トヨタは、現在開発を進めている、人の活動をサポートする「トヨタ・パートナーロボット」の一つとして、立ち乗り型のパーソナル移動支援ロボット「Winglet(ウィングレット)=小さな翼」を開発したことを発表した。
「Winglet」は、「安心して自由に移動を楽しめる社会の実現」に貢献することを目的に、誰もが快適に使える優れた使用性と、ユーザーの行動範囲を拡大するような性能を、生活空間で使いやすいコンパクトなサイズで実現する、次世代のモビリティツールである。
具体的には、A3サイズ相当の投影面積のコンパクトで持ち運び可能なボディとし、センサーで常に姿勢を検出しながら制御することで、安定した状態のまま電動で2輪走行することを可能としている。さらに、独自の平行リンク機構を採用することで、乗員は体重移動のみにより前後進および旋回操作を行なうことができ、狭い場所や混雑した空間においても、安心かつ快適に使用することができる。また、ボディ上部のステアリングユニットを変更することで、操作感の異なる「Type L」「Type M」「Type S」の3つのバリエーションを用意し、実用的な走行から、両手が自由な状態でのスポーティな走行まで、用途に応じてユーザーに自由に選択頂けるようにしている。
今後は、実用化に向けた様々なトライアルを通じて、多くの方に「Winglet」を体感してもらい、その感想・意見を盛り込んでゆく考えだという。今後の計画では、まず今秋より中部国際空港セントレア(愛知県常滑市)、ラグーナ蒲郡(愛知県蒲郡市)において、移動手段としての実用性の検証を行い、来年にはトレッサ横浜(神奈川県横浜市)において、人混みなどでの使用性や他者に与える心理的な影響を検証する予定だという。
今後もこうした「パートナーロボット」の開発を、産官学の連携を一層強化し鋭意進めることにより、2010年代の早い段階での「パートナーロボット」の実用化を目指して、積極的に取り組んでいく方針を示している。
【モニター試乗会】
●8/2(土)3(日)9(土)10(日):MEGA WEB(東京・台場)
●9/13(土)〜15(月・祝):アムラックス東京(東京・池袋)
●参加無料
【お車の買い替えをご検討中の方へ】