ドライバーは乗って楽しく、同乗者も酔わない、ミニバン/SUV/スポーツモデル向けローダウン&リフトアップスプリング|タナベ【Vol.1】

すべてのクルマに最高のパフォーマンスを。をキャッチフレーズとして掲げ、自社設計、自社製造を手掛ける日本のメーカー、タナベ。この特集ではクルマをより快適に、よりスポーティに仕立てるタナベのパーツ、「スプリング」「車高調整式サスペンション」「ボディ補強」について迫ってみよう。第一回目となる今回は、自社設計・自社生産を貫く「スプリング」だ。

メイドインジャパンへのこだわり

タナベは、滋賀県と大阪府、そして奈良県に自社工場を持ち、開発から製造、管理までを行っている。すべての工程を日本国内で完結するため、クオリティが高く、日本車にマッチした製品を迅速に提供することができるのだ。ユーザーとしては、メイドインジャパンのアイテムを心配なく選んでもらえることだろう。

サステックの詳細はコチラ

製品開発のモットーとは?

タナベ サステック

必ずしもノーマルの状態がベストではない。市販車はいろいろな制約のなかで作られている。もっとも大きな制約は「価格」だろう。もっといい素材を使うことができれば……、もっといい足回りを入れることができれば……、といった自動車メーカーがある意味我慢した領域を、アフターメーカーであるタナベは改善することができる。

ユーザーの抱く「もっとこうだったらいいのに」というポイントを見つけ出して、性能を向上させるパーツを提供するのがタナベのモットー。そのクルマの使用するシチュエーション(=日本の道路)も考慮したうえで、製品の開発が行われている。例えばミニバンでは、柔らかすぎる乗り心地のために、同乗者が車酔いをしてしまうこともある。ドライバーの心地よさと、同乗者の心地よさを両立させるような絶妙なセッティングが、タナベのコンセプトだ。

レース活動から得ているもの

2013年よりタナベは、スーパーGT500クラスのKEIHIN REAL RACING NSX-GTにスプリングを供給している。レースというフィールドでは、極限状態が続く。レースチームからの要求はピンポイントなので、適合したスプリングを作るためには、しっかりとした知見と技術が必要になってくるのはお分かりだろう。タナベでは、パートナーのリアルレーシングとタッグを組み、誤差のないスプリングを提供し続けている。

レーススプリング製作での経験値は、市販のスプリングにも活かされている。レース用と市販用は、同じ工場で製造されており、素材はもちろん工程などでも、レースでの知見はフィードバックされているという。

クオリティを重視した「冷間」というスプリング製法

スプリングの製造方法には、大きく分けて「冷間製法」と「熱間製法」の2種類がある。アフターメーカーではタナベだけが唯一冷間製法を採用している。この製法はスプリングの素材となる鋼材を、文字通り常温のまま巻くというもの。材料は金属なので、熱を加えれば当然柔らかくなり、形も変化させやすい。つまり短時間で数多く製造することができる。

しかしタナベでは、冷間製法にこだわっている。こだわる理由は2つ。素材に熱を加えないので、ひっぱり強度など性質に変化がないということ。そして樽型(径が変化するタイプ)のスプリングが製造できるということ。ちなみ樽型スプリングは、ローダウンと乗り心地を両立できるという特性をもつ。タナベでは生産効率よりも、クオリティを重視して冷間製法を選んでいるという。

数値だけではなく、シチュエーションごとにテストを行いスプリングは作られる

数多くのラインアップを誇るタナベのカスタムスプリング「サステック」シリーズ。最近ではローダウンだけでなく車高を上げるタイプのスプリングも用意している。これらのスプリングは、どのように開発されているのだろうか。

純正スプリングから割り出した数値でスプリングを作れば、すぐに新製品ができてしまうというわけではない。まずある程度の見当をつけ、異なるスペックでプロトタイプのスプリングを複数製作。実際に車両に装着し、テストを繰り返していく。路面もさまざまな場所で試し、速度も、シチュエーションも変えていく。例えばミニバンでは、運転席だけでなく2列目、3列目でのフィーリングや乗る人数も変化させて、テストを行っている。

