トヨタの高級ミニバン、アルファードの姉妹車だがワイルド＆クールなイメージのヴェルファイア。初代アルファードはネッツ店ではアルファードVとして販売されていたが、アルファードはトヨペット店系列のみで販売、それに代わるネッツ店専売モデルとして登場。メカニズム的には2代目アルファードと共通だが、上品さや洗練を狙ったアルファードに対し、こちらは上下二分割のヘッドライトを採用するなどワイルドなイメージを強調。アルファードより若い層に向けたエクステリアに仕立てられている。インテリアはアルファードと同様の高級な作り。本革内装や電動シート、オットマン（足のせ）などの設定もあり、居住空間は快適この上ない。7人乗り仕様と8人乗り仕様が用意され、7人乗りは2列目の左右が独立したキャプテンシートとなる。パワーユニットは2.4Lの直列4気筒と3.5LのV型6気筒、そして2011年のマイナーチェンジで登場したハイブリッド（2.4L直列4気筒＋前後モーター）の三種。V型6気筒モデルのみ6段ATで、他はCVTが組み合わされる。乗り心地は快適で、路面の凹凸も柔らかくいなし、乗員に不快な衝撃を伝えることはほとんどない。

2010年末にフルモデルチェンジし、ミドル級ミニバンでナンバー１のセールスを誇るセレナが、2013年末には先進安全技術を導入するなど大幅なマイナーチェンジを実施し、さらに進化。扱いやすい5ナンバーサイズ（一部3ナンバーモデルもアリ）、居住性の高さ、使い勝手の良さというセレナらしさはそのままに、現代のクルマに必須とされるエコ性能が大きく向上された。新たに搭載されたエンジンは直噴2.0Lで、効率の良いCVTとの組み合わせ。アイドリングストップ機能（一部グレードを除く）も用意され、13.8km/L（JC08モード）の高燃費を達成している。また、2012年に追加されたS-HYBRIDはアイドリングストップ機能を進化させたシンプルな構造で、16.0km/ L（JC08モード）の好燃費を達成し、エコカー減税の免税対象車となっている。また、2013年末の大幅なマイナーチェンジでは、エマージェンシーブレーキ（衝突回避支援）とLDW（車線逸脱警報）が標準で装備されるようになった（20Sグレードを除く）。同時に、移動物検知機能を追加したアラウンドビューモニターも用意。大切な家族を乗せる機会の多いミニバンにとって安全性の向上は何よりの吉報だろう。