車中泊でのバッテリー上がりも心配なし! 本格キャンピングカーのようなサブバッテリーシステムを構築できるidea『電装くん』/レガンス【Vol.11】
人気上昇中の車中泊で重要な電源確保を解決
アウトドアブームの盛り上がりとともに、人気が高まっているのが車中泊だ。思い立ったら準備もそこそこに出発ができ、気に入った場所(車中泊が許可されている場所に限る)がその日の宿泊地になるという自由度の高さが魅力。
そんな車中泊への注目度の高さを反映するように、自動車メーカーやディーラー、カーショップからオシャレで使い勝手のよい車中泊パッケージが続々登場。さらに室内で快適に過ごすためのベッドキットなども各社から登場し、ますます敷居が下がっている。
給電するためのアイドリングは車中泊ではNG!
車中泊へのハードルは格段に下がってきている一方で、車中泊時の電源確保の問題を抱えるユーザーも増えている。
多くの自治体やキャンプ場では、環境保全や騒音防止ためにエンジンのかけっぱなしを禁じるアイドリング・ストップを義務化。エンジンをかけずに車両のバッテリーを利用していると、バッテリーがあがりエンジンを始動できなくなる恐れがあるため、車中泊時には室内灯の利用やスマホの充電ができなかったりと不便さに悩む方も多い。
そこで今回は、本格的なキャンピングカーのようにサブバッテリーシステムを構築し、バッテリー上がりを心配せずに室内灯の利用やスマホの充電などができる『idea(アイデア)』の電装パーツやポータブルバッテリー、ソーラーパネル商品を紹介していこう。
車中泊だけではなく、地震や台風などによる災害時のシェルターとして車内環境を整えたいという人も要チェックだ。
「あったらいいな!」をカタチにするためのブランド『idea(アイデア)』
電源確保問題をスッキリと解決すべく開発された『アイデア』のアイテムたち。これらプロデュースするのは、ハイエースを優雅に かつ 使い勝手を高めるパーツを開発するブランド『LEGANCE(レガンス)』を擁する『ジェイクラブ』だ。
時代の半歩先を行くセンスと熟練のノウハウを持ち合わせ、ハイエースビルダーとして認知度の高いジェイクラブより、「あったらいいな!」をカタチにするべくスタートしたブランドが『アイデア』なのだ。
今回、アイデアの商品の中でピックアップするのが、『電装くん』、『ポータブル電源』、『ポータブルソーラーパネル』の3つのアイテム。それぞれ単独でも使えるアイテムだが、これらを組み合わせることで、車中泊が格段に快適になるだけでなく、地球環境に優しいゼロエミッションを実現するというのだ。それでは各アイテムをひとつひとつ解説していこう。
「電装くん×ポータブル電源」を使えば、エンジンOFFでも車内の電装が使える!
公共の駐車場でエンジンをかけたままにするのはNG。でも、エンジンを止めて室内灯やオーディオ・テレビなどを長時間使い続けていたら、バッテリー上がりが心配。そんな問題をスッキリと解消してくれるのが、『電装くん』だ。
ポータブル電源と車体の間に『電装くん』を取り付けると、エンジンをOFFにした際に電気供給をスイッチ一つで車体のバッテリーからポータブル電源に切り替えることができ、車両のバッテリー上がりを気にせずに、室内灯やテレビが使える※というものだ。
※すべての電気機器ではなく、指定された機器のみ利用可能となる
取り付けはいたって簡単。『電装くん』はいわゆる配線キットで、車体側のハーネスとオーディオデッキの裏にある接続コネクターの間に『電装くん』を割り込ませるだけでOK。あらかじめ車種ごとに配線がセットされており、カプラーONで取り付けられるため簡単だ。
あとは付属のシガーソケットをポータブル電源※に差し込み、電源切り替えスイッチをONにすれば、ポータブル電源から車体に電気が供給される。ちなみに電源切り替えスイッチは、インパネで使用していない「空きスイッチパネル」対応設計のため、加工不要で後付け感なく仕上げられる。
※シガーソケットが利用できるタイプなら、どんなポータブル電源でも使用可能
『電装くん』の全長は5.5m。ロングケーブルを使えば全長7.5mにもなり、ポータブル電源を置ける場所の自由度が高いのも魅力。キャンプの際には、電送くんを接続したまま車外にポータブル電源に置くことだって可能だ。
『電装くん』は自動車メーカー専用設計になっているので、自分の車両に取り付け可能なのか、必ず適合をチェックして手に入れてほしい。
大容量スペックを誇り、家庭用電化製品も余裕で長時間使用できるポータブル電源
『電装くん』と一緒に手に入れたいのが、アイデアのポータブル電源『EB-JI150』。車中泊をはじめとしたアウトドアシーンのみならず、災害時に大活躍する強力アイテムだ。
ホワイト×ブラックのスマートなモノトーンボディからは想像できない、出力1000W、バッテリー容量1500Whという大容量スペックを持ち、車内のテレビや室内灯はもちろん、セラミックファンヒーターやドライヤーなどの家庭用の電化製品までしっかり稼働できる高いポテンシャルが特長だ。
最大の魅力が、圧倒的なAC出力。1000Wまでの消費電力に対応するため、電気毛布や小型冷蔵庫、扇風機、ノートパソコンならば約30時間、ハロゲンヒーターであれば2.5時間、LED照明であれば300時間もの長時間稼働に耐えられるということ。車中泊で心配な冬場でも、電気毛布が一晩中使用できるため、凍える心配は無用になる。
ソーラーパネルと組み合わせれば、充電しながら電気供給ができる!
