フォルクスワーゲン(VW)は輸入車メーカーの中でも特にアフターパーツやチューニングに対しても積極的なイメージのあるメーカーであり、2016年に東京オートサロンに初参加して以来、毎年ブースを構えているのはご存知の通り。そんなフォルクスワーゲンは今回、現行車からレストア車、レーシングカーからフォーミュラカーまで幅広い車両の展示を予定している。
“ワーゲンバス”の愛称で知られるフォルクスワーゲン・タイプ2。昔からその可愛らしいルックスで人気の高い車両だが、近年はヘリテイジ的な価値も高まって高値安定となっている。そんなワーゲンバスをフォルクスワーゲングループジャパンが独自にレストア作業を施した車両が展示される。
こちらは1968年式ということで、所謂後期型にあたる「レイトバス」と呼ばれるもの(対して前期型は「アーリーバス」と呼ばれる)だが、ただレストアするだけでなく、当時のキャンピングスタイルを再現予定というからそちらの方も楽しみにしたいところだ。
全日本F3選手権の2017年シリーズドライバーズチャンピオン獲得車両のB-MAX Racing Team with NDDP(ドライバー:高星明誠)もフォルクスワーゲンブースに登場する。
なぜフォーミュラ3車両がと思われる方もいるかもしれないが、この車両に搭載されている直列4気筒DOHC 2000ccの A41型エンジンこそフォルクスワーゲン・モータースポーツ製エンジンなのである。
FIA-GT3レギュレーションを参考に、新たなツーリングカーレースとして2015年にスタートしたTCRインターナショナルシリーズ。「Golf GTI TCR」は、TCRインターナショナルシリーズでチャンピオンを獲得し、日本では、チーム アデナウがスーパー耐久第5戦でクラス優勝を飾っている。
公開されている画像は右側からのものでホワイトベースのカラーリングに見えるが、実はアシンメトリーカラーとなっており、左側から見るとブルーベースのカラーリングとなる。このあたりもぜひ実車で確認していただきたいポイントだ。
状況に合わせて前後輪の駆動配分を変化させる4WDシステム“4MOTION”に、低い回転域からトルクフルなパワーを生み出す1.8リッターターボエンジンを搭載したゴルフオールトラック。
フォルクスワーゲンのラインナップの中でも特にアウトドアレジャーに向いている車種であるが、今回はそのゴルフオールトラックにサイドオーニングとルーフボックスを搭載しキャンピング仕様にアレンジした車両を展示する。実力は折り紙付きの同車だけにアクティビティの可能性を拡大する展示に期待したいところだ。
空冷ワーゲンイベントにも積極的に参加しているフォルクスワーゲングループジャパンだけに、ヘリテイジへの造詣は深いものがある。そんな同社が手掛けたレトロ仕様のザ・ビートルがこちらだ。
50年代テイストを意識して当時の空冷ビートルの雰囲気を再現し、ボディサイドには木目調のデカール、クラシックスタイルのシートカバーとホイールをまとった大人カスタムの新提案とのことだが、このまま発売されてもおかしくないクオリティに仕上がっている。
残念ながらビートルは2019年に販売終了のアナウンスがされているが、2018年1月30日には特別仕様車も出ているので、このレトロ仕様のビートルも特別仕様車として、もしくは新たな純正オプションとして登場する可能性もありそうだ。
急遽、展示が決定したのがこのパサートRラインエボリューション。2.0TSI R-Lineをベースに、GT3規格を想定したレーシング仕様にモディファイされた、老舗チューナー「COX」との共同開発のコンセプトデモカーだ。
大きく張り出したブリスターフェンダーや、大型GTウイングなど見た目のインパクトは抜群。どこまでレース活動を想定しているのか、どこまで車両が作り込まれているのかは不明だが、レーシングモディファイが施されたパサートに注目が集まることは間違いなさそうだ。
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