2008/2/29 16:21
プジョー、2008年レース展開について
ファクトリー体制を敷いた「908 HDi FAP」を筆頭に、「207 LW THP」「207 スーパー2000」、そして「スパイダーTHP」といった入門用(promotional)フォーミュラに至るまで、計4種類の新車を世界のモータースポーツシーンに送り出した2007年シーズンは、プジョー・スポールにとって実り多き年となった。
■2008年シーズンの908 HDi FAPプログラム
2008年シーズンの目標は、2006年6月にこの計画が初めて発表されたとき、すでに明言している。ルマン24時間耐久レースで勝利することである。チームはこの究極の目標を達成するために全力を尽くしてきたが、その姿勢に今も変わりはない。テスト、シミュレーション走行、レース本番など、チームが遠征するときは必ず、「908 HDi FAP」を性能と信頼性の両面で進化させるニューパーツや改良箇所の検証が行なわれている。またこれらは、2008年シーズンを戦うドライバーたちが、マシンに慣れるための絶好のチャンスでもある。
2007年のルマン24時間耐久レースで、チーム・プジョー・トタルは、予選でポールポジションを獲得し、2台が出走し、最終的に1台が2位を獲得した。これによってチームは、技術と人間の両面、さらにはこのフランス屈指のレースに参戦する上でのマネージメント全般について、膨大な量のデータと情報を得ることができた。昨年の6月以後も、短い間隔で繰り返されるルマン・シリーズのレースとテスト・プログラムを通じて、性能と信頼性を向上させるための努力はつづけられた。その目指すところは、練習走行と同じペースで決勝本番を走りきれるようにすることである。
プジョー・スポールは、悲願達成のためにあらゆる資源と労力を注いでおり、2008年のルマン24時間には3台の908 HDi FAPを投入する予定でいる。
どの車に誰が乗るのかは、各ドライバーのスタイルや取り組み方、またそれぞれの相性を見きわめたうえで、5月に発表することになっている。
■ルマン・シリーズ
プジョーはもちろんタイトルを防衛するつもりでいる。2007年と同じく、2008年も2台の「908 HDi FAPが、プジョー」とパートナー各社のために戦うことになるだろう。ヨーロッパをまたにかけたこのシリーズは、バルセロナ、モンツァ、スパ、ニュルブルクリンク、シルヴァーストンの全5戦での開催が予定されている。2007年シーズンは2台体制で挑むことで最高の結果を得たので、2008年も同様の相乗効果が期待されている。
外装の変化
カーボンを基調としていることに変化はないが、908 HDi FAPのスタイリングはさらなる進化を遂げている。スティル・プジョーが生み出したデザインは、空気と燃料の流れを表現しており、ヘッドライトに始まるラインがエアインテークを抜け、「HDi FAP」と刻印されたエンジン・カバーまでつづいている。なおカラーリングについては、7号車はレッド、8号車はブルー、9号車はグレーを基調としたものになる予定だ。