オートサロン北9ホールのクラフトプラスブースでは、オリジナルのシート生地を使用したデモカーを展示していた。
その中でも注目は、ジーンズ用素材としておなじみの児島デニムを使用したベッドキットやインテリアパーツだ。
瀬戸内の海を思わせるダークブルーのシート生地は見た目が鮮やかで、触り心地も抜群。ただ、デニム地というとどうしても気になるのが色移り。
開発当初は色移りを抑えることに苦労したというが、染め方の段階から改善を重ね、色移りを徹底的に抑えることに成功したという。
ただ、その分ジーンズなど見られる使うほどに味わいを増す「エイジング」の風合いは抑えられてしまっているのは事実。
しかしその分、テキスタイルとしてのタフネスが向上しているので、丈夫になっているというのは、乗り降りが多くその都度擦れていく自動車用内装素材としてはむしろ歓迎すべきことと言えるだろう。
いつまでも若々しい、そして日本技術工芸品のスタイルを愛車に与えられるということで、対応車種も幅広いと言う。
同時に、1970年代から80年代のアメリカ車の内装を思わせるコーデュロイ素材内装のハイエースデモカーも展示。
その自然な仕上がりと質感の高さに、多くの来場者が足を止めていた。
[Text:中込 健太郎 Photo:土屋 勇人]
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2018/12/19