スポーツマフラー、車高調整式サスペンション、エアロパーツなど! 新型GR86/BRZのポテンシャルを高めるチューニング・カスタマイズパーツをご紹介/HKS【Vol.7】
トヨタ 新型GR86/スバル 新型BRZ(ZD8)のカスタマイズ最前線に迫る!
日本のチューニングシーンを牽引してきたHKS(エッチ・ケー・エス)。様々なレーシング活動を通じて得たノウハウを市販車へとフィードバックしてきた。トップブランドでありながらその立場におごらず、真摯にカスタマイズに取り組んできた総合チューニングメーカーだ。
守備範囲は広く、マフラーから足まわり、ターボ&スーパーチャージャー、エンジン強化パーツまで、幅広いラインアップを揃えている。今回はそんなHKSが力を入れるトヨタ 新型GR86/スバル 新型BRZのカスタマイズパーツの最新ラインナップをご紹介。
より精度の高いチューニングため開発用マシンを多数導入し、解析・検証を行うHKS
HKSではパーツ開発にあたり、まずベース車の素性をじっくりと検証し、必要と思われる個所について強化パーツを設定するスタンスを貫いてきた。
新型GR86/BRZについては、先代の開発を通じて豊富な知見を蓄えているが、より精度の高いチューニングを行うべく開発用マシンとして新型GR86/BRZを多数導入。1からベース車の解析、検証を行うことで、満足度の高いパーツ開発に繋げている。
また、HKSではGR86をベースにアタックデモカー「HKS Racing Performer GR86」を製作。徐々にステップを踏みながら、サーキットアタックを実施している。現在はエンジン本体&ミッションはノーマルのまま、「GT III-RSターボ」を装着して、筑波サーキット58秒311をマーク。これはGR86のレコードタイムだ(2022年5月20日現在)。
様々なチャレンジを行い、そこで通じて得られたノウハウを市販パーツにフィードバックしているのも、HKSのチューニング・カスタマイズパーツの特徴だ。
スポーツマフラーや車高調整式サスペンション、エンジンチューニングパーツ、エアロパーツなど幅広いラインアップを誇るHKS
新型GR86/BRZは排気量を2.4Lに拡大し、ボディ剛性も高められるなど、先代から正常進化を果たし、弱点らしい弱点は見当たらない。
しかしノーマルではモノ足りない、さらにスポーティに仕上げたいというカスタマイズ志向の強いオーナーの期待に応えるべく、HKSでは新型GR86/BRZ用にスポーツマフラーや車高調整式サスペンションといったカスタマイズパーツから、エンジンのチューニングパーツ、エアロパーツまでラインアップを展開している。
好みや予算に合わせて選べるスポーツマフラー
費用対効果の高いメニューとして人気のマフラー交換。チューニングのファーストステップとしても最適といえるアイテムだが、HKSでは好みや予算に合わせて選べる3モデルを用意。
・チタンマフラーに匹敵する軽さを誇る「Hi-Power SPEC-L II(ハイパワー スペックL II)」
・手軽に交換できるスタイリッシュな「LEGAMAX Premium(リーガマックスプレミアム)」
・静粛性と低排圧をハイレベルで両立した「LEGAMAX Sports(リーガマックススポーツ)」
■「ハイパワースペックL II」
スポーツ指向のユーザーにオススメなのが「ハイパワースペックL II」。
2.4L化されたエンジンに合わせてパイプ径を選定し直し、優れた排気効率を実現。パイプの振動による共振で「ボーッ」と鳴る不快な“こもり音”を抑制するために、中間パイプにはサイレントチャンバーも設け、サウンドチューンを施した。
サイレンサーやパイピング(配管)には薄肉のステンレス材を採用しており、純正マフラーが16.2kgの重量に対し、ハイパワースペックL IIでは11.4kgまで軽量化を実現し、運動性能の向上にも貢献する。もちろん車検対応品だ。
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■リーガマックスプレミアム
手頃にマフラー交換をしたい人にもオススメなのが、リアピースのみの交換タイプとなる「リーガマックスプレミアム」。普段乗りでの扱いやすさや爽快な走りをテーマに開発が行なわれ、心地よいサウンドとスポーティなルックスを両立した。純正リアバンパーの切り欠きにジャストフィットする124φの大口径テールを採用し、迫力のリアビューを演出。見た目と性能のバランスを重視したマフラーだ。こちらも車検対応品。
▼「リーガマックスプレミアム」のプロモーション動画はこちら
■リーガマックススポーツ
