リフトアップサスペンションでオンロードもオフロードも楽しめる新型ジムニーJB64|モーターファーム【Vol.5】

ジムニー専門店が作り上げた新型ジムニーJB64デモカーの走りをチェック!

今回、モーターファームの数あるパーツラインナップの中から、JB64 3インチアップ SS PROセット装着車両に乗る事ができた。J-TRADの16×5.5J/5H-139.7 INSET-25に、ジオランダー G003 MT 225/75R16を装着。60mmワイド ブリスターフェンダー仕様だ。

JB64 3インチアップSS PROセットの内容は、3インチアップコイルスプリング、ショックアブソーバー、前後ステンレスラテラルロッド、ブレーキホース、前後強化アームの組み合わせ。モーターファームのラインアップするサスペンションキットのなかでも最上級となるモデルだ。

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オフロード仕様ながらワインディングもしっかり走れるモーターファームの新型ジムニー

インプレッションのステージは、ワインディングとオフロードコース。オフロードメインのインプレッションの為、今回の車両はスタビレス(スタビライザーを外した)仕様となる。

まずは、オンロードからだ。ワイド化され、迫力のあるシルエットとなったJB64。走り始めると、ノーマルと全く印象が異なる。リフトアップしたことで視線が上がっただけでなく、サスペンションのストロークするフィーリングが違う。路面の段差をうまく吸収し、いなしてくれる。スプリングの張りがあり、若干硬質感を感じるフィールだ。コーナーにアプローチすると、想像していたよりロールが少ない。

スタビレスの為、ステアの応答性はそこまで鋭くはないが、だるい感じはない。基本的なコーナリングフィールはニュートラル。アクセルオン時にリヤが沈み込み、車体ごと曲がる感じ。フロントから切れ込むようなシビアさは皆無。メインステージをオフロードとした仕様で、このオンロード性能が確保されているのであれば申し分ないと言える。

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オフロード走行で本領を発揮するモーターファームの新型ジムニー

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次は、オフロードだ。3インチアップに225/75R16という、ノーマルを遥かに上回る大径タイヤを装着していることから、障害地形に対しての乗り越え性能は抜群。新型ジムニーは、前軸荷重、後軸荷重の対比が、54:46というフロントエンジンミッドシップ(車両の重心が全長の中央付近にあること)。クロカン4駆として考えると、かなり稀有な車だ。

その為、フロントのトラクションが悪く、縮み込みも少ない傾向がある。しかし、この3インチアップSS PRO セット装着車は、フロントがよく縮む。腰なく縮むのではなく、きちんと路面に対しての反力を感じさせながらストロークするので、ドライビングインフォメーションが伝わりやすく、安心感が高い。

さらに、JB64ジムニーが最も苦手とする、斜めアプローチの登りセクションでのフロントグリップも、かなり高いレベルにあると言える。当日、テスト車両のタイヤ空気圧が若干高めだったにもかかわらず、横にズレずに登る事ができた。JB64は、JB23と比較して、かなり大柄なイメージ。ルーフ面積が大きく、室内空間が確保された車体は、居住性的な満足度が高い。重心の高さはオフロードではデメリットにしかならないが、このSS PROセットはそう言った印象があまりない。

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フルストロークさせて、サスペンションの動きを観察してみて、謎が解けた。様々なチューニングジムニーでキャンバー(斜面を横切って走行するようなシチュエーション)が苦手な車両には、共通の項目がある。それは、ロングストロークサスペンション。伸びと縮みのバランスを、伸びに特化させるとキャンバーに対して弱くなる。

このSS PROセットは、伸びと縮みのバランスが絶妙。タイヤサイズに合わせて、バンプストッパーでストロークを規制しているのも好印象。車の動きが安定していて、いたずらに車体が傾かない。タイヤの接地圧が安定して4輪に加わり続けるので、トラクションを失わず、怖さがなく限界が高い。

足回りのセッティングは、代表の吉田氏と工場長の田中氏の手によるもの。両名共に、現役のトライアラーで数々の競技会での実績を持つ、日本屈指のトライアラー。ストロークに派手さを求めず、実際の走行性能を重視し、限界を高めることで、ユーザーの技量を選ばず、初心者からエキスパートまで満足できる仕上がりとなっている。

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モーターファームでは走るシーンに合わせて3種類のサスペンションを用意

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モーターファームのJB64ジムニー用サスペンションラインナップには、今回テストした3インチアップの他に、1インチアップと2インチアップがある。それぞれ性格が異なり、乗り味が違うとのことだ。通常ノーマルのサスペンションは、万人受けを狙っている。しかし、JB64ジムニーのノーマルサスペンションは、筆者的に疑問が残る。万人受けというカテゴリーで考えてもクオリティに問題があるように感じる。

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しかし、それらの不満点をモーターファームのサスペンションは解決してくれる。特化したポイントこそ少ないが、トータルバランスに優れたサスペンションは、苦手がない。オンロード、オフロードでの性能を、何一つ犠牲にすることなくレベルアップさせるモーターファームのサスペンションは、走りだけでなく、ドレスアップメインのユーザーにも安心してお勧めできるサスペンションだ。

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Motor Farm とは?

Motor Farm(モーターファーム)は、大阪府に本社を置くスズキ ジムニー用オリジナルパーツの製造と販売を行っているメーカーである。ジムニーに特化し、旧型から最新型までを網羅。とくに足回りのリフトアップアイテムには定評があり、ストリートからオフロードまで、あらゆる路面に対応できるアイテムが揃う。また最新型であるJB64ジムニーに向けたパーツもリリースされている。効果的な機能パーツを安価に提供することをポリシーとしており、ジムニーユーザーから多くの支持を集めている。

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