複数人いる開発担当が実際に体感し、マッチングを取っていくことで、日本の道路事情に合わせたスプリングを生み出すことができるのだ。

アルファード/ヴェルファイアの乗り心地やハンドリングが改善するスプリング「サステックNF210」

純正のストローク感を残しつつ、乗り心地重視で開発が行われたアルファード/ヴェルファイア用のスプリング。リアは底付きしやすい傾向にあるため、下がりすぎないようにセッティングされている。前後の車高バランスが美しく見えるように設定されている。

純正よりも10%前後、硬さを強めているが、純正ダンパーとのマッチングはよく、揺すられなくなるため同乗者も酔いにくい。

最低地上高やヘッドランプ/ウインカーの高さなど、車検上の問題ももちろんクリアしている。

NF210の詳細はコチラ

RAV4にはローダウンとリフトアップの2種類を用意

タナベ サステック

2019年に復活して大人気を博しているトヨタ RAV4。タナベでは、ローダウン用のスプリング「NF210」のほか、リフトアップ用のスプリング「UP210」を用意。ローダウン派はもちろんのこと、最近流行っているリフトアップ系のドレスアップもフォロー。どちらも走りや乗り心地については、走り込みのテストを行っているので安心だ。

RAV4をローダウンするなら「サステックNF210」がオススメ

純正ではリア下がりの設定であるRAV4。安全上のマージンはきっちりと取ったうえで、見た目で下がったと感じられるセッティングとしている。もちろん純正のフィーリングを残しつつ、操縦安定性やハンドリングを向上させている。

RAV4をリフトアップするならば「ディバイドUP210」がオススメ

タナベでは車高を上げるスプリングも用意している。RAV4では、前後の車高バランスの最適化を行い、純正ダンパーの伸び側の許容範囲を考慮してアップ量を検討。とくにハイブリッドモデルではリア下がりのため、リア側のアップ量を高めている。またフロント側は硬さを強めることで、リフトアップしても車両がふらつきにくいようなセッティングが施された。

ディバイドUP210の詳細はコチラ

MAZDA3用のローダウンスプリングも開発中

人気の車種に向けたカスタムスプリングを次々とリリースしているタナベだが、現在マツダ3用のスプリングを開発しているという。性能はもちろんのこと、開発スピードの速さでも定評のあるタナベだからこそ、マツダ3用も十分に期待できる。上質なイメージのコンパクトとして話題の車両だけに、リリースが待たれる。早速手に入れたユーザーは、ぜひ期待して欲しい。

性能のいいローダウンとリフトアップスプリングが欲しいという人に

車高を変えたいけれども車高調はちょっとハードルが高い。そんな人はまずタナベのローダウンスプリングやリフトアップスプリングを試してみてはどうだろうか? スタイリングも決まるうえに、純正ダンパーとのマッチングも十分考慮されている。しかもヘタリ永久保証という安心もある。手軽に、性能もルックスも手に入れることができるタナベのカスタムスプリング「サステック」シリーズはオススメだ。

サステックの詳細はコチラ

さて次回は、タナベの車高調整式サスペンションシステム「サステックPRO」について迫ってみようと思う。次回もお楽しみに。

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Brand Info - タナベ

タナベは、サスペンションやマフラー、アルミホイールを製造する日本のアフターパーツメーカー。クルマの性能と見た目を向上させるGTパーツは、すべて日本国内で開発・製造されている。日本のクルマと日本の道路事情に合わせたアフターパーツは、どれも安全と安心を兼ね備えたもの。性能の高さはもちろんのこと、ラインアップの豊富さや新型車への対応の早さなどに定評がある。

Corporate Profile

企業名:株式会社タナベ

郵便番号:562-0031

住所:大阪府箕面市小野原東1-4-15

TEL:072-728-6700

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