新型レヴォーグをHKSが速攻チューニング! さらに走りを高めるカスタムパーツ サスペンション&スポーツマフラー/HKS【Vol.5】
ワンランク上の走りへと新型レヴォーグをチューニングするならHKS
総合チューニングメーカーとして確かな存在感を発揮するHKS。スバル車については高効率で安全性の高いカスタマイズメニュー『BB TUNE (BOXER'S BALANCE TUNING)』を展開し、多くのスバル車ファンから支持を集めてきた。そのなかで新世代の直噴エンジンについてもノウハウを蓄積。HKSではこれを新型レヴォーグに応用し、チューニングパーツの開発を進めている。
「新型レヴォーグ(VN5)は、新しいプラットフォームを採用しておりボディ剛性が高いですね。純正の電子制御サスペンションも非常によくできていて、上質な乗り味になっています。HKSではそうした純正のよさを損ねずに、さらにワンランク上の走りをご提案できるよう、チューニングパーツの開発に取り組んでいます」とHKS広報担当の近藤さんは語る。
今回紹介するのは、カスタムのファーストステップといえるサスペンションとスポーツマフラーだ。いずれも費用対効果の大きいチューニングパーツの王道。それだけに納得がいくものを吟味して選びたい。
上質な乗り心地と意のままの走りを実現! HKS史上最高の車高調「HIPERMAX S」
“上質な乗り味をスポイルせずに、高い安定性とハンドリング性能を達成する”。決してたやすいことではないが、HKSではそうした高いハードルを乗り越えるべく、サスペンション開発に取り組んだ。
最新鋭の開発ツールを駆使して試作品を製作し、幾度となく実車での走り込みを重ねる。そして完成したのがHKSの新世代車高調「HIPERMAX S(ハイパーマックスS)」である。従来品と比べ、減衰力特性や耐久性、そしてビジュアル面に至るまで、すべてを正常進化させた意欲作だ。
その走りは、お見事である。道路の細い凹凸はしなやかなに吸収しつつ、カーブや急ブレーキを掛けた際はしっかりと粘ってくれる。タイヤが吸い付くように路面に追従するため、ドライバーの操作に対してクルマが忠実に動くのだ。より高次元なレベルで達成されたしなやかさと安定感。まさに“意のままのハドリング”を具現化しているといえよう。
ノーマルは車高も高く、タイヤハウスの隙間が大きくて気になるところ。「HIPERMAX S」を組み込むことで、自分好みの車高にアレンジできるのも見逃せないポイントだ。HKSのデモカーは、純正に対してフロント29mmダウン、リヤ32mmダウンとすることで、スタイリッシュなフォルムを構築していた。ちなみにバネレートは、フロント、リヤともに6kg/mm。
電子制御サス装着車向けに、エラーキャンセラーも用意される。もちろん耐久性の向上にも抜かりはない。3年6万kmの長期保証付きとしているのも品質への自信の表われだ。
ボクサーサウンドを際立たせる軽量マフラー! 運動性能の向上にも貢献する「Hi Power Spec-L II」
低重心な水平対向エンジンを搭載しているのもスバル車の特徴。そのアイデンティティーともいえるボクサーサウンドを手軽に満喫できるマフラーが「Hi Power Spec-L II(ハイパワー SPEC L II)」だ。車検対応の範囲内で楽しめるようサウンドチューンを施すことで、アイドリングや低回転域では控えめに、なおかつ高回転まで回した際は迫力のあるボクサーサウンドを堪能できる。
リヤピースのみを交換するタイプでありながら、純正比52%の軽量化を達成したのもウリ。パイピングやサイレンサーに薄肉のステンレス材を採用することで、純正14.2kgに対し、スペックL IIでは6.7kgまで重量を絞り込んでいるのだ。この軽さが運動性能に少なからず好影響を与えることは言うまでもないだろう。
ビジュアル面にもこだわった。左右出しの砲弾型サイレンサーは、リヤビューをいっそうスポーティなものにしてくれる。フィニッシャーカバーはチタン製となっており、虹色に焼けたグラデーションが存在感を強調する。
パワーチューンをはじめとする新型レヴォーグ用カスタムパーツが続々と登場予定
特に不満があるわけではないが優等生すぎる感は否めない新型レヴォーグ。これにスパイスをプラスできるのがHKSのチューニングパーツだ。
当然ながらパワーチューンにも意欲的に取り組んでおり、今後は吸気効率を高めるレーシングサクションや、お手軽ブーストアップツールのパワーエディター、はたまた排気のストレスを一掃するキャタライザーなど、続々と新作パーツがリリースされる予定。レヴォーグオーナーは要チェックだ!
- 筆者 石川 大輔(いしかわ だいすけ)
- 1972年2月17日生まれ。幼少期にスーパーカーブームを迎え、小学生の頃は新車のカタログ集めに没頭。免許取得してはじめての愛車は、先輩から5万円で譲り受けたスカイライン。峠にハマりドラテク磨きにいそしむも、才能のなさを痛感する。大学卒業後は好きが高じてチューニング雑誌の編集部入り。10年以上の丁稚修業を経て、フリーライターに。スポーツカーや輸入車、SUVなどジャンルを問わず、各媒体に記事を寄稿する。BMW523dと180SXを所有し、趣味はドリフト競技と中古車サイト巡り。
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Brand Info - HKS
「HKS(エッチ・ケー・エス)」は、1973年創業の老舗チューニングブランド。マフラーやサスペンション、コンピュータ、ターボなどの自動車用チューニングパーツを数多く手掛けている。高い技術力に基づいた自社設計、自社製造をモットーとしており、メイドインジャパンのクオリティは多くの支持を集めている。日本はもとより、海外にも多くのファンをもつ国産屈指のチューニングブランドだ。