海に山にキャンプに! あらゆるアウトドアに使えるデリカD:5ベースのキャンピングカー|KWORKS【Vol.3】

最先端を切り拓いていくケイワークスのキャンピングカー

愛知県の「KWORKS(ケイワークス)」といえば、バンコンタイプのキャンピングカーを主に取り扱っているキャンピングカー専門のメーカー。「日常に使えるサイズのキャンピングカー」を開発コンセプトに、ハイエースやデリカD:5、スズキのエブリイなどをオリジナルで製作している。誰でも安心して運転できるサイズ感と、街乗りからアウトドアまで一台ですべてをまかなえることを考えてキャンピングカー開発されているのだ。

また、ケイワークスは「トレイルワークス」という自社製作のトレーラーメーカーでもある。日本はアメリカやヨーロッパの道路事情とはかなり違うので、日本の道路サイズまで含めた日本で設計・開発された日本製トレーラーがあるのは何よりも嬉しい。このあたりは前回もご紹介したのでそちらを参照してほしい。

さらにケイワークスは自社開発のキャンピングカーに“オフグリッドシステム”と呼ばれる独自開発の次世代型バッテリーシステムを搭載しているのが何よりのウリ。同社が販売する取り扱い車両には全てこのシステムが導入されている。このオフグリッドシステムは「外部からの100V電源を必要としない、独立可動で電力を消費できるリチウムイオン電池を使用した次世代型バッテリーシステム」のことで、さらに「ソーラーパネル+リチウムイオンバッテリー」による複合充電が可能、最新のキャンピングカー事情を語る上で、この“電力”問題はキャンピングカーの性能を推し量る必須テーマ。ケイワークスのキャンピングカーは間違いなく今最先端を走っていると思って間違いない。

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「走破力・安全力・就寝力」をコンセプトにしたデリカD:5クルーズ

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さて、前置きが長くなったが、今回はそんなケイワークスが展開する数多くの車両の中から“デリカD:5クルーズ”に注目していただきたい。

ハイエースを中心にミニバンタイプの車両をベースとした人気のバンコンバージョン。同社にはハイエース以外に最小サイズとしてエブリイも展開しているが、今回のデリカD:5は国産車で唯一無二のオフロードが走れるミニバンとして注目、これがキャンピングカーになったら世界的にも独創的な存在になる! と開発したのだという。

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開発にあたりケイワークスが与えたコンセプトは「走破力、安全力、就寝力」の3点だ。

実はデリカD:5はミニバンの累計販売台数1位を誇る人気の車両。熱狂的なファンも存在するマニアックさも併せ持つ。そんなデリカファンの期待も裏切らない仕様の開発に当たっては、逆に凝ったことはせずにシンプルさに徹底しているのが特徴だという。

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ベース車両デリカD:5のポテンシャルの高さに注目したケイワークス

デリカD:5は海や山、砂浜などアクティビティにおいてシーンを選ばないのが魅力。三菱のTV・CMにも展開されていたが、45度傾斜をグイグイと登っていく走破性能は最大の魅力だ。しかも新型のデリカD:5では街乗りベースとしてさらに快適性がグレードアップし、かつての“四駆”のような考え方で捉えるのはもう古いほど魅力に溢れているのだ。

ハイエースでは行けないような道無き道など悪路全般が得意で、中でも雪道の走破性はピカイチ。ケイワークスの開発者である黒田代表は、1.6トンのエアストリームを雪道に引っ張り出してスタッドレスタイヤのみでデリカD:5で牽引していたほどそのポテンシャルが高いのだという。

もちろん山の中は当然のこと、釣りが大好きなアングラーたちにも最高のベース車両で、ハイエースサイズでは大きすぎるような穴場の渓流にも入っていけるボディサイズが魅力だ。

そんなベース車両にポップアップテント、リチウムイオンバッテリーの電源装備、ソーラーパネルなどがついたら最強なのではないか…というのが開発に至ったストーリーだ。

ケイワークスが得意とするリチウムイオンバッテリーでさらに可能性が広がる

デリカD:5の魅力をさらに紹介しておくと、「リブボーン」と呼ばれるあばら骨のような堅牢な環状骨格構造のフレームが採用されている。それにより荒れた路面や高速のコーナーリングでも車体がねじれず安心感のある操縦安定性が保てるのだ。ハイエースは居住性を重視しているため屋根部分を全開口しているが、デリカD:5は開口部がリヤのみのためボディ剛性や強度が非常に高いのだ。

