FIA F1世界選手権第15戦シンガポールGPは、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで開催され、フェルナンド・アロンソ(ルノー)が優勝した。
F1初のシンガポールGPは、F1初のナイトレース。レース展開は、2回のセーフティカー導入を含む多くの出来事が起こった緊張感溢れる61周だったが、F.アロンソが圧倒的な強さを誇った。ほとんどのドライバーがソフトでスタートする中、F.アロンソはスーパーソフトで15番手グリッドからスタート。トップを切ってピットイン後に、チームメイトのネルソン・ピケ(ルノー)がバリアにクラッシュ。セーフティカーが導入となり、ピットが再びオープンとなる前にピットインしたドライバーにはペナルティが課せられた。F.アロンソはその後のピットストップも1位のままレースに戻った。レースはその後、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)がバリアにクラアッシュして2回目のセイフティカー導入となるが、再スタートでもF.アロンソがリードを保持、そのままフィニッシュラインを越えて20回目のグランプリ優勝を果たした。
アロンソに2.9秒遅れたニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)が2位でF1自己ベストのリザルトを達成。ピットがクローズの時にピットインしたため、ストップ・ゴー・ペナルティが課せられたが、2位完走となった。ドライバーズ・チャンピオンシップをリードするルイス・ハミルトン(マクラーレン)は、3位完走となった。
ティモ・グロック(トヨタ)が4位、前回優勝者のセバスチャン・ベッテル(トロロッソ)が5位に続いた。ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)が6位、デービッド・クルサード(レッドブル)が7位。中嶋一貴(ウィリアムズ)は8位完走を果たし、ウィリアムズは開幕戦オーストラリア以来の2台揃ってのポイント獲得となった。今回のレースで最速ラップタイムを出したキミ・ライコネン(フェラーリ)は、あと4周というところでバリアに衝突しリタイヤ。ポールポジションからスタートしたフェリペ・マッサ(フェラーリ)は、1回目のピットストップで燃料ホースがついたままの状態で発進。この危険行為にペナルティが課せられ、13位という結果に終わった。
現在、ドライバーズ・チャンピオンシップは84ポイントのR.ハミルトンが77ポイントのF.マッサをリード。コンストラクターズ・チャンピオンシップは、135ポイントのマクラーレンが134ポイントのフェラーリをリード、3位は120ポイントのBMWザウバーが続く。
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