ビジネスに必要な機能をすべて詰め込んだハイエース「モバイルオフィスカー」はテレワーク時代に最適|KWORKS【Vol.4】
キャンピングカーメーカー「ケイワークス」が作る移動できる事務所
昨今の新型コロナウイルス感染拡大で、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方として注目を浴びている“テレワーク”。大きくは自宅利用型(在宅勤務)、モバイルワーク型、施設利用型(サテライトオフィス)の3つに分けられるが、今回紹介したい車両は、まさに3つ目のサテライトオフィスとしてピッタリな仕事場になるかもしれない。家庭でのテレワークに支障がある場合にもプライベート空間が確保できる新たな就業スペースとして非常に魅力的な存在なのだ。
これまで3回に渡って紹介してきたキャンピングカーブランドの「KWORKS(ケイワークス)」は、ハイエースやデリカD:5、スズキのエブリイなど、バンコンタイプのキャンピングカーを主に取り扱っているブランドだ。
馴染みの多い普通車が多いのは、開発コンセプトである「日常に使えるサイズのキャンピングカー」にこだわっていることが大きく関係している。つまり、一般駐車場や立体駐車場にストレスなく入れるボディサイズであること、通勤や買い物にも併用できる万能性など、一台ですべてをまかなえることを考えてキャンピングカーの開発を行っているためだ。
テレワークに最適なケイワークスの「モバイルオフィスカー」
そんなケイワークスが“時流に即した社会貢献をしたい”という思いから開発している車両がある。それがこの「モバイルオフィスカー」だ。この車両はキャンピングカーとしての出展とはおよそ程遠い「働き方改革EXPO」というイベントに出展され、反響のあった車両でもある。同イベントに同業他社からの展示は一切ない中、まさにケイワークスがいかに今の社会が抱えている問題に真摯に向き合っているのかが分かってもらえると思う。
今回の車両は、主に「法人企業」向けではあるが、同時にあらゆる職種の「フリーランス」の人がターゲットだ。つまり、車の中でオフィスワークができる、それで仕事が完結できる人なら誰もが活用できる一台だ。
モバイルオフィスカーのメリットとは?
さて、企業がこのケイワークスのモバイルオフィスカーを導入するメリットとして、
1:短期間工事現場での現場事務所
2:現場事務所を建てなくても済む快適なオフィス
3:真夏の熱中症対策としての休憩室や緊急救命室に
4:フリーランスを応援。少ない初期投資で開業
5:停電・災害時のBCP(Business Continuity Plan)オフィス対策
使用が想定できるシーンがざっとこれだけ挙げられる。
これら要素を具体的に落とし込むと、現場事務所の設営コストを抑えることが出来るハウスを建てるまでもない工事現場での現場監督、フリーのカメラマン、取引先の多いルート営業メインの人、現場を複数回らないといけない人、コンサルタント…などになるだろうか。車内というクローズドスペースが確保できるので他に聞かれたくない会話空間が欲しい人にも有効だ。
オフグリッドシステムでエアコンやPCなどが長時間使用できる
その機能の実現のためにモバイルオフィスカーに用意された装備には…
●デスクワークのための格納式デスク、●会議などの打ち合わせができるレイアウトとなる対座シート、●電気・エアコン・18Lの温冷・冷蔵庫などの快適装備、●サイドウインドウに設置の27インチの大型PCモニターなどがあげられる。
エアコンやPCが長時間使用できないようではおよそオフィスとは言えない。また暑さや寒さの中、快適に過ごせなければ意味がない。このオフィスカーでは、PCやプリンター、タブレットなどに必要なAC電源を9箇所、USB電源として4箇所を搭載。書類などの収納スペースも用意される。もちろん女性向けにドライヤーや電子レンジなどの快適家電製品も大容量の300Ahリチウムイオンバッテリー搭載により豊富に使用が可能だ。
長時間の使用に耐え、使い勝手や耐久性、信頼性を高い次元で確保することが、ケイワークスの考えるこのモバイルオフィスカーの特徴だ。まさに目指したのは、本当の意味での“オフグリッドオフィスカー”。必要とする機能がそのような実利に即したものなので、豪華さは特に考えられていない。あくまで機能的な移動オフィスとしての性能に特化している。
ハイエースの標準ボディを機能的に作り込んだモバイルオフィスカー
このベース車両にはボディサイズ的にも機動性に優れるハイエースの標準ボディ(DX)が採用されている。しかもレイアウトの工夫で荷物が積める仕様にも展開可能だし、万が一の際にはエアコン付きの救命救急室代わりにもなる(熱中症対策が可能)。しかもそれらのエアコン使用がエンジンを切った状態でできるのもポイントだ。山の上など、急に救急車も呼べないような場所では、この車両の存在がライフラインとなる。ポップアップルーフを展開すれば、開口時には190cmの人でも車内で立って移動ができ着替えなどもストレスなく行える。
