MOTAトップ ニュース/記事 特集 東京モーターショー2017 【働くクルマ】UDトラックスは新型クオンをフィーチャー、ボルボからは新FHを参考出品。そしてスカニアは新モデルを国内初披露!【東京モーターショー2017】
東京モーターショー2017では大型車を製造する国内主要4メーカー(いすゞ、日野、三菱ふそう、UDトラックス)の他、現在日本で購入出来る海外メーカーのボルボとスカニアの合計6社が、乗用車と並んで展示されている。そのため、運輸業や整備業に携わらないと日常生活であまり触れる機会がないトラック・バスを身近に感じられる貴重な機会ともいえる。トラック・バスの見上げるような大きな車体を間近で体感することが出来るのも嬉しい。しかもボルボ、スカニアのスウェーデンメーカーの海外製トラックはまだまだ路上で見るチャンスも少ないので、気になる人も多いのではないだろうか。
東展示棟1〜3ホールは巨大だが、そのうち2/5ほどの面積で6社が占めており、各社のブース内に数多くのトラック・バスが並ぶ姿はまさに圧巻だ。東京モーターショーに来場の際は、ぜひその大きさと迫力を体感してみてはいかがだろうか。
2010年に日本法人スカニアジャパンを発足以降、着実に日本における販売・整備ネットワークの拡充、販売台数の増加を果たしているスカニア。ボルボ・トラック同様北欧スウェーデンに本社を置く世界有数のトラック・バスメーカーだ。スカニアの東京モーターショーへの出展は初となる。
同社を代表するモデルである大型トラックの新型は、昨年欧州で発表されたばかりだが、日本市場に早くも導入が決定。東京モーターショー2017プレスデーではスカニアジャパンの新CEO、ミケル・リンネル氏のかけ声とともにアンヴェールが行われ、日本国内におけるサプライズ発表となった。
展示されたモデルは旧型となった「P410 4×2トラクター」、そして新モデルの「G360 6×2トラック」と「R500 4×2トラクター」の3台。新モデルでは現行のP、G、Rシリーズの他に、さらに上のグレードとなる「Sシリーズ」が用意されるため、ブースにはSシリーズのキャビンモックアップも置かれていた。
新モデルの日本市場での発売は、欧州市場に次いで世界で2番目の名誉となるが、これはスカニアが日本市場を大切に考えている表れだという。骨格などを含めて前モデルの設計を残さないほど徹底的に新しくなったとされる新モデルは、来年の国内発売が予定されている。
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親会社であるボルボ・トラックも、UDトラックスと同じブース内に共同展示を行った。参考出品として置かれていたトラックは同社のフラッグシップモデルとなる大型トラック「FH」シリーズの次期モデルで、シャープなデザインと高い質感を誇るインテリアが特徴だ。ボルボ・トラックでは世界で認められた高い安全性、スウェーデン式衝突テストをクリアする堅牢さをアピールしていた。
展示モデルは「FH 6×4トラクター」で、搭載されるエンジンは520ps(382kw)を発生する直6 12.8リッターディーゼルターボエンジン。トランスミッションは12段セミオートマチックとなる。
UDトラックスは古くは民生デイゼル工業として発足、のちに「日デ」などと称されて親しまれた日産ディーゼルを前身とする歴史あるメーカーだ。2010年に現在のUDトラックスに社名を変更し、現在はボルボの傘下にある。同社は2017年に登場した新型「クオン」を中心とした展示を行った。
クオンはドレスアップが施された6×2カーゴ「東京モーターショー特別仕様」、新たにラインナップに加わった6×2セミトレーラー(トラクター)、そして6×4ダンプを展示。いずれも国内大型トラックでは同社がすでに1990年代から採用していたクラッチレスのセミオートマチックトランスミッション 「ESCOT」の発展版「ESCOT-VI」を採用、ダンプでもイージードライブが可能であることも強調している。
UDトラックスは日本以外の新興国でもフルラインナップを展開していることを強調しており、その一貫として海外向けクオンとも言える「クエスター(6×4セミトラクター)」が展示されトラックファンの注目を集めている。東南アジアを皮切りに、アフリカ、中東と投入地域を順次拡大しく予定だという。
[Text:遠藤イヅル]
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