モーターショーは2年に1度の開催。

“自動車大国日本”と呼ばれ、最盛期では150万人~200万人を集客し、かつてはフランクフルトやパリと並び「世界の3大モーターショー」とも言われていた東京モーターショーですが、近年では来場者数が激減(2013年:902,800人/2015年:812,500人/2017年:771,200人)し、凋落した感が否めないのも事実です。

さらに、そんな東京モーターショーを見限ったかのように、今年のモーターショーでは、軒並み輸入車メーカーが不参加を表明しました(参加メーカーは、メルセデス・ベンツ、スマート、ルノー、アルピーヌ、BMWアルピナの5社のみ)。

従来の自動車展示型から体感型へと大きくモデルチェンジ

輸入車メーカーの不参加に加え、2020年の東京オリンピック・パラリンピック会場準備の関係で例年使用していた東京ビッグサイトが一部使用不可になるなど、暗雲が立ち込める今年の東京モーターショー。果たして一体どうなってしまうんだろうと懸念していた矢先、発表された東京モーターショー2019の概要は驚くべきものでした。

それは、「OPEN FUTURE」と掲げられたテーマのもと、これまでの自動車展示型から体感型へと大きくモデルチェンジするというアナウンスでした。

“未来の生活”を想起させるパビリオンなどを用意し、今までの“クルマの祭典”というイメージから脱却を図り、クルマ好きはもちろん、家族みんなが楽しめるようなテーマパークとして生まれ変わると告知されています。

さらに会場も、東京ビッグサイトだけに留まらず、お台場全域を使ったものになるのです。

“見る”だけから、“見て・触って・体感する”モーターショーに変わっていこうとしている

この一報により聞こえてきた各方面からの声は、「いよいよ終わった東京モーターショー」「モーターショーなのに注目車種がない」「輸入車メーカーの少ない国際イベントとは?」「迷走している」「オートサロンの方が遥かに盛り上がっている」「そりゃ若者も来ない」等々、ネガティブなものばかり。

確かにどうしても「モーターショー」というと、超ド級のスーパーカーや煌びやかなモデル達が並ぶ絵をイメージしてしまいがちです。かく言う私も、最初に概要を聞いたときは懐疑的な目を持っていました。

ただそれは、「モーターショー」という“既存”の冠がそうさせているだけだと思いました。純粋にイベント内容を浚っていくと、これまでとは趣向を変えた魅力的なプログラムが多数組まれています。

従来型の“見る”だけのモーターショーから、“見て・触って・体感する”モーターショーに変わっていこうとしているんだなと。さらに今回のモーターショーでは、“より若い世代を取り込みたい”ということで、高校生以下は入場料が無料にもなりました。(代わりに大人は従来から200円値上がりましたが・・。)

モーターショーだって進化しようとしている

東京モーターショーを主催する日本自動車工業会の会長を務めるトヨタ自動車 豊田章男社長は近年、いたるところで「自動車業界は“100年に一度の大変革の時代”に入っている」と、発信しています。

特にトヨタの回し者とかではありませんが、業界の端くれぐらいにはいるであろう編集者の私でも、先進安全装備や自動運転など、これまでなかった先進技術がどんどん進化していき、現在自動車を取り巻く環境はものすごい勢いで変化していっているなと感じます。

自動車の進化が猛烈に進んでいるのだから、モーターショーだってこれまでのような形態ではなく、新しい見せ方に変化していくのが正常進化ではないかと考えます。

すでにメーカーの“やってやろう感”は伝わってきている

さらに豊田章男会長は、「今回の目標とする来場者数は100万人。モーターショーを箱根駅伝などみんなが知っているイベントにしていくためにも目標を達成し、みんなが楽しめるテーマパークにしていきたい」とコメントしています。

正直、変革の最中での(この場合実験的段階とでも言いましょうか)目標来場者数100万人の設定は、適切なのかどうか分かりません(勿論、達成すれば嬉しいですが)。若者だって入場料を取られようがそうでなかろうが、“楽しそう”“面白そう”と感じれば素直に足を運んでくれると思います。

別に若者がクルマから離れていったわけじゃないと思うんです。クルマバカな(←誉め言葉です)若者だって普通にいます。時代が進み、世の中がどんどん進化していく中、ただ食いついてもらえるだけの“何か”をクルマが提供できていない・アピールできていないだけなんじゃないかなと。「取り残されかけているところ」といった感じでしょうか。

そんな中での今回の東京モーターショー2019です。すでに聞こえてくる情報からは、前回・前々回からは感じられなかったメーカーの“やってやろう感”がヒシヒシと伝わってきます。

だから、皆が言う「終わってるイベント」にはならないんじゃないかと思います。何なら期待感すら抱いています。

自動車産業は日本の基幹産業です。その自動車業界が、色々な分野を巻き込んで総出で東京モーターショーを盛り上げようとしています。別に贔屓目で見ろとか、忖度しろとか言いたいのではなく、「これが日本の自動車産業だっ」と、世界に盛り上がりを発信しようとしているんです。そんな時につまらないことしてても、勿体ないだけだと思うんです。

みんなで盛り上げましょうよ、東京モーターショー2019を。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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望月 達也(MOTA編集部)
筆者望月 達也(MOTA編集部)

1984年生まれ。埼玉県出身。週末はサッカーや自転車でツーリングなど体を動かすことが大好きな1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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