5ナンバー「3列シート8人乗り」ハイエースをミニバン セレナと比較! 驚きの積載力と快適性を実感/ステルス Vol.10

ミニバンよりも便利で快適なハイエースとは?

レジャーカーや車中泊仕様、そして仲間や家族など大人数での乗車に向いているクルマと言えば、やはり「ミニバン」を思い浮かべる方が多いでしょう。

しかし、実はそのミニバンを上回る利便性&快適性を備えたトヨタ ハイエースが存在するのをご存知でしょうか?

そこで今回は、人気ミニバンの代表である日産 セレナと比較しながら、ステルスのハイエースベースのコンプリートカーの特徴や魅力を詳しく検証していきます。

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貨物ではなく乗用!5ナンバー化した広々ハイエース

今回取り上げるのは、ステルスが展開するリミテッドシリーズの「3列シート8人乗り」ハイエースです。

本来は2列シートであるハイエースの標準ボディ(S-GL)を、ステルスが架装を施して3列シート化しました。さらに純正では貨物登録(4ナンバー)のところ、乗用安全基準試験をクリアし、乗用登録(5ナンバー)としてリリースしています。

なお、今回の比較対象として選んだセレナも同じ5ナンバーサイズの車両です。

広々空間のヒミツは、内張りとスクエア形状にあり

ボディの全長や全幅は同等のサイズとなるこの2台ですが、大きく違っている点と言えば室内空間の広さです。内装を比較してみると、厚みがあり立体形状の内張りを使っているセレナに比べ、シンプルでフラットな内張りのハイエースはやはりその分広く感じるのです。

加えて、セレナはルーフ側を大きく絞った先細りのフォルムであるのに対し、ハイエースはスクエアに近い形状。この形状の違いからも室内容積ではハイエースに軍配が上がります。車内に入ってみると実感できますが、元々は2列シートのバンだったハイエースの開放感はやはり段違いです。

【比較その1】大型キャンプギアをどれだけ積み込めるか?

それでは、いよいよ実際に2台を比較していきます。

まずはラゲッジスペースの比較ですが、「3列目シートを展開した状態でどれだけ荷物を積み込めるか」を見ていきましょう。

積み込むものは、大型のギアが必要になるキャンプ用品をチョイス。テントやシュラフ、テーブル&チェアにグリルなど、数人がかりでようやく積み込めるような大荷物です。

すると、セレナではキャンプギアを縦に高く積み上げてもなお、大きな箱型の荷物がいくつか積みきれずに残ってしまいました。

一方、まったく同じものをハイエースに積んでみると、高さにゆとりを持ったまま全てがスッキリと収まっています。

積載量の差は歴然!遊びの幅が広がるハイエース

ちなみにセレナは、3列目シートを折りたたんだ状態であれば何とか全てを積み込むことができました。

大人数でのレジャーをメイン用途として考える場合、3列目まで乗員が座ってなお大容量の荷物が積めるハイエースであればアクティビティや遊びの幅が大きく広がると言えるでしょう。

【比較その2】頭上のゆとりが大切!室内の開放感

続いては、車内に乗り込んだ際の開放感を比較します。

先ほども述べましたが、ルーフ側でも絞り込みの少ないスクエアな形状を持つハイエースは頭上スペースが広いことが特徴です。

シートに座っている時はもちろん、ベッドアレンジして車中泊する際も室内の開放感は快適性に直結しますので、ここはできれば実際に体感してほしいポイントではあります。

【比較その3】シートアレンジ時の快適さと使い勝手

さて、ここまで比較して、「荷室や室内の広さについてはハイエースが有利だろうが、普段の使い勝手ではやはりミニバンが優れているのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。

そこで次に比較するのが、シートアレンジです。「3列シート8人乗り」のハイエースであれば、ミドルサイズミニバンと同等以上の使いやすさを兼ね備えています。

その2列目シートはハイエース純正(S-GL)のベンチシートですが、純正にはないスライドシートをステルスが独自に設置し、前後に大きくスライドできるようになっています。そのため、シートの足元スペースを拡大したり、3列目シートとの間を広くするなど、使うシチュエーションに合わせたアレンジが可能です。

