キング・オブ・SUV、ランドクルーザー300に向けたボディキットが早くも登場! 機能性とラグジュアリー感を巧みに融合/GMG・ダブルエイト【Vol.7】

14年ぶりにフルモデルチェンジしたランクル300

世界の自動車メーカーがこぞって開発するSUV(スポーツユーティリティビークル)。まさに百花繚乱状態のSUVシーンにあって、本格オフロードにおけるポテンシャルで頂点に立つクルマのひとつが、トヨタ ランドクルーザー(以降:ランクル)だ。

ランクルの起源は、1951年に登場したBJ型トヨタ・ジープ(1951年)。ジープという呼称が他社の商標に抵触したことから、1954年よりランドクルーザーに改名された。これまで世界170カ国で累計1040万台を販売し、まさに世界中で愛されてきたクルマ。

そんなランクルが、誕生から70年を迎えた2021年6月、14年ぶりにモデルチェンジを果たした。『300』というネーミングを与えられ、先代(ランクル200)に比べ、押し出しが強くなった顔立ちをはじめ、直線&水平基調のスタイリングが印象的。一回り大きくなったように見えるが、ボディディメンションはほぼ先代と変わっていない。もはやランクルの代名詞ともなったボディディメンションを変える必要はなかったのだろう。

世界のどんな道でも運転しやすく、疲れにくい走りを実現することをコンセプトに、SUVの王者としての風格にさらなる磨きがかかったというわけだ。

クロカンの機能性を損なわず、ラグジュアリー感を高める

そんなランクル300に向け、世界最速でボディパーツの開発しているのが、『DOUBLE EIGHT(ダブルエイト)』ブランドを展開するGMGだ。ランクル200や150プラド、レクサスLX570など、国産SUVのトレンドセッターとして、数多くのモデルを生み出してきたブランドである。

そのコンセプトは、純正デザインに溶け込み、足りない部分をカバーするボディパーツの開発だ。一般的にクロカン車は、悪路走破性を高めるため最低地上高を確保し、バンパー前後のオーバーハングを抑えるのが定石。ランクル300もその例に漏れないが、スタイリングのバランスを考慮すると、ボトムにもう少しボリュームを出したいと考えた。

そこでGMGがランクル300に求めたのが、クロカンとしての機能性を損なわず、キング・オブ・SUVの名に恥じないラグジュアリーなスタイリングだ。

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早くもカタチを表したダブルエイトのランクル300

GMG/ダブルエイト

ランクル300 ZXがGMGに入庫したのは2021年11月。すぐに社内ファクトリーでGMG代表・伊藤氏による開発がスタートした。ボディパーツの大きさや形状はもちろん、微細なプレスラインやダクト形状、ルーバーの位置……など、伊藤氏のセンスと手のひらの感覚により、ひとつひとつカタチを整えていった。そして開発から1ヶ月。そのクレイモデルがほぼ完成した。

パーツは5点。純正バンパーやサイドステップはそのままに、フロントハーフスポイラー、リアハーフスポイラー、オーバーフェンダー、リアウイング、リアゲートスポイラーという構成。まだ製品になる前のクレイモデルだが、各パーツをチェックしてみたい。

フェイスバランスを巧みに整えるスポイラー形状の『フロントハーフスポイラー』

まずはフェイス。スクエアに広がる大型グリルにどうしても目が行きがちなところを、バンパーのボトムにボリュームを加えたフロントハーフスポイラーを取り込みフェイスバランスを整えている。

純正バンパーに装着するハーフタイプにもかかわらず、視線を効果的にボトムへと惹きつけているあたりが、ダブルエイトの真骨頂。純正デザインを損なわず、張り出さずに引いて生まれる凹凸感により、ビジュアルバランスを整えている。純正ダクトのデザインを取り込んだセンターダクトや、純正をそのまま取り込んだフォグといったデザイン巧者ぶりも必見だ。