さらに旧モデルの6速ATに対してスポーツモードの8速ATを装備し完璧にスムーズな変速を披露。パドルシフトもついてスポーツ感覚のドライビングも楽しめる。まさに移動時が楽しいベース車なのだ。いまだにパートタイム4WD装備がついているミニバンはデリカD:5ぐらい。80km/h以下なら走行中にデフロックもかけられるからオフが好きな人は当然のこと、ゲリラ豪雨の時などの走行安定性はゲキ上がり! まさに“安全力”と言えるだろう。さらに安全装備のブレーキアシストとして、e-アシストも装備するなど、ベース車として魅力が尽きないモデルなのだ。

そんな走破力と安全力に優れるデリカD:5にケイワークスが得意とする“リチウムイオンバッテリー”を搭載したらまさに無敵。冷蔵庫を積みたい人はツインバッテリーで、エアコンまで装備したいならトリプルバッテリーでと、使い方によってさらにアップグレードも思いのままだ。

オリジナルで開発した2列目シートが最大のポイント

さて、車内の居住性に関しては、ハイエースに比べると収納力が多少落ちるデリカD:5だが、このケイワークスのデリカD:5クルーズならヒッチカーゴの提案やフロントに回転シートを装備することでスペースを大容量に変化させることができる。

その一番の武器が「オリジナル2列目シート」の存在だ。このケイワークスのデリカD:5クルーズの2列目シートは、標準シートを取り外し、独自開発の可変式二つ折りシートを搭載している。この2列目シートをアレンジしてフルフラットな就寝スペースから3列目シートと向き合える対面対座モード、使用しない時は折り畳むことで広々としたラゲッジ空間に展開できるなど、空間演出が思いのままだ。乗車定員7名、就寝定員4名が快適に過ごせる一台となっている。

自社開発のポップアップテントでデリカD:5に不足していた就寝人数を確保

正直、ハイエースをベースにするかデリカD:5をベースにするかで悩んだら、誰が主に運転するのか、を考えてもいいだろう。ハイエースはキャブオーバータイプだが、デリカD:5は通常のフロントエンジンタイプ。だから女性や年配の人でも楽に運転ができるのがメリットだからだ。

昨年のマイナーチェンジで、インパネまわりからシートの変更、木目調パネルが増えてナビも大型化。間接照明も採用されるなど内装全般の質感がグンとアップしている。

しかし、デリカD:5をベースとしたキャンピングカーが他社であまり見かけないのはなぜだろう。実は、ポップアップテントをつけないと就寝定員を確保できないことがその原因と思われるのだが、これもケイワークスなら自社開発のポップアップテント(オプション設定)とオリジナルの2列目シートの存在が全てクリアしてくれている。これこそがケイワークスのデリカD:5クルーズの魅力だ。

このオリジナルのポップアップテントは3方向開閉式で、その採用もケイワークスが初。しかも全閉、メッシュ、全開と3WAYに使えて、冬用の防寒インナーも装備すると至れり尽くせりだ。

4WD&SUVカスタマイズブランドのJAOS(ジャオス)とコラボ

「日本一カッコいいデリカを作る!」がコンセプトになっていることもあり、外装はあのJAOSとコラボレーション。乗り降り容易なサイドステップバーや、ポップアップルーフに車外からアクセスできるリヤラダーなどでエクステリアをブラッシュアップしている。足回りにもJAOSのショックを装備、足回りの踏ん張りが効いて走行安定性がアップしている。

さらに、リヤにギャレーを入れたキャンパー仕様を選ぶことも可能で、車中泊時の洗顔、メイクなどでも活躍してくれそうだ。

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デリカD:5の持ち味を最大限に生かしたケイワークスのキャンピングカー

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クルマとしての魅力に溢れるデリカD:5に、就寝空間を増やせるオリジナルのポップアップルーフテント、2列目シートなどを装備すれば室内空間のアレンジも思いのまま。シティクルーズにおける運転性能の高さと快適性を満喫しつつ小回りのきくキャンピングカー仕様としても使える好素材。安全力・走破力に就寝力まで備わったこの無敵のデリカD:5・クルーズは従来のデリカファンのみならず、ぜひキャンピングカーの候補にして欲しい一台なのだ。

▼デリカD:5クルーズを動画でもチェック!

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ケイワークスとは

愛知県豊橋市に拠点を構えるキャンピングカーメーカー。代表の黒田氏がバイクをワンボックスカーに積載してレース活動を行っていたことから、レースマシンではなく人を乗せて楽しむことができたらと考えて創業。三河地方の職人の手による丁寧で上質な木工家具を始め、独自開発したオフグリッドシステムを全車搭載するなど、ハイクオリティなキャンピングカーを製作している。また日本の道路事情にフィットしたトレーラー「トレイルワークス」や、アメリカ製のキャンピングトレーラー「エアストリーム東海」も展開している。

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