「リーガマックススポーツ」は静粛性と低排圧を両立させたマフラー。街乗りで頻繁に使う低回転域の車内こもり音は純正レベルの静かさだが、ひとたびアクセルを踏み込めば、乾いたスポーツサウンドを奏でるという特性だ。こちらも車検対応品で、2022年6月発売予定。
サスペンションは新型GR86と新型BRZ用で異なる車種専用設計
街中ではしなやかで、いざとなればスポーティな走りも楽しめる。そんな上質な走りを追及し、“走り心地”という新たな価値観を提案している車高調「HIPERMAX S(ハイパーマックスS)」。追い求めたのは、HKS史上最高の乗り味だ。
30段階の減衰力調整機能付きの単筒式ダンパーを採用し、ストリートからワインディングまで幅広く対応。
長年培ってきた技術を惜しみなく投入し、3年6万kmの長期保証を実現した。なお、サーキットでのスポーツ性能を重視したい人向けに「ハイパーマックスIVSP」もラインアップする。
新型GR86と新型BRZでは、前後スプリング&スタビライザーのバネレートやダンパーの減衰力、フロントナックルやリアスタビライザーの支持構造などの仕様を変え、それぞれ乗り味の差別化を図っている。
HKSではそうしたキャラクターの違いを踏まえつつ、サスペンションチューンを実施。バネレートを始めとするセッティングを新型GR86と新型BRZ用で異なる専用設計となっている。
▼「ハイパーマックスS」のプロモーション動画はこちら
純正エンジンの性能をさらにアップさせるエンジンチューニングパーツ各種
サーキット走行といえば、本格的な国際サーキットを楽しむための必需品といえるのがスピードリミッターカット。車両本来が持っている性能を全て引き出すことが可能となるチューニングパーツだ。HKSではスピードリミッターカットの「VAC2」を2022年5月に発売予定というから楽しみだ。
また手軽に導入できる純正交換タイプの「スーパーエアフィルター」も用意。こちらは高い集塵性能を誇りつつ、吸気効率もアップできる優れものだ。さらにエンジンルームをレーシーに彩るドライカーボン製「エンジンカバー」や「フューズボックスカバー」も設定された。
先代でも好評だった、浄化性能をキープしつつ排気効率を向上しトルク特性を改善する「キャタライザー付きエキゾーストマニホールド」や、吸入する空気量を増大させてパワーアップを図る「スーパーチャージャーキット」、NAエンジンに、ターボチャージャーを追加する「ボルトオンターボキット」も鋭意開発中だ。
エンジン制御を担うコンピューターについても解析を進めており、純正ECUを補ってチューニングパーツ本来の性能を引き出す
「サブコンピューター」を含めて、随時リリースされてくるので楽しみに待っていて欲しい。
高速道路やサーキットでの高い安定性を実現するエアロパーツ
新型GR86/BRZではエアロパーツがライナップされたのもトピックといえる。「フロントスポイラー」や「サイドスカート」、「リアスポイラー」や「ダックテールスポイラー」を設定。カッコよさはもちろん、空力などの機能性まで考え抜かれた逸品で、装着することで高速道路やサーキットでの高い安定性を実感することができる。
新型GR86/BRZをトータルチューニングするならHKS
ノーマルの完成度が高い新型GR86/BRZ。だからこそバランスを重視したトータルチューニングが求められる。
様々なテストを重ねて生み出されるHKSのパーツなら、確実なポテンシャルアップを実感できること間違いなし。HKS流チューニングの奥深さを、ぜひご堪能いただきたい。
気になるパーツがあった方は、下記リンクのオフィシャルサイトをチェック!
- 筆者 石川 大輔(いしかわ だいすけ)
- 1972年2月17日生まれ。幼少期にスーパーカーブームを迎え、小学生の頃は新車のカタログ集めに没頭。免許取得してはじめての愛車は、先輩から5万円で譲り受けたスカイライン。峠にハマりドラテク磨きにいそしむも、才能のなさを痛感する。大学卒業後は好きが高じてチューニング雑誌の編集部入り。10年以上の丁稚修業を経て、フリーライターに。スポーツカーや輸入車、SUVなどジャンルを問わず、各媒体に記事を寄稿する。BMW523dと180SXを所有し、趣味はドリフト競技と中古車サイト巡り。
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Brand Info - HKS
「HKS(エッチ・ケー・エス)」は、1973年創業の老舗チューニングブランド。マフラーやサスペンション、コンピュータ、ターボなどの自動車用チューニングパーツを数多く手掛けている。高い技術力に基づいた自社設計、自社製造をモットーとしており、メイドインジャパンのクオリティは多くの支持を集めている。日本はもとより、海外にも多くのファンをもつ国産屈指のチューニングブランドだ。