GMは、2009年以降に欧州やその他の市場で販売されるモデルに、大幅に燃費を向上させた2機種の新型エンジンを採用する。
1.4リッター4気筒ターボエンジンは2010年から各国で採用され、1.6リッター圧縮天然ガス(CNG)4気筒ターボエンジンは2009年からオペル・ザフィーラに搭載される予定。いずれのエンジンも、現在世界中で使用されている既存のエンジン・ラインアップに新たに加わる改良型となる。
■1.4リッターターボエンジン
現行の1.0〜1.4リッターエンジンシリーズに加わる新しいユニットになる。このユニットの最高出力は88kW(120ps)〜104kW(140ps)、最大トルクは175Nm(17.8kg-m)〜200Nm(20.4kg-m)である(いずれも暫定値)。また燃費は、より大排気量で同程度の出力を持つ自然吸気エンジンと比較して、約8%向上し、EURO5に適合した。技術的な特長としては、エキゾーストマニホールドと一体化したターボチャージャーユニット、フル可変バルブタイミング機構、などが挙げられる。
■1.6リッターCNGターボエンジン
自然吸気のガソリンエンジンやCNGエンジンなどの1.6リッターエンジン・ラインアップに加わる、新しいバリエーションである。このユニットの最高出力は110 kW(150ps)、最大トルクは210 Nm(21.4kg-m)(いずれも暫定値)である。技術的なハイライトは、エキゾーストマニホールドと一体化したターボチャージャーをはじめ、ガソリンやCNGのフューエルレールを持つインテークマニホールド、オイルクーラーなどである。
CNGエンジンは同等のガソリンエンジンに比べ、CO2排出量を25%も抑制。現在、オペル・ザフィーラに搭載されている1.6リッター自然吸気エンジンは欧州で好調な販売を記録している。なお、とくに欧州の中でCNGエンジンが普及しているのは、イタリアとドイツである。
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