ホイールの汚れに悩む方オススメのダスト超低減ブレーキパッド! 「綺麗にしっかり止まる」ワンランク上のリニアなコントロールも可能に/ディクセル【Vol.4】
高級ホイールも台無し!? 洗車してもすぐにホイールを汚すブレーキダスト
クルマを洗ってからそれほど経っていないのに、すぐにホイールが汚れてしまう……。欧州車ユーザーの中には、そんな悩みを持っている人が多いはず。
この汚れの原因は、ブレーキパッドとディスクローターから生まれるブレーキダスト。ディスクブレーキは、タイヤとともにまわっているディスクローターをブレーキパッドで挟み込み、ブレーキパッドをディスクローターに押しつけた摩擦力により制動力を得ている。その際に発生するディスクローターの削れカスがブレーキダストの正体だ。
なかでも欧州車は、アウトバーンなど高速域での走行が多いため、ブレーキの効き目を重視している。つまり、ディスクローターへの攻撃性が高いブレーキパッドを使っているため、ダストが多く排出される傾向が強い。
ブレーキダストは鉄粉。ホイールを腐食させる原因にもなる!
先ほども述べたように、ブレーキダストの正体は、ブレーキパッドがディスクローターを削って生まれた鉄粉だ。
ブレーキパッドの削れカスは、比重が小さいので走行中に飛散するが、対して鉄粉は比重が大きいため、ホイールの表面に堆積してしまう。そして鉄粉ゆえに錆が発生しやすく、ホイールを腐食させる原因になるのだ。そんなブレーキダストを落とすためには、こまめに洗車が必要となる。当然、手間もかかるというわけだ。
ホイール表面がすすけたように黒くなって堆積したブレーキダストは、ただでさえ落ちにくく、ホイールの細かい部分に入り込んだら、きれいに落とすのは大変! 専用のブラシやケミカルが多く発売されていることからも、ダストの除去に悩んでいる人が多いのだろう。
そんなブレーキダストにお悩みの方にオススメしたいのが、DIXCEL(ディクセル)『M TYPE(Mタイプ)』だ。
ブレーキダストを減らしてホイールを綺麗に維持したい、洗車の手間を少なくしたい、それでいてしっかりとした制動力は欲しい。そんな欲張りな願いを叶えてくれるブレーキパッドをご紹介しよう。
テーマは、制動力を落とさずにダストを大幅に軽減すること
ブレーキパッドはどれを選んでも変わらないと思っている人もいるかもしれないが、使用する環境やニーズに合わせ、さまざまなタイプがある。
制動力、ダストの量、摩耗性、鳴き……。ブレーキパッドには、それぞれ性格に違いがある。そのなかで、制動力を落とさずにダストを大幅に軽減できるブレーキパッドが、ディクセルのMタイプだ。
ディクセルといえば、モータースポーツシーンはもちろん、街乗り軽自動車から、ミニバン、高級輸入車にいたるまで、さまざまなニーズに対応するブレーキパーツをラインアップする日本を代表するブレーキメーカー。ブレーキパッド1400品目、ディスクローター2500品目もの品揃えで、46カーメーカーの新旧1400車種をカバー。世界でも稀に見るラインナップを誇る。
そのディクセルが開発したMタイプとはどんなブレーキパッドなのか。ディクセルの金谷さんにお話を伺った。
「ブレーキダストを低減するには、ダストが出にくい摩擦材を使用すれば良いのです。しかしそれだけだと肝心の制動力が損なわれる恐れがあります。制動力を損なわずにブレーキダストを軽減できる、一見矛盾したような摩擦材を見つけるために、テストを繰り返しながら選定していきます」と金谷さん。
ディクセルでは「ブレーキダイナモメーター」と呼ばれる実車のブレーキと実寸サイズの大型機器を駆使し、機械によって正確なブレーキングを再現。高速域はもちろん、ストリートのような低速域のブレーキを繰り返すというテストを行っている。そうして過酷な条件をパスした摩擦材を選定することで、ディクセルが考える“綺麗にしっかり止まる”を実現したというわけだ。
ブレーキパッドとディスクローターの間に膜を作り、制動力を生み出す!
ディスクブレーキは、ブレーキパッドをディスクローターに押しつけて止まるが、Mタイプのブレーキパッドは踏み込むたびにディスクローターとの間に膜を作るのが特徴だという。
「たとえると、接着剤のように“くっつく力”を利用することで止まります。ブレーキを踏み込むたびにブレーキパッドが膜を形成します。このように制動力を確保しながら、ディスクローターへの攻撃性が低い摩擦材によってダストの発生を抑制しています」と金谷さん。
さらに、ダイナモテストだけではなく実車の走行テストにも合格したものだけが製品化されるという。テストに合格した材質を使用するMタイプは、制動力を損なわず、ダストの軽減を両立。そしていわゆる“カックンブレーキ”になりにくく、踏んだ分だけしっかり止まるリニアな味付けを獲得。まさにワンランク上のブレーキコントロールまで手に入れることに成功している。
なおMタイプは、2004年から販売されているロングセラー商品。クルマの進化と共に、先ほどのテストを経てMタイプも進化している。クルマは止めても進化は止めないのだ。
低ダストブレーキパッドに換えるだけで環境にやさしい?
