トヨタ・エスティマ ハイブリッド
「天才たまご」のキャッチフレーズで一世を風靡したエスティマも今では三代目。二代目に設定されたハイブリッドモデルはもちろん現行型にもラインナップされている。搭載されるエンジンは先代同様2.4Lの直列4気筒だが出力は150psに高められ、前後に配されるモーターも前が143ps、後ろが68psとパワーアップされている。その結果、システム合計で190psを誇り、3.5LのV型6気筒エンジンを搭載するモデルと遜色のない動力性能を確保。力強くも滑らかな加速を実現し、エコカーにありがちな我慢を強いられるようなことはない。18.0km/L(JC08モード)の燃費性能は大きく重いミニバンとしては秀逸で、旅行など長距離を走る機会の多いファミリーや環境意識の高いエコロジストには有り難いクルマと言えそうだ。内外装は一部にハイブリッド専用のデザインが与えられているものの、基本的には評価の高いガソリンモデルのエスティマと一緒。7/8人乗りの2モデルが用意され、シートアレンジも豊富。3列目シートを格納すれば2列目シートは800mmほどスライドでき、下手なリムジン以上に快適なリアシートにすることも可能だ。
現行エスティマもいよいよモデル末期、値引きは車両本体で30万円〜+オプション装備5〜8万円、トータルで40万円前後は行けそう。ミニバン初のハイブリッドが気になるところだが、100万円近い価格差を考えると、ガソリンモデルのほうがトータル的にオトクかも?