軽トラ1台で仕事とソト遊びを両立させる荷台カスタム! 超簡単に脱着ができる軽トラの荷台専用キャリア「トラレール」/但東自動車 J-tanto【Vol.5】
道具を積み込む軽トラの荷台を有効に使うには?
アウトドアブームが盛り上がりを見せるなか、ダイハツ ハイゼットやスズキ キャリイといった軽トラを“遊びの相棒”として選ぶ人が急増している。
その中で、リフトアップしてゴツゴツとしたオフロード向けのタイヤを履いたスタイルに軽トラをカスタムする人が増えている。悪路走破性の高さに加え、武骨なスタイリングのオシャレさから、男性のみならず女子からの人気も上々だ。
積み込むものは、アウトドアで使うキャンプ道具からサーフボードやスノーボード、釣り竿、自転車やバイクといった、ソト遊びのための道具たち。軽トラの荷台は、そんな道具たちを遠慮なく積み込むことができる。
そこからさらに、軽トラの荷台をいかに使いこなしたいという欲求も出てくる。軽トラ乗り達にとって最重要のテーマだろう。そんな、荷台を最大限に活用したい軽トラ乗り達にぜひ知ってほしい商品がある。それは、軽トラカスタムを得意とする但東自動車(J-tanto)が開発した、画期的な軽トラ荷台専用キャリア「トラレール」だ。
このトラレールは「想像する楽しみ! 組み立てる楽しみ! 使い方はあなた次第で∞無限大 軽トラックの荷台に夢が広がる“トラレール”」をコンセプトとしており、但東自動車が特許・商標登録を行っているオリジナルの商品だ。
当記事では、トラレールの特徴や使い方や使用例、派生アイテムの「荷台セパレーター」「ダブルチューブロールバー」などご紹介!
荷台の穴開け加工はもちろん、ボルト締めさえ不要! 簡単脱着が魅力
遊びのためだけに軽トラを使うのならば、荷台のフロアに穴をあけてボルト留めできるキャリアを取り付けるのもアリだ。しかし、仕事などにも使うならば、そのキャリアが邪魔になることも。かといって、仕事のたびに手軽に取り外すのは大変だ。
そんな問題を一発で解消するキャリアとして、軽トラ乗り達から熱い視線を集めているのがトラレールなのだ。
最大の魅力は、超簡単な脱着。軽トラの荷台にトラレールを置き、荷台を囲うアオリを立てながら挟み込むだけでOK。荷台の穴開けをはじめ、加工はもちろん、ボルト締めさえせずに簡単に脱着できるキャリアとして、軽トラ乗り達から絶大な支持を集めているのだ。
トラレール開発テーマは、荷物に応じてキャリアを変更すること
トラレールを開発したのは、軽トラのカスタムや、リフトアップをメインとするオリジナルブランド「J-tanto」をプロデュースする「但東自動車」。軽トラに特化したボディキットや足まわり、さらには走りの弱さを補うターボ仕様まで、軽トラのカスタムシーンでは不可欠な存在になっている。
そんな但東自動車がトラレールを開発した理由を、代表の岩出公直さんにうかがってみた。
「荷台にキャリアを一度装着したら、通常つけっぱなしになりますよね? でも、農家の方ならばお米などの収穫物を積載する際に荷台にキャリアがつけっぱなしであると邪魔になる。また、キャリアを使用しないときには、キャリアの重量や走行風の影響を受けることで燃費などにも影響を与えるデメリットもあります。そこで、荷台に載せる荷物に応じて変更できるキャリアをテーマに開発したのが、トラレールなんです」
着脱の手順を紹介
トラレールの最大の特徴は、トラレールの土台のプレートを荷台とアオリで挟むだけの簡単脱着であること。
とはいえ、挟むだけで装着できるのか? と、イメージを持てない方もいらしゃるはず。そこで、トラレールの脱着がどれだけ簡単なのかを理解いただくために、取り付け手順を追っていきたい。
(1)荷台の三方のアオリをすべて開いて、固定したい位置にトラレールをセットする。この時点ではトラレールはまだ不安定なため、2人での作業がオススメ。
(2)側面のアオリを立ち上げ、トラレールのステーを挟み込んだことを確認できたら、最後に後端のアオリを立ち上げる。アオリをしっかりと固定すればトラレールの設置は完成だ。もし挟み込み部分にガタ付きがあれば、ゴムシートを貼り付けて調整ができる。
取り外す時は、三方アオリを下ろすだけ。40mm角の柱や横バー、ステーなどが組上がった状態であれば、脱着には15秒もかからない手軽さだ。
使い方に合わせて、4つのタイプを用意するトラレール
トラレールは、高さや柱サイズの異なる4つのフレームをラインアップする。
・高さ1200mm/40mm角タイプ ハイゼット・ジャンボ用
・高さ1100mm/40mm角タイプ ハイゼット用
・高さ600mm/40mm角タイプ
・高さ350mm/30mm角タイプ
高さ1200mm/40mm角タイプ ハイゼット・ジャンボ用 & 高さ1100mm/40mm角タイプ ハイゼット用
高さ1200mmと1100mmは、キャビンに長物や荷物を固定する際に使うアングルポスト(純正のフレーム)の高さに合わせたもの。これらは荷台の最後尾に使用する。ダイハツ ハイゼット・ジャンボ用に高さ1200mm/40mm角タイプ、ハイゼット用には高さ1100mm/40mm角タイプがマッチする。
