レクサスUSAに認められた日本発のエアロブランド｜アーティシャンスピリッツ【Vol.1】
レクサスUSAの新型車にアーティシャンスピリッツあり！
世界最大の自動車パーツ見本市「SEMA SHOW（セマ・ショー）」で、毎年のように最新レクサスのボディキットを発表している「ARTISAN SPIRITS（アーティシャンスピリッツ）」。時には新型車の公開と同時に発表されるそれらの外装パーツは、セマ・ショーが開催される度に大きな反響を呼んでいる。
走行性を損なわないクルマを目指し、エアロブランドを設立
アーティシャンスピリッツが誕生したのは2000年。ビッグセダンのカスタムといえば、VIPが存在感を放っていた時代だ。さまざまなエアロブランドがワイド＆ローを表現していた。
その最中でアーティシャンスピリッツの展開を開始した代表の公文純次氏は、そんなカスタムの在り方に疑問を抱いていた。
「個性を発揮するためとはいえ、走れないっていうのは違うだろうと。走行性を損なわないもの、自分が乗りたいものを作りたいと思っていました」
そのポリシーを貫くために、公文氏は自らデザインしたボディキットをすべて自社工場で製造。品質管理にも徹底的にこだわり、自身も満足できるものだけをリリースしてきた。
レクサスUSAから厚い信頼を獲得
ただ、アーティシャンスピリッツが受け入れられるまでには時間を要した。
「国内でクラウン、アリスト、シーマなどのエアロを展開していましたが、ジャンルを確立することができませんでした。VIPが流行っていた時代に小さいエアロを作っていたので、何か違うなって自分でも感じてはいたんです。SEMA SHOWは2009年にDUBブースにレクサス SCを出展したのが始まりですが、当初は四苦八苦しながらでした」
そして2014年、転機が訪れる。
「その後2013年にTOYO TIRESのブースで弊社のエアロパーツを装着したレクサス LF-Aが展示されたのですが、その頃から北米で認知度が高まってきたのを肌で感じていました。
2014年のSEMA SHOWで、完成したてのエアロパーツを装着したLEXUS NXを北米レクサスのブースに展示していただいたのですが、その反響はすさまじく、アメリカだけではなくアジア地域やロシアなどからも多くのお問い合わせをいただきました。
2016年初頭、SEMA SHOWに向けてブレンボ、HRE、スパルコ、KWさんと共にLEXUS LC500のプロジェクトに参加が決まり、外装パーツの開発を担当することになったんです。北米LEXUSからプロトタイプの車輌を借りて、現地へ何度も脚を運び2ヶ月ほどで完成させました。まだ車輌が発売前の段階での発表でしたので『なんでもうボディキットができているんだ？』と話題にしてもらえましたね。」
ユーザーに満足してもらえる商品作りを目指して
その後もレクサス RC-F、アウディ R8、トヨタ C-HR、そして2017年のSEMA SHOWでは20周年記念で開発した世界初のレクサス LC500用のGTワイドボディキットをまとい北米LEXUSブースにてデビューを果した。さらに2018年のSEMA SHOWにおいても新型レクサス ESとLS用のエアロパーツをデビューさせ、世界的に知られる存在となった。
しかしアーティシャンスピリッツの顧客に対する姿勢におごりはない。
「海外から資金力に物を言わせた問い合せがくることもありますが、ウチの良さを分かってもらえるメーカーやショップと組んでいきたいと考えています。同じ志のパートナーと一緒にブランド価値を高めていきたいです。その積み重ねで今があることを忘れずに、ユーザーに満足してもらえる商品を作り続けていきます」
トヨタ車の新作を続々とリリース予定
2019年は、トヨタ のGRスープラ、86、RAV4などの開発も予定しているという。日本が誇るエアロアーティストの快進撃は、まだまだ衰えることがなさそうだ。
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アーティシャンスピリッツ とは？
アーティシャンスピリッツは、レクサスやトヨタを得意とするエアロパーツブランド。走りの性能を犠牲にせず、スタイリッシュでスポーティなエアロスタイルを提案する。レクサスUSAとの繋がりが強く、北米最大のアフターパーツ見本市であるSEMAショーでは、発売されたばかりの車両をベースに新作エアロをお披露目し話題をさらっている。
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