バラク・オバマ アメリカ大統領の就任式が、1月20日正午(日本時間21日午前2時)からアメリカ ワシントンで行なわれる。この就任式で、新型キャデラックがペンシルベニアアベニューを走ることになった。キャデラックはこれまで長年にわたって多くのアメリカ大統領に仕えてきたが、バラク・オバマ大統領もまたキャデラックが新しく用意した大統領専用車に乗り、長年のこの伝統を受け継ぐ形となる。
アメリカ大統領がキャデラックリムジンから観衆に向けて挨拶をするという画は、ウィルソン大統領が就任した自動車の歴史の初期にまでさかのぼるが、今回、歴史的な新時代へと継承される運びとなる。この大統領専用キャデラックリムジンは新モデルとなり、2004年にデビューを果たしたDTS大統領リムジンを継承するものである。この新モデルは、キャデラックとして高い評価を得ているドラマチックなデザインおよびテクノロジー機能を多く組み込み、大統領を運ぶうえでの利便性を考えた特別仕様のビークルである。
内外装については、キャデラックブランドの象徴的なデザインエレメントが見られる。毅然とした、モダンでエレガントな車体のフロントには、複雑に入り組んだ二種類のテクスチャーで作られたグリルが見える。これはキャデラックの最近のモデルやCTSスポーツセダンやエスカレードによって飛躍的に有名になったものだ。車体のフロントやリアのライトなど、縦型を強調したデザインエレメントは、市販モデルでも使われているものだ。
外部への視野が最適になるようになど、主に機能的な理由によって、この車は前身モデルと比べると若干縦長になっているものの、サイズや比率にはさほど差はない。
サイドやリアの輪郭は、キャデラックSTSやDTSといった高級セダンを彷彿とさせるクラシックでエレガントなフォルムになっている。キャビンの中は、デザイン、テクノロジー、クラフトマンシップのどれをとっても、キャデラックの最良のものが採用されており、モダンなデザインと昔ながらのクラフトマンシップが融合している。キャビンの主要な部分は、CTSスポーツセダンなどキャデラックの人気モデルでも使われている、手作業のカット&ソーによるプロセスで作られている。
この車の多くの特注箇所は、大統領専用車を目的としてデザイン・開発されている点。後部座席エリアには広いエグゼクティブコンパートメントがあり、シートスペースはゆったりとしており、外も見えやすく、モバイルオフィスとしての便利な機能を備えている。
この専用車は、広範なスペックに忠実に対応するスペシャリストたちによって設計、開発、テストされた。精密な機能条件をクリアできるパフォーマンスを確保するため、徹底的な試験メニューが課された。また、この車の機能的能力が確実に保護され機密が保たれるよう、開発中は常にセキュリティ規定が守られた。
刺繍がほどこされた大統領の標章が、後部座席のバックパネルの中央と各後部ドアの内装パネルにある。大統領の標章は後部ドア外側にもついている。アメリカ合衆国の国旗は正面右側のフェンダーに配され、国旗は大統領が車で旅行をする時には、正面左のフェンダーに配される。夜には、ハイテクLEDライトがその国旗を照らす。
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