これだけじゃないのが、ポータブル電源『EB-JI150』のスゴイところ。家庭用コンセントだけでなくソーラーパネルからも充電できるほか、搭載するパススルー機能を使えばソーラーパネルで充電をしながら電気の供給もできるのだ。また、『MPPTチャージコントローラー』を内蔵しており、ソーラーパネルからの発電電力を最大効率で引き出し、充電時間を短縮するというのだからスゴイ。まさにゼロエミッションというわけ。いざという非常時でも大活躍必至のポータブル電源なのだ。
安全性への配慮も十分。バッテリーには高品質のバッテリーセルを使用しており、2500回以上の充放電サイクル数が可能。さらに、温度管理や過電圧・過電流保護、ショート防止といった高度なバッテリーマネジメントシステム(BMS)が事故を未然に防いでくれる。このほか高電圧入力保護、低電圧入力保護といった保護機能と、万全の安全性を手に入れている。
前面にはバッテリーの蓄電量や入力/DC出力/AC出力の数値が一目で分かるLCDディスプレイを配置。このほか、コンセントやソーラーパネルからの入力ポート、シガーソケット、USBポート×4、TYPE-C×1、背面には純正弦波のACコンセント出力×2を用意。様々な機器が使用できるため、車中泊のみならず、災害時にも心強い。
これだけのスペックを持ちながら、高さ365mm×長さ393mm×厚さ165mmというコンパクトなサイズで、室内に置いても邪魔にならない。重量は16.3kg。車内外への持ち運びが苦にならず、車中泊から災害時まで強力にバックアップしてくれるポータブル電源だ。
コンパクト&軽量で持ち運びできるポータブルソーラーパネル
車中泊はもちろん、災害時などコンセントが使えない状況でも、アイデアのポータブルソーラーパネル『JI-120W』があれば困ることはない。
ソーラーパネルといえば、屋根の上に設置された大きな鏡面パネルを想像するが、ポータブルソーラーパネル『JI-120W』は三つ折りに畳めるコンパクトな設計(最大外形:W1520mm×H560mm×D5mm/収納時:W450mm×H560mm×D47mm)に加え、3.7kgという驚きの軽さを実現。手軽に持ち運びできるのが特徴だ。
単結晶シリコンパネルを採用し、最大出力120W、交換効率22%と高性能なので、コンセントがない状況でも、太陽光からポータブル電源へと安定して電気を供給できる。
また高耐久性フッ素樹脂『ETFE』を採用し、紫外線に強く、陽射しが強い日中での使用にピッタリ。防水、防塵性能も高く、急な雨に降られても慌てる必要はない。
ちなみに、ソーラーパネルの背面には3つのスタンドが付属しており、太陽に向けてパネルが自立できるため、最適な角度にパネルを向けられる。
パネル背面には接続ケーブルを付属しており、先に紹介したポータブル電源『EB-JI150』につなげれば、ソーラーパネルで取り込んだ電気をポータブル電源に供給できるだけでなく、内蔵するMPPTチャージコントローラーによりソーラーパネルからの発電電力を最大効率で引き出し、充電時間の短縮が可能になる。
ポータブル電源『EB-JI150』を購入したならば、組み合わせて利用すべき製品だろう。
車中泊から、いざという緊急時に役立つ令和版「三種の神器」を備えてみては?
冒頭でも紹介した通り、『電装くん』とポータブル電源『EB-JI150』、ポータブルソーラーパネル『JI-120W』という3つのアイテムを組み合わせることで、そのポテンシャルは格段に高くなる。
ポータブルソーラーパネルで太陽光から発電した電気を、ポータブル電源へと供給。電気を大容量のバッテリーに貯められて、家庭用の電化製品が使えるだけでなく、『電装くん』と組み合わせればクルマのエンジンをOFFにした状態で、車内のテレビや照明をそのまま使用できるというわけだ。
電源が確保されていれば、車中泊での暑さ寒さを凌げるだけでなく、車内で快適にリモートワークだって可能。どこでも好きな時間に移動でき、お気に入りの場所でくつろぎ、仕事をして、眠ることだってできる。もちろん、いざという非常時にも避難シェルターとしても十分利用可能。用途を限定せず、安全で安定したゼロエミッションな電源供給環境が整えられるのだ。
普段は移動する秘密基地として、非常時にはシェルターとして、これからの時代に備えておきたい令和版『三種の神器』として、アイデアの3つのアイテムを手に入れてみてはいかがだろうか。
- 筆者 岡本 晃
- 元自動車雑誌編集者/編集長。現在は「オフィス・アヘッド」という屋号で、ライター/編集者として活躍している。自動車雑誌、カスタム系雑誌への寄稿が多く、関西エリアを拠点に活動中。ジャンルを問わず、面白いモノ・コトを掘り起こして執筆することに力を注いでいる。
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Brand Info - レガンス
LEGANCEとは?
株式会社ジェイクラブが運営する「LEGANCE(レガンス)」は、大阪府に本社・ショールームを置くカスタムパーツブランドである。主にハイエースのカスタムを得意としており、ハイエースを力強く、洗練されたスタイルに仕立てることができる数々のパーツを開発・販売している。レガンスのブランドコンセプトは「エレガンス」。威圧的な迫力よりも、美しさとプレミアム感にあふれたクルマ作りを得意としており、ハイエースファンで知らない人は居ないと言っても過言ではない。国内は元より、海外のファンも多く存在し、カーカスタム業界の中でも有名なパーツブランドである。
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