4WD関連のパーツ製作販売やモータースポーツ活動を行うJAOS。1985年の創業の長い歴史を誇り、様々な車種に向けたパーツを提供している。JAOSでは東京オートサロンに毎年展示を行っているが、今年も注目度の高いモデルを用意していた。
昨年はスズキのコンパクトSUV、イグニスにJAOSのオリジナルパーツを満載、ラフよりオンロードの雰囲気を持つイグニスを見事に「4WDらしい」スタイルに仕上げていた。そして今年はコンパクトSUVとして高い人気を誇るトヨタ C-HRにクロスオーバーである同車のイメージをRV風にするパーツを装着した仕様が展示された。
スポーティで都会的、しかもまるでクーペのようなスタイルのSUVをあえて20~25mmリフトアップ。クールで現代的なデザインにビス留め風オーバーフェンダーを装え、タイヤもゴツゴツしたオフロード用オールテレーンタイプに。チョイスしているアルミホイールは洗練されつつも無骨でこれもまたRV風だ。エクステリアではフロントアンダーに金属パイプさながらの樹脂製バンパーガードを設けてラギッドさを演出している。RVの雰囲気を醸し出すマッドガードももちろん装備済みである。その一方でスポーティらクルマに必須のスポーツマフラーも用意されるのはJAOSらしいところだ。マッドガードには赤色タイプが、マフラーエンドにはチタン加工タイプも用意されるという。
オーバーフェンダーは穴あけ加工や改造車検も不要というのもウレシイ。手軽にオフローダースタイルを楽しめる。東京オートサロン2018の会場では2016年末にデビューして注目株のC−HRをローダウンするカスタムが数多く見られたが、その傾向の中ではハイリフトは斬新な手法と言える。未来的なスタイルなのにあえてのクラシカルな黒い樹脂のオーバーフェンダーというギャップも興味深い。センスの良いカスタムが光る一台だ。
[Text:遠藤イヅル]
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