ハイゼット用/ハイゼット・ジャンボ用と記載したが、ハイゼットのOEM車両であるトヨタ ピクシストラックやスバル サンバートラックも装着可能だ。また、スズキ キャリイ/スーパーキャリイとキャリイのOEM車両のマツダ スクラムトラック、日産 NT100クリッパー、三菱 ミニキャブトラックも含め、ホンダ アクテイ以外の軽トラであれば装着ができる。
高さ600mm/40mm角タイプ
横バーを低く設定した高さ600mm/40mm角タイプは、荷台最後尾と前方で使用するタイプの2種類を用意。
長尺モノが載せられるだけでなく、横バーの下に大きなサイズの荷物を搭載できる。アオリのヒンジ部以外であれば、取り付け位置を自由に設定できるのが特徴。
高さ350mm/30mm角タイプ
前後2つセットの高さ350mm/30mm角タイプも取り付け位置は自由。サーフボードや釣り竿などを低い位置に固定できるため、荷台に乗らなくても上げ下ろしが楽チン。横バーの下スペースも有効に使える高さだ。
フレームバーにはすべての面に溝があり、ここに別のフレームを組み合わせれば自由にレイアウトできる拡張性の高さも魅力。あらかじめフレームが組み込まれた高さ600mm/40mm角 2段タイプも用意されている。
また、フレームバーの溝は一般的なアイボルト規格に対応するので、ロッドホルダーをはじめ、市販のホルダーを取り付けられるのもポイントだ。
カラーはシルバーとブラックから選ぶことができるので、コーディネートも楽しめる。
■高さ1200mm/40mm角タイプ 最後尾・ハイゼット・ジャンボ用
税込価格:3万7400円
■高さ1100mm/40mm角タイプ 最後尾・ハイゼット用
税込価格:3万6300円
■高さ600mm/40mm角タイプ
税込価格:3万800円
■高さ600mm/40mm角 2段タイプ
税込価格:2万5300円
■高さ350mm/30mm角タイプ
税込価格:1万9800円
荷台に置いた荷物が暴れない「荷台セパレーター」
トラレールと同じ取り付けシステムを使った最新アイテムが「荷台セパレーター」だ。
荷台に置いた荷物があばれないように仕切りとして使えるもの。用途は仕切りだけではない。すべての面に溝が掘られており、アイボルトを使ってスキーやスノーボードのキャリアやロッドホルダーなどを取り付けられる。アオリとほぼ同じ高さに仕立てており、後付け感がないのもいいところだ。
税込価格:3万800円
トラレールのシステムを使った派生アイテムたちが面白い!
このほか、荷台とアオリに挟んで固定するトラレールのシステムを使ったアイテムは他にもある。
キャビンの後ろに取り付ける「ダブルチューブロールバー」は、レーシーなビジュアルのみならず、しっかりと剛性をアップするメニュー。もちろん荷物をたくさん積み込みたいときには、アオリを下げるだけで手軽に取り外せるのもポイント。
樹脂とアルミで荷台の上をすべて収納庫にする「トラケース」も、荷台とアオリで挟み込んで固定する。3面の扉は開閉し、しっかり鍵がかけられるので、仕事や遊びの道具を入れておいても安心。室内にトラレールを組み込めるので、自由なレイアウトも可能だ。
キャビン後ろに紐でくくった収納ボックスを載せた軽トラをよく見かけるが、走行時に動いたり、ズレることが多い。「アルミボックス専用トラレール(税込2万9700円)」があれば、荷台とアオリで土台を挟み込み固定ができる。さらに、ボックス下の空間を使えるため、長尺モノを載せられるというメリットもある。
■ダブルチューブロールバー
ステンレスタイプ 税込価格:11万3300円
スチールブラック 税込価格:10万2300円
■トラケース
税込価格:36万3000円
■アルミボックス専用トラレール
税込価格:2万9700円
ますます充実するトラレールシリーズが、軽トラ・カスタムを熱くする!
荷台とアオリの間に専用ステーを挟み込んで固定するという“目からうろこ”な発想をカタチにした但東自動車のトラレール。キャリアを起点に、荷台セパレーター、ダブルチューブロールバー、トラケース、アルミボックス用に留まらず、トラレールの画期的なシステムを使ったメニューのバリエーションはますます増やしていくはず。
アウトドアブームに合わせて盛り上がりを見せる軽トラのカスタムシーンを、さらに熱くする但東自動車。リフトアップキットや外装パーツなども多数ラインナップしており、カスタム好きにとっては見逃せないメニューばかりなので、オフィシャルサイトを要チェックだ!
- 筆者 岡本 晃
- 元自動車雑誌編集者/編集長。現在は「オフィス・アヘッド」という屋号で、ライター/編集者として活躍している。自動車雑誌、カスタム系雑誌への寄稿が多く、関西エリアを拠点に活動中。ジャンルを問わず、面白いモノ・コトを掘り起こして執筆することに力を注いでいる。
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Brand Info - J-tanto
但東自動車株式会社は、1973年自動車整備業としてその歴史をスタート。車両の下回りの防錆処理サービスやトラックの荷台のコーティングサービスなどを手掛け、2012年より軽トラックのカスタムを開始。ファッション性だけでなく、機能性も併せ持つカスタムを提供している。