さらに、3列目シートとしてステルスオリジナルのベンチシートを設置。こちらもスライド機構を備え、前に出せば荷室が拡大し、後ろに引けば3列目の乗員であってもゆったりとした足元スペースが確保できます。

なお、荷室スペースを最大限にするため3列目シートを一番前にスライドさせた状態でも足元がきつくならないのは、もともと荷室長の長いハイエースならでは。荷物の積載性と乗員の居住性、そのどちらをも満足させられるのはこのクルマの大きな魅力のひとつです。

また、ステルスの3列目シートはベンチシートでありながら左右分割でシートバックをリクライニングできるのも便利なポイント。さらに、工具を使うことなくカンタンに着脱が可能で、5人乗りで出かける際は取り外して荷室を最大限に使うこともできます。

大きなギアが必要なレジャーに出かける際にも、ミドルクラスミニバンにはない圧倒的な積載力を発揮するでしょう。

1~3列目まで凹凸のないフルフラットで、車中泊も快適!

そして、フルフラットアレンジにおいてもステルス独自のシートは使い勝手の良さを見せつけます。それは何と、フロントシートまでを含めた1~3列目をすべてフラットにすることができるというスグレモノで、車中泊を楽しむユーザーにとっては夢のような車内の全面フラット化が実現できるのです。

なお、実際に寝てみるとわかりますが、ミニバンをフルフラットにしてもそのベッド面にはかなりの凹凸があり、分厚い車中泊用のマット等を駆使しなければなかなか快適には眠れません。

その点、この3列シート8人乗りのハイエースであれば車中泊のキモとも言えるベッド面の凹凸が可能な限りフラットになっており、車中泊ユーザーには非常に大きなメリットと言えるでしょう。

【比較その4】普段使いでの取り回しや操作性

最後に、クルマの操作性という点で比較してみましょう。

ハイエースと言うととにかく大きいというイメージですが、この5ナンバーサイズのハイエースであれば全長・全幅はセレナと同等です。そのため市街地などでの取り回しも意外と普通であり、案外使いこなせてしまいます。

「大きい」という先入観が強いユーザーが多いと思いますが、細い路地などでもコンパクトに曲がることができ、普段使いする上でも実は快適なクルマです。

バツグンの積載性を活かし、仕事・レジャー・ファミリーカーと1台3役!

シートアレンジや荷室の拡張などの点において、セレナより自由度の高いクルマだとわかったステルスの「3列シート8人乗り」。3列目シートの着脱などによって仕事道具を積み込むスペースも確保でき、その積載量の豊富さは仕事でも存分に生かせます。

レジャーカーとしてはもちろん、ウィークデーは仕事で使い、週末はファミリーカーとして活用するにも絶好のモデルです。

多くの面でセレナに対してアドバンテージを持つステルスのリミテッドシリーズ「3列シート8人乗り」ハイエース。

純正ハイエースの持つポテンシャルをステルスが最大限に拡大し、さらに使い勝手の良いコンプリートカーとして完成させています。レジャー仕様のモデルを探すユーザーには必見の一台です。価格や仕様などの詳細はオフィシャルサイトをチェック!

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筆者   土田 康弘
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Brand Info - ステルス

ステルスは、有限会社岡田屋がプロデュースするブランドで、ハイエース&キャラバンをベースとしたコンプリートカーの製造と販売を行っている。商用ワンボックスを改装し、乗用に適した室内空間へと作り変える。そうして作られたコンプリートカーは乗用車として登録されるため、商用車に課せられている毎年車検などの不便さは解消される。埼玉のほか、盛岡、静岡、滋賀、大阪にも店舗を展開している。また、一部ディーラーでの購入も可能となっている。

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