ブレーキダスト軽減によるメリットは、クルマの美観を保てるだけじゃなく、環境への負荷も軽減できるのがポイント。
1:ブレーキダストが減ることで、大気中に鉄粉をまき散らさないため環境にやさしい。
2:ホイールにブレーキダストが付着しにくくなるため、洗車の回数が減って水資源保護にも貢献する。
3:ディスクローターへの攻撃性が低いブレーキパッドを使っているため、ディスクローターが長持ちする。欧州車の場合は、ブレーキパッド交換2回に対してディスクローター交換1回が一般的だが、ブレーキパッドの攻撃性を弱めることで交換サイクルが長くなり、廃棄物が減って環境保全につながる。
いま乗っているクルマのブレーキを低ダストなMタイプのブレーキパッドに換えれば、環境保全にも貢献できるわけだ。これは、いま世界で関心の高まっている、将来の世代の暮らしを持続可能な形で改善することを目指した「SDGs」にも繋がっている。
ブレーキパッドを交換するならば、ディスクローターも組み合わせたい!
ブレーキパッドのMタイプと合わせたいディスクローターが、『PDタイプ』だ。
ホイールのディスク越しに見える錆びたディスクローターは、見栄えが悪いだけでなく、アルミホイールを腐食させる原因にもなる。そこで、PDタイプのディスクローターには防錆コーティング処理が施工されている。
1枚ずつバランス調整を行い、振動や鳴きを抑制。また素材にもカーボン、シリコンなどの各種添加剤を配合し、強度、耐熱性、耐クラック性を向上したという。
ブレーキパッドの交換に合わせて、ディスクローターをリフレッシュするならば、PDタイプはオススメしたいメニューだ。
低ダストのブレーキパッド&ディスクローターでの交換がオススメ!
気になる価格だが、ノーマルのブレーキパッド+ディスクローターに対し、ディクセルのMタイプ+PDタイプを組み合わせた価格は、アウディ、BMW、メルセデスベンツ、ポルシェ、VW、ボルボといった多くの輸入車で、ノーマルよりも割安または同等レベルの価格に抑えられているのもポイントだ。
希望のアイテムの価格や在庫状況を確認できる『車名ダイレクト検索』
ディクセルがウェブサイトで公開する『車名ダイレクト検索』は、スマホやパソコンからブレーキパッドやディスクローターの価格や在庫状況が一目で分かる便利なシステムだ。希望のアイテムが見つかれば、ディーラーや整備工場、カーショップで購入・交換してもらえばOK。
下記にアクセスしたら、車両情報(型式or車名)を直接打ち込むか、カーメーカーの名前→車種→グレードで検索すれば、アイテムがずらりとディスプレイに現れる。まずはチェックしてみて欲しい。
低ダストに加え、ワンランク上のコントロール性を手に入れる!
効き目を損なわず、ブレーキダストの大幅に低減するディクセルのブレーキパッド・Mタイプ。交換するだけでワンランク上のブレーキコントロールが手に入るMタイプは、ブレーキダストに悩める欧州車乗りのみならず、クルマの美観にこだわる方すべてにオススメしたいブレーキパッドだ。
販売店を探すなら「お取り扱い店舗一覧」をチェック
ディクセル商品を取り扱う店舗を、地図から探せるページが開設されました。都道府県名をクリックすると、地図から取り扱い店を探すことができます。
- 筆者 岡本 晃
- 元自動車雑誌編集者/編集長。現在は「オフィス・アヘッド」という屋号で、ライター/編集者として活躍している。自動車雑誌、カスタム系雑誌への寄稿が多く、関西エリアを拠点に活動中。ジャンルを問わず、面白いモノ・コトを掘り起こして執筆することに力を注いでいる。
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Brand Info - DIXCEL(ディクセル)
株式会社ディクセルは大阪府摂津市に拠点を構えるブレーキパーツメーカーで、2003年の設立以来、一般車やチューニングカー、レーシングカーに向けた製品を製造販売している。社名は、「優れた=Excellent」と「減速力=Deceleration」を組み合わせたもの。高い制動力と低ブレーキダストを両立したブレーキパッド「Mタイプ」をはじめ、そのラインナップは現行車から旧車まで網羅されており、コストに優れたストリート向けから、ワインディングや走行会用途、さらに極限の性能を極めたレーシング向けまでを豊富に揃え、ブレーキパッドだけでも1400品目と世界でも稀に見るラインナップを誇る。