トライアルレース優勝のジムニーSJ30は通勤にも使えるオールマイティさ|モーターファーム【Vol.6】

非力な旧型ジムニーで獲得したシリーズチャンピオン

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様々なチューニングパーツの開発を行うモーターファーム。その技術の裏付けとなっているのは、競技用のマシン製作における技術力。パーツ開発を担うモーターファーム工場長の田中さんは、現役のトライアラーだ。現在、日本最高峰レベルのトライアルレースと言われている「関西ゲリラ」で、2019シーズンのシリーズチャンピオンを獲得。さらに、「メイサトライアル」や「チャイナカップトライアル」といったレースでもシリーズチャンピオンを獲得した経験を持つ日本屈指のトップトライアラーなのだ。

2019シーズン、田中さんが乗った参戦車両は、SJ30。同じジムニーでも660ccターボ、もしくは1300ccのジムニーシエラや、エンジンをエスクードの1600ccなどに換装している車両がエントリーしている競技会に、2サイクルの550cc自然吸気エンジン、前後リーフサスペンション(板バネ式サスペンション)のマシンでエントリーし、シリーズチャンピオンを獲得している。

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モーターファームのジムニー用足回りパーツをそのまま使った参戦マシン

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ステアリングの切れ角アップや、ステアリングロッドの位置上げなどの細かい工夫はしているが、使用しているリーフとダンパーはモーターファームの製品そのままで、何ら特殊なことはしていない。

田中氏は、「使用するパーツが生きるロケーション作り、さらに車体のジオメトリーに関してのチューニングは行いますが、ウチのリーフスプリングもコイルスプリングも、開発段階で走り込んで煮詰めています。追加で特殊な事を行わなくても、レースでかなりいけますよ」との事。

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ジムニーのカスタム業界的では伸び重視とか、縮み重視とかいう言葉が流行っているが、それは局地的で特殊な仕様だと、田中さんは言う。

「うちが重視しているのは、捻りです。リジットアクスルという足回りのレイアウトは、伸びるためには反対側が縮まないと動かない。逆に、縮むためには反対側が伸びなければ動かない。左右が連動しています。これをバランスよくセッティングするのが大事です。」

「特に、フロントに関しては、伸び側を重視しすぎるとステアリングロッドがストロークに引っ張られ、ストロークステアという現象が発生しやすい。足が伸びた状態で、行きたい方向に行けなくなるのです。これでは、結果論として走行性能に結び付いていない。追従性的なレスポンスは大事。しかし、実は実戦的な走りにおいて、ストローク量というのは実はそんなに重要ではないんです。それよりも、どんな体勢でもドライバーがコントロールできる安心感と操作量の確保が重要です。」

自らがマシンを作り、さらに走らせ、日本最高峰の大会でシリーズチャンピオンを獲得した田中氏の言葉は説得力がある。

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ジムニーのチューニングはパワー重視ではなくサスペンションをいかに動かすか

「近年、若干パワーに頼る傾向があるんですけど、最も大事なのはトラクション性能とレスポンスです。エンジン出力を上げていっても、それをトラクションさせるサスペンションが無いと結果は出ません。」

「実は、あえてそれを実証するために、2019シーズンはSJ30でエントリーしたんです。エンジンチューンは吸排気のみ。本体はノーマルで、キャブレターをFCRにして、瞬間的なトルクとレスポンスを向上させただけ。絶対的な出力は、660ccのターボ車には敵いません。でも、シリーズチャンピオン取れました。これが事実です。」

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実は、この取材時に、田中氏のマシンに乗らせてもらった。筆者自身、SJ30を所有しており、様々なシチュエーションでの経験があるつもりだったが、このSJ30の乗り味はかなり面白い。

基本的な、ストロークフィール自体はSJ30のフルオープン車両。しかし、安定感が尋常では無い。結構なキャンバー地形(傾斜地)へ、斜めに進入しても、はっきり言ってコケる気がしない。さらに、そこからアクセルが踏める。どんな体勢からでもステアリングを切った方向に車が走る。ストロークさせた状態で、クルマを降りて見てみると絶対的なストローク量自体は、驚くほどでは無い。しかし、追従性と安定感が半端ない。

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車検もOK! 公道走行可能なチューニングジムニー

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そして、もう一つ驚きなのが、日本最高峰のトライアルでシリーズチャンピオンを獲得したマシンが、フル公認車で、田中氏の通勤の足という事だ。

「オフロードとオンロードのセッティングは、キチンと行うと共通の項目が多いんです。局地的に尖った仕様ではなく、どんなシチュエーションでもきちんと走れるクルマは、オンもオフもちゃんと走ります。この考え方をウチのサスペンションにもフィードバックしているんです。無意味なストローク自慢に乗るよりも、どんなシチュエーションでも楽しくきちんと走れて、快適なクルマの方がいいでしょ?」

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納得の一言だ。今回の取材で乗ったJB64とSJ30、レイアウトこそ違うが、確かに同じ匂いを感じる。あくまで操作するのはドライバー。そこをスポイルする要素は徹底的に排除し、その範囲で走行性能を向上させる手法は、本来の王道なのでは無いだろうか。ドライバーに優しいオールラウンダー、それがモーターファームのチューニング理念なのだ。

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Motor Farm(モーターファーム)は、大阪府に本社を置くスズキ ジムニー用オリジナルパーツの製造と販売を行っているメーカーである。ジムニーに特化し、旧型から最新型までを網羅。とくに足回りのリフトアップアイテムには定評があり、ストリートからオフロードまで、あらゆる路面に対応できるアイテムが揃う。また最新型であるJB64ジムニーに向けたパーツもリリースされている。効果的な機能パーツを安価に提供することをポリシーとしており、ジムニーユーザーから多くの支持を集めている。

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