ランクル300のラグジュアリーなエアロパーツがデビュー！ モデリスタエアロ向けのヒッチカバーも登場／GMG・ダブルエイト【Vol.8】
最新のランクル300に向けたエアロパーツをイチ早く開発・発表！
2022年1月14日（金）～16日（日）、幕張メッセで開催された「東京オートサロン2022」。そこで大きな目玉となっていたのが、SUVの頂点に立つトヨタ ランドクルーザー300（ランクル300）のカスタムだ。
なかでも、イチ早くボディパーツを開発したDOUBLE EIGHT（ダブルエイト）ブランドで知られるGMG（ジーエムジー）のブースは、多くの来場者で賑わっていた。
当記事では、そんなGMG・ダブルエイトのランクル300用エアロパーツのラインナップからそれぞれの特徴まで、じっくりとご紹介。イベント当日にしっかりと見られなかった方やイベントに参加できなかった方は必見だ。
純正デザインと機能性を損なわずに、ラグジュアリー感を高めるエアロパーツをデザイン
まず、ランクル300に対するダブルエイトのデザインコンセプトとは何か？ エアロパーツのデザイン・開発を自ら行っているGMG代表の伊藤氏にうかがった。
「純正デザインに溶け込んで、後付け感のない自然なスタイリングがコンセプトです。あくまでも足りない部分をカバーするパーツという位置づけなのですが、ランクル300はクロカンベースという性格上、悪路走破性は重要。そこで最低地上高を高めるとともに、前後オーバーハングを稼ぐデザインになっています。ただ、ラグジュアリーSUVとしてランクル300のスタイリングを見ると、ボトムにもう少しボリュームが欲しいと考え、それらをデザインに反映させました」
そうして作られたダブルエイトのランクル300用エアロパーツは、『フロントハーフスポイラー』『オーバーフェンダー』『リアハーフスポイラー』『リアゲートスポイラー』『リアウイング』の5つをラインナップ。それぞれのデザインをチェックしていこう。
フェイスバランスを巧みに整える三次元デザインを採用した『フロントハーフスポイラー』
ランクル300といえば、スクエアに広がる純正の大型グリルが印象的だが、逆に言えば、グリルが主張しすぎる感も否めない。
それに対し、ダブルエイトの『フロントハーフスポイラー』が、フェイスバランスを絶妙に整えているのが分かる。純正バンパーに取り付けるハーフタイプながら、まるでフルバンパータイプに交換したかのような存在感で、視線をボトムへと惹きつけているのも巧い。
純正フォグはそのままに、センターにメッシュ、両サイドにオプションLEDをインサート。張り出すことなく、凹凸感で魅せている。さらに、純正では切れ上がっているボトムを、純正のサイドステップと合わせることで後付け感はなく、クロカンとしての実用性にも配慮している。
片側30mmワイド化する『オーバーフェンダー』がスタイリングに安定感をプラス！
このランクル300には、フロントスポイラーから両サイドに伸びるオーバーフェンダーが装着されている。
片側30mmワイド化するアイテムで、スタイリングに安定感をプラスしている。純正のタイヤハウス形状はそのままに、面に張りを持たせたデザインを採用し、純正サイドステップのつながりも自然。あたかも純正パーツのような仕上がりだ。
先代のランクル200に比べて縦方向に大きくなったように見えるランクル300に対し、オーバーフェンダーにより巧みにバランスをとっているというわけだ。
メリハリのある後ろ姿に仕立てる『リアハーフスポイラー』＆『リアゲートスポイラー』
リアのオーバーフェンダーからつながる『リアハーフスポイラー』にも注目。センターをディフューザー形状に、両側にテールフィニッシャーを取り込んだデザインが特徴。サイズは大きくないものの、三次元的デザインを採用することで、視線を下げて軽快なリアスタイルに仕立てている。
両サイドのボトムをカナード風に広げる形状により、オーバーフェンダーからのワイド感をナチュラルに取り込んでいるのも秀逸。
テールゲート中央のエンブレム上に装着した『リアゲートスポイラー』は純正にはないパーツだが、あたかも純正のような一体感のあるデザインが印象的だ。
テールレンズ内側の「ハの字」をデザインに取り込んで立ち上げたウイング形状が特徴で、リアゲートの視覚バランスを巧みに整えている。さらに両サイドのテールレンズを越えてデザインすることで、伸びやかさとワイド感までも表現している。
迫力のある後ろ姿へと大きく変身させるリアウイングの造形