さらにフロントスポイラーの高さは、純正サイドステップと高さを合わせ、クロカンとしての実用性をスポイルしていないのも実にいい。

スマートにワイド感を高める『オーバーフェンダー』

GMG/ダブルエイト

実寸法はほぼ同じながら、ランクル200に比べて縦方向に大きく感じるランクル300。そこで、片側30mmワイド化するオーバーフェンダーを取り付け、ワイドかつ安定感のあるビジュアルに仕上げている。オーバーフェンダーの後付け感をなくすため、フロントハーフスポイラーの両端から伸ばしているあたりも秀逸。

フロントスポイラーとの接続部を縦長ダクト風にデザインすることで、フェイスのワイド感を増長しているのもポイントだ。

GMG/ダブルエイト

さらにランクル300純正のサイドステップとのつながりも自然で、一体感のあるスタイリングに。リア側のオーバーフェンダーもフロント同様、リアハーフスポイラーとのつながりを整えている。

バックショットを軽快にする巧みなデザインワークの『リアハーフスポイラー』

GMG/ダブルエイト

リアハーフスポイラーは、両側にマフラーフィニッシャーを、中央にディフューザー形状を採用。両サイドには純正リフレクターを取り込むことで、シンプルかつ軽快な後ろ姿に仕立てている。

テールレンズをつなぐようにデザインしたリアゲートスポイラーは、もともとあるプレスラインを取り込んでいるため、後付け感がないのがいい。小さなパーツではあるが、リアスタイルのビジュアルバランスを巧みに整えている。

リアウイングは、取材時点でまだ完成には至っていなかった。GMG伊藤代表いわく、「ランクルに影響を与える重要なパーツ」と位置づけるリアウイングだけに、そのデザインが気になるところ。近く完成したスタイルを紹介できるはずなので、続報をお待ちいただきたい。

紹介したダブルエイトのランクル300ボディパーツだが、今回はZXグレードのみに対応。今後、GRスポーツ用、VX/AX/GX用とバリエーションを増やしていくとのことで、そちらの情報をお見逃しなく!

ON/OFFで使える『モデリスタ用ヒッチメンバーカバー』

GMG/ダブルエイト

モデリスタのエアロ装着車に取り付けるヒッチメンバーカバーもご紹介したい。アウトドア&フィッシングブームにより、キャンピングトレーラーやバスフィッシング用ボートを所有する人が増えており、ランクル300でけん引することを考えていた人も多いはず。そして、けん引するためにはヒッチメンバーは欠かせない。

しかし、ランクル300にヒッチメンバー(メーカーオプション)を装着していると、モデリスタのエアロが装着できないことをご存じだろうか? というのも、モデリスタのリアスポイラーがヒッチメンバーを取り付け部に被るためだ。

GMG/ダブルエイト

そこで、ダブルエイトが用意したのがモデリスタのリアスポイラー用ヒッチメンバーカバー。リアスポイラーのカットは必須となるが、ヒッチメンバーを使用する際はカバーを外すだけでOK。使用しない時はカバーを付ければ、モデリスタのリアスポイラーそのものになる。

ヒッチメンバーが使用できるだけでなく、モデリスタのスタイリングを損なわないデザインにより、ON/OFF両方を見事にカバーしてくれるというわけだ。ヒッチメンバーを取り付けたい、しかしモデリスタのエアロも装着したいという人には欠かせないアイテムだ。

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筆者   岡本 晃
元自動車雑誌編集者/編集長。現在は「オフィス・アヘッド」という屋号で、ライター/編集者として活躍している。自動車雑誌、カスタム系雑誌への寄稿が多く、関西エリアを拠点に活動中。ジャンルを問わず、面白いモノ・コトを掘り起こして執筆することに力を注いでいる。
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GMGとは?

GMG(ジーエムジー)は、愛知県名古屋市に本社を置くSUVカスタマイズのプロショップである。ランドクルーザーやランドクルーザー・プラド、RAV4などをベースにラグジュアリーなカスタムを得意とする。オリジナルのブランド「ダブルエイト」を展開しており、エアロパーツやマフラーといったドレスアップパーツも豊富にラインアップ。パーツの販売・装着はもちろん、新車ベースのコンプリートカー販売も行っている。

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