アルファード/ヴェルファイアや86のボディ補強で爽快な走りと快適な乗り心地を実現|タナベ【Vol.3】
実は走行時に歪んでいるクルマのボディを補強すると!?
クルマのボディは、複数のパーツで構成されている。超高張力鋼と呼ばれる非常に高い剛性をもった鋼板を使うなど、ボディの強さには自動車メーカーも気を配って開発を行っている。だから新型車が発表される際には、「ボディ剛性は先代モデルよりも引き上げられており…」といった表現を目にしたことも少なくないだろう。
乗り心地や走行安定性、操縦性を左右するのは主にサスペンションの役割だが、装着しているボディ自体は動かない方がいい。いかに高性能なサスペンションでも、ボディが弱ければその性能を発揮することができない。だからこそ、ボディを補強するためのアイテムが活きてくる。タナベでは、ボディ各部を的確に補強するパーツをラインアップしている。
特集Vol.1のスプリングとVol.2の車高調サスペンションでタナベの足回りを紹介したが、今回はそんな足回りとの相乗効果で、
走りの質と乗り心地を向上させることができるアイテムを紹介していこう。
要所を確実に補強する各アイテムはコレ
剛性を上げる必要がある場所に、それぞれ補強パーツをラインアップしているタナベ。まずはその名称と役割を知っておこう。
■ストラットタワーバー
左右のサスペンションを取り付ける部分同士を連結することで、ボディのねじれを抑制することができる。ステアリング操作に対しての反応性が上がり、走行安定性を高める。
■スタビライザー
左右のサスペンションアームを連結することで、クルマが傾いたときに生じる捻れの反発を利用してロールを抑制する。タイヤの接地性を引き上げることができる。
■アンダーブレース
サスペンションのロアアームの支持部を連結してフロアの剛性を高めることで、コーナリング時のボディのねじれを抑制する。
人気のアルファード/ヴェルファイアもボディ補強で乗り心地と走りを向上!
アルファード/ヴェルファイアはご存知のとおり大人気のミニバン。スライドドアやリアハッチといった大きな開口部を備えており、どちらも利便性が高い機能だが、それ自体がボディ剛性にとってはマイナス要素であることは簡単に想像できるだろう。
タナベでは、そんなアルファード/ヴェルファイアに向けたボディ補強パーツを展開している。
やはり大きな箱型ボディなので、コーナリング時などにどうしてもフロアを始めとした各部がヨレやすい。そこでアルファード/ヴェルファイア(30型)にはストラットタワーバーとアンダーブレースを用意。フロント側のサスペンションストラットをタワーバーで結ぶことにより、フロント回り全体の剛性を引き上げている。
サスペンションの付け根が強固になり余計な動きが抑制されることで、サスペンションの動きの精度が上がり、本来の性能を引き出すことができる。
またアンダーブレースで重いエンジンや乗員、積載物を支えるフロアを強化することで、床下面の剛性も上がり、上下でアルファード/ヴェルファイアのボディを鍛えることができる。強いボディに、自由に動く足回りの組み合わせることで、乗り心地もさらに向上するというわけだ。
さらにスタビライザーを追加すればコーナリング時のロールを抑えることができるため、ハンドリングもよくなり、ステアリング操作に対して正確なボディの挙動を引き出すことができる。
大きな箱型ボディをもつアルファード/ヴェルファイアだからこそ、ボディの補強は効果的。タナベの足回りと一緒に、タワーバーやアンダーブレース、スタビライザーを組み合わせれば、乗り心地もハンドリングも向上させることができる。スタイリングだけではない快適なカスタマイズを目指すオーナーは、ぜひチェックしてみてほしい。
86/BRZの爽快な走りを引き出す
スポーツカーとして開発された86/BRZは、もとから高いボディ剛性をもっている。ではボディ補強用のパーツは必要ないのか? というと、決してそうではない。アンダーブレースなどの補強パーツを加えることで、さらにシャープなハンドリングを引き出すことができるのだ。
86/BRZ用としてラインアップされているのは、ストラットタワーバーとアンダーブレース、そして前後のスタビライザーだ。
ストラットタワーバーは、独自のオーバル断面形状により、軽量かつ高剛性を実現しており、スポーツモデルで気になる重量の増加も防ぐことができる。またレッドアルマイトカラーの塗装がエンジンルームに映えるのも、チューニング好きには嬉しいものだろう。
アンダーブレースは、フロア剛性を引き上げてシャシーのしっかり感をアップ。装着しても最低地上高が必要以上に下がらないように工夫されているのも、タナベらしい気遣いだ。
そして前後のスタビライザーを装着すれば、コーナリング時のロールが抑制されるために、ハンドリングの精度が向上する。とくに高速コーナーでは、その効果をはっきりと体感することができるだろう。
ワンランク上の走りを実現するタナベのボディ補強パーツ
今回はアルファード/ヴェルファイアと86を例に挙げたが、タナベでは一連のボディ補強パーツを足回りのパーツとして考えており、サスペンションシステムと合わせて装着すれば、さらに性能を引き上げることができる。開発も、相乗効果が出るように行われており、サスペンションに加えてボディ補強パーツをインストールすることで、トータルでフットワークのチューニングができるというわけだ。
また、車高を変えたときに調整が必要なヘッドライトの光軸を補正するセルフレベライザー・アジャスト・ロッドや、走行時にスプリング同士が密着して発生する不快な音を抑制するサイレントラバーなど、足回りを変更しても快適性を損なわないためのパーツもリリースされている。
車高を変えると、走りも良くなってカッコよくもなるけれど、異音や振動などが生じることがある。そのネガティブな要素を、タナベでは車種別に専用開発を行うことで発生させないようにしている。タナベのアイテムを使ってトータルで足回りをチューニングすることで、愛車がより快適で爽快になる。乗り心地やハンドリングでお悩みの方は、ぜひタナベのサスペンションやボディ補強パーツを検討してみてはどうだろうか?