「ランクル300が本来持っている迫力をさらに増長するパーツが、リアウイングだと考えています。デザイン次第で、クルマの見え方や強さが大きく違ってくるくらい重要」と語るGMGの伊藤代表。
ランクル300の純正リアウイングの上に装着するダブルエイトの『リアウイング』は、決して大きくはないが、後ろ姿に刺激をプラスするパーツだ。
ウイング中央を立ち上げ、両サイドに落とし込んだ形状が特徴。よく見ていくと、ひとつひとつの形状が純正デザインを取り込んでいるのが分かってくる。これによりアグレッシブなリアスタイルを作りながら、純正っぽさを損なっていないというわけだ。
シンプルで清潔感のあるオーバーフェンダーレス仕様もディスプレイ！
東京オートサロン2022のGMG・ダブルエイトブースの右側に展示されていたホワイトボディのランクルは、オーバーフェンダーを取り付けていない仕様だ。
「オーバーフェンダーを求めていない人のために、オーバーフェンダーレスモデルも展示しました。フロント＆リアハーフスポイラーはオーバーフェンダーがなくても装着できるデザインとしました。そして、オーバーフェンダーが欲しくなったらプラスできるようになっています」と伊藤氏。
オーバーフェンダーを取り付けたランクル300とは、明らかに違うテイストを醸し出しているのがお分かりいただけるだろうか。
ワイルドなスタイリングのオーバーフェンダー仕様とは違う、シンプルで清潔感のあるスタイリングとなっており、フロントハーフスポイラーとリアハーフスポイラーのデザインがより際立ち、アーバンテイストを演出している。
もちろん、その後にオーバーフェンダーを取り付けることも可能。気分次第でスタイリングを変えられるのも嬉しいところだ。
モデリスタのエアロ装着車オーナー必見の専用『ヒッチメンバーカバー』が登場！
ブースの左側で、後ろ向きに置かれていたホワイトボディのランクル300では、メーカーオプションで用意されているモデリスタのエアロパーツ装着車のために開発した『ヒッチメンバーカバー』に注目したい。
「ランクル300でZXを選んだ方の多くが、オプションのモデリスタのエアロパーツを選ばれるのですが、モデリスタのリアスポイラーをつけるとヒッチメンバーが使えなくなるんです。バスボートやヒッチキャリア、トレーラーなどを引っ張ろうと考えていたのに、購入してみたらヒッチメンバーが装着できなかったという方のために、モデリスタ専用のヒッチメンバーカバーを開発しました」と伊藤氏。
スポイラーのカットは必須となるが、そのうえにヒッチメンバーカバーを取り付けるだけでOK。ヒッチメンバーを使用する時は、カバーを外すだけという手軽さもいい。カバーを取り付けたビジュアルも、モデリスタのリアスポイラーを損なわないスタイリッシュなもの。モデリスタ装着車の必須アイテムとなること間違いなさそうだ。
世界から熱い視線を集めるGMGの動向を見逃すな！
ランクル300が持つ純正デザインと、クロカンとしての機能性を損なわず、キング・オブ・SUVという車格に見合うプレミアム感を最大限に引き出したGMG。志向性や使い方の違いにも対応するダブルエイトのボディキットは、国内はもちろん、ワールドワイドに注目を集めることは間違いない。今後、さらにランクル300に向けたパーツラインアップを予定しているとのことで、GMGの動向から目を離せない。
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- 筆者 岡本 晃
- 元自動車雑誌編集者/編集長。現在は「オフィス・アヘッド」という屋号で、ライター/編集者として活躍している。自動車雑誌、カスタム系雑誌への寄稿が多く、関西エリアを拠点に活動中。ジャンルを問わず、面白いモノ・コトを掘り起こして執筆することに力を注いでいる。
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Brand Info - DOUBLE EIGHT（ダブルエイト）
GMGとは？
GMG（ジーエムジー）は、愛知県名古屋市に本社を置くSUVカスタマイズのプロショップである。ランドクルーザーやランドクルーザー・プラド、RAV4などをベースにラグジュアリーなカスタムを得意とする。オリジナルのブランド「ダブルエイト」を展開しており、エアロパーツやマフラーといったドレスアップパーツも豊富にラインアップ。パーツの販売・装着はもちろん、新車ベースのコンプリートカー販売も行っている。
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