MOTAトップ ニュース/記事 特集 東京モーターショー2017 次期型ハイエースはフロントもスライドドア!?レールはドア内で外はスッキリデザイン【東京モーターショー2017】

モーターショー 2017/10/27 19:18

次期型ハイエースはフロントもスライドドア!?レールはドア内で外はスッキリデザイン【東京モーターショー2017】

トヨタ LCV D-CARGO CONCEPT(ディーカーゴコンセプト)
トヨタ LCV D-CARGO CONCEPT(ディーカーゴコンセプト)トヨタ LCV D-CARGO CONCEPT(ディーカーゴコンセプト)トヨタ LCV D-CARGO CONCEPT(ディーカーゴコンセプト)トヨタ LCV D-CARGO CONCEPT(ディーカーゴコンセプト)画像ギャラリーはこちら

トヨタ車体が提案する「働く人にやさしいマルチバン」とは

トヨタ車体ブースに登場したワンボックスタイプの車両、それがLCVコンセプトだ。LCVとは“Light Commercial Vehicle”(小型商用車)の頭文字。コンセプトは「その名の通り商用車に求められる耐久性、経済性、積載性はもちろん、乗る人や働く人に“やさしい”をプラスした新しい発想のマルチバン」とのことだ。

では、なぜその車両がトヨタ車体のブースに登場したのかというと、それはトヨタ車体が生産している車両に関係している。トヨタ車体は主にトヨタの大型車を生産しており、ミニバンのアルファード/ヴェルファイアや、ランドクルーザー、そして商用車のハイエース/レジアスエースが主な生産者なのである。つまり、このLCVコンセプトは未来のハイエースを示唆しているのではないかということだ。

>>【現地撮り下ろし】マルチバンの新提案、LCVの画像を見る

展示されたのは3種類の異なるモデル

今回、東京モーターショーに展示されたLCVコンセプトは3つの異なるタイプが存在しており、小口配送ビジネスに特化した「LCV D-CARGO CONCEPT」、ビジネス専用ハイヤーとして快適なプライベート空間を提供する「LCV BUSINESS LOUNGE CONCEPT」、そして、車いすアスリートのためのMyトランスポーターの「LCV ATHLETE TOURER CONCEPT」の3種類が発表された(LCV D-CARGO CONCEPT以外は内装モデルのみ)。

“D-CARGO CONCEPT”は未来のハイエース?

トヨタ LCV D-CARGO CONCEPT(ディーカーゴコンセプト)トヨタ LCV D-CARGO CONCEPT(ディーカーゴコンセプト)

LCV D-CARGO CONCEPTは、助手席すら排されたワンシーターモデルで、助手席スペースもカーゴスペースにすることで長尺物の積載も可能にしている。その室内長は3500mmと広大だ。また、助手席側を前後スライドドアにすることで、大開口の間口を実現。低床フラットフロアとの組み合わせで、増加する女性スタッフにもやさしい、荷物の積み下ろしがしやすい車両となっている。

また、助手席側から運転席に簡単にアクセスできるようになっているため、配達作業を助手席側(歩道側)で完結することができる。つまり、黒い猫のマークだったり、飛脚のマークだったりする企業にももってこいというわけだ。

“BUSINESS LOUNGE CONCEPT”は走る高級リビング

トヨタLCV BUSINESS LOUNGE CONCEPT(ビジネスラウンジコンセプト)トヨタLCV BUSINESS LOUNGE CONCEPT(ビジネスラウンジコンセプト)

LCV BUSINESS LOUNGE CONCEPTは、LCVコンセプトをベースに235mmハイルーフ化。この拡大された全高は室内空間の拡大に全て費やされており、室内での着替えも可能な広々とした頭上空間がゆとりに満ちたリフレッシュスペースを創出している。すでにトヨタは次世代タクシーとしてJPNタクシーをリリースしているが、従来のハイヤー仕様に当たるような仕様が存在しないため、こちらがその役割を果たすことになるのだろうか?

“ATHLETE TOURER CONCEPT”で快適なトランポ生活を

トヨタLCV AHLETIC TOURER CONCEPT(アスレチックツアラーコンセプト)トヨタLCV AHLETIC TOURER CONCEPT(アスレチックツアラーコンセプト)

LCV ATHLETE TOURER CONCEPTは、車いすアスリートが一人で楽に競技用具を積み込み、乗り込んで、快適に運転することができるというもの。床下格納ワイドスロープと車高ダウン機能が備わり、車いすに乗ったまま楽に乗降することが可能となっている。

また、車いす競技車両をそのまま搭載することができるため、積み込むたびに分解をする手間が省けるためアスリートの負担を軽減でき、競技に必要なアイテムを収める収納部分も豊富に用意されている。

今回は車いすアスリートに特化した仕様となっていたが、当然これは介護が必要な車いすユーザーなどにも転用可能であり、福祉車両も手掛けるトヨタ車体ならではの1台と言えそうだ。

ボディサイズも現行ハイエースと近いこともあり、次期ハイエースのスタディモデルという見方もできるLCVコンセプト。前後に開くスライドドアや低床フラットフロアなど実車に盛り込んでほしい部分も多数あり、どんな新型が登場するのか期待が膨らむコンセプトモデルだ。

筆者: 小鮒 康一

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