実際、山の上など、ハウスを建てるのが困難な場所にも自由に移動できる。具体的な例として風力発電の現場などでもこの車両は活躍しているようだ。水の調査やインフラの現場など、活躍の場は多岐に渡っている。
これまでケイワークスがオリジナル製作してきたキャンピングカーは“非日常”への演出を最優先に考えられてきたが、今回は逆の意味でのリアルな“移動事務所=オフィス”としての需要に応える機能性が目的だ。
さらに、このテレワークを軽自動車では出来ないのか…というニーズの高まりを受けて、スズキのエブリイと、ホンダのN-VANをベース車両に開発を進めている。軽自動車というミニマムなサイズであっても、ケイワークスが得意とするリチウムイオンバッテリーを搭載しソーラーパネルを装備することで電源の確保が困らない仕様にできるというわけだ。この仕様はおそらく業界初だろう。
非常事態でもビジネスを止めないために
災害時にはケイワークスお得意のオフグリッドシステムを最大限に活用し、移動式の事務所として機能させることができる。実は緊急発電装置のない会社は山ほどあり、震災時の停電などで電源がストップしたら、即会社の機能が停止してしまう。今はNTTドコモがLTE通信サービス「ドコモ・インカーコネクト」をスタートさせていて、パイオニア製のサイバーナビを使用すればWi-Fiの電波を年間12,000円で使い放題にできるサービスもあり、こんな通信機能を利用すればさらに快適な移動式の“テレワークカー”になるだろう。
お得意先にこちらから積極的に現場訪問できるサテライトオフィスのようなビジネスにおける移動基地であり、ポップアップルーフテントも装備すれば緊急時や早急な出張などで宿泊施設の手配が困難な場合のスペースとしてなど、活用シーンは幅広い。
実は、このモバイルオフィスカーをすぐにでも使ってみたい企業のためにと、ケイワークスでは建設建機会社の「アクティオ」でハイエースを、「西尾レントオール」でトレーラーオフィスのレンタルを開始させている。
移動事務所としてオフィスをあらゆる場所に
以上をまとめるとモバイルオフィスカーとは“一人で使用する軽自動車から、2〜5人の打ち合わせを要するハイエースまでが使えるオフィスカー”というわけだ。潤沢な電源の確保さえ可能ならば、あとはなんとでもできる。
車がオフィスになるということは、残業時間の低減、労働環境の向上、使用する企業イメージの向上、顧客サービスの向上、そして災害時のもしもの備え…という点でもメリットは大きい。
起業家にとっては少ない開業資金でビジネスを始められるため、固定費が抑えられ、機動性も高いと、いろいろな面で優しいワークスペースとなりうるのだ。
ケイワークスは、そのキャンピングカーづくりのテーマとして
1:楽しむクルマ
2:働くクルマ
3:もしもに備えるクルマ(災害対策車)
を開発コンセプトのテーマに掲げている。
今回の「モバイルオフィスカー」は、この2と、3の“もしもに備えるクルマ(災害対策車)”として紹介させてもらった。偶然にも新型コロナウイルスの時期と重なってしまったが、このような想定外の事態に備えるためにも、ぜひ検討しておきたい車両だと思うのだ。
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Brand Info - KWORKS
ケイワークスとは
愛知県豊橋市に拠点を構えるキャンピングカーメーカー。代表の黒田氏がバイクをワンボックスカーに積載してレース活動を行っていたことから、レースマシンではなく人を乗せて楽しむことができたらと考えて創業。三河地方の職人の手による丁寧で上質な木工家具を始め、独自開発したオフグリッドシステムを全車搭載するなど、ハイクオリティなキャンピングカーを製作している。また日本の道路事情にフィットしたトレーラー「トレイルワークス」や、アメリカ製のキャンピングトレーラー「エアストリーム東海」も展開している。
<お問い合わせ> こちら
Corporate Profile
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郵便番号:440-0086
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TEL:0120-223-448
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郵便番号:486-0817
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