トヨタ・アルファード ハイブリッド
初代モデルにはラインナップされていたものの、2代目へのモデルチェンジを機に姿を消したアルファード ハイブリッドが、およそ3年の歳月を経て2011年に復活。もちろん大きく進化した2代目モデルがベースで、パワーシステムは2.4L 直列4気筒と2つのモーターからなる「THSII」が採用されている。エスティマ ハイブリッドでお馴染みのこのユニットは、前輪用と後輪用にモーターを持つ4WDで、後輪用モーターは滑りやすい路面での発進や安定走行をアシストする。アイドリングストップはもちろん、モーターだけで走行するEVモードも搭載され、燃費はLサイズのミニバンとしては驚異の17.0km/ L(JC08モード)を実現。それでいながらシステム合計の出力は190psを誇り、加速性能はV型6気筒ガソリンエンジンモデルに決して負けていない。
選べる3つのドライブモード
カタログ値とはいえ、2t超の重量級ボディで17.0km/L(JC08モード)の燃費は素晴らしいのひと言。パワーと経済性をバランスさせた「通常走行モード」、アクセルレスポンスやエアコンの効き具合を穏やかにする燃費志向の「エコドライブモード」、モーターのみで走行する「EVドライブモード」の3つからシーンに合わせた設定を選べるも面白いところだ。
優雅で快適この上ない2列目シート
ガソリン仕様車では2列目がベンチシートになる8人乗りも選択できるが、ハイブリッドモデルは2列目がセパレートタイプの7人乗りのみの設定。フロントシートと変わらない大柄なシートは座り心地が良く、最後方までスライドすれば広大なスペースが出現し、リムジン状態に。ガソリン仕様以上に静粛性の高いハイブリッドだけに、2列目シート乗車こそ最上級のおもてなしになる。
ラゲッジを犠牲にせずに大型バッテリー搭載
ハイブリッド車は床下に大きなバッテリーを配置するため、フロアが高くなってしまいがち。しかし、アルファードハイブリッドは運転席と助手席の間に収めているので、フロア高に一切の影響がないのが特徴。ラゲッジルームのフロアもガソリン仕様と変わらない低さゆえ、3列目シートを跳ね上げれば、驚くほど広大なスペースが出現する。
SPECIAL MOVIE
トヨタが送り出すプレミアム・ミニバンとして、人気の高いアルファード。今回はその中でも注目度が高いハイブリッドです。しかも搭載される「THS II」はフロント用とリア用のモーターを搭載した未来型4WD。さらにインテリアは、クラウンに通じるトヨタ流おもてなし高級仕様とあって、日本人の心の琴線に触れるんですね〜。ここは思い切って長く乗るつもりで、最上級のミニバンを狙ってみませんか?
2011年のマイナーチェンジから3年目に突入し、モデル末期が近づき、値引きも限度額近くまで上昇。もともと高価なモデルだけに40万円以上の値引きが定番。あとは、ディーラーオプションでどれだけ値引きを積み上げられるかだが、プラス10万円の値引きは狙いたい。