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走行距離3.3万キロのとても走りとデザインの良い一台を入荷致しました。レアなコレクションをお探しのあなたへ!
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ユーノス800はかつてMAZDAが北米に展開しようとしていたプレミアムブランド、アマティのアッパーミドルセダンです。アマティ500というネーミングでした。結局MAZDAの経営が怪しくなり、アマティ500としては出ず、北米ではクセドス9と言う名前で売られました。ユーノス800には当時さまざまな新機軸が採用されましたが、中でも世界初は今でこそ聞き覚えのあるエンジンですが、ミラーサイクルエンジンを世界初で搭載しました。2.3リットルV6ミラーサイクルエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせた物でした。
走りは洗練されたセダンと言うよりはスポーツセダンみたいな感じです。2.3リットルエンジンは3.3リットルエンジン並のパワーで2リットルエンジン並の燃費が謳い文句でした。乗った感じは3リットルV6エンジン並のパワーは感じ取れました。滑らかな回転フィールは6気筒しらしく、力強さも十分です。スタイリングは褒めましょう。MAZDAは盛んにトキメキのデザインと謳う時代でしたが、今でも通用するエクステリアデザインだと思います。本格的にプレミアムブランドを立ち上げて欲しかったです。
不満な点はまだまだ乗り心地が固いです。高速道路や早い流れでは快適ですが、スピードか遅い区間では、このクラスらしく無い脚の動き方があります。硬い衝撃を和らげずに乗員に届けてしまいます。足回りはマルチリンクですが、関節が固いイメージです。ストロークがあるはずなのに無い感じです。またサンルーフを装着するとドライバーシートの頭上空間がへり、背が高い男性ではコブシ一つも入らないです。またボディサイズの割にはリアシートは狭く、特に足下空間は余り余裕がありません。
MAZDAがむかし展開していたユーノスブランドのアッパーミドルクラスのセダンです。全長4825mm全幅1770全高1395mmの体躯は今日的な価値観に合わせると全幅が狭めなのと全高が1400を切るクーペ的な姿と言うのが分かります。10年基準と言うコンセプトで磨き上げられたボディは当時MAZDAが掲げていたときめきのデザインと言うコンセプトに沿った物でした。MAZDAはこの時期にランティスやユーノス500と言う傑作を次々に開発していて、デザインも油が乗っていました。初期型は本杢目パネルで贅沢な仕様でした。MCの度にコストダウンがあり、もし手に入れるなら初期型がお勧めです。
エンジンはV6の2.5リットル自然吸気エンジンです。KL型と呼ばれたこのユニットは2.3リットルエンジンもあり、これにはリショルムコンプレッサーをバンクの間に搭載した世界初のミラーサイクルエンジンもありました。スタンダードな2.5リットルエンジンもきめ細やかな回転フィールが絶品で、ゼブラゾーンまで気持ち良く回ります。足回りはマルチリンク式を奢り路面への追従性が良いクルマです。またシート素材も人工皮革のヌバック調シートが採用されていて、高級感があります。
気になる点は足回りはが硬くて低速域で渋い動きをします。速度が高い領域ではフラット感のある良い走りを披露しますが、低速域は少し硬いです。またパワーステアリングも低速域は重過ぎます。もっと軽くして欲しいです。またステアリングの握り部分の直径が小さいのがダメです。もう少しシッカリ握れる太さにして欲しいです。あとはハイオク仕様も経済的に引っかかる部分です。また見え難い部分はコストダウンが激しく、チルト操作部分は見て驚きました。もっとキッチリ作って欲しいです。
マツダの車の中でも高級感のある雰囲気がとても魅力的な車だと思います。特にエクステリアが洗練されていて、輸入車のような趣味の良さが感じられます。塗装もグリーンがかかったようなカラーリングがとても似合いますし、実際のボディサイズ以上に立派に見えます。
また、シートがちょっと大きめに作られていて、ゆったりとした感じがあり、後ろの席でもとても広く感じられます。車体価格が比較的リーズナブルなこともあり、内装はそれなりです。
このデザインに一目ぼれして購入したいと思う方もかなり多いと感じるくらい、趣味の良さが感じられます。また、広々としていながら、比較的新車価格もリーズナブルですし、中古車価格もかなり安めなところも魅力的です。
走り自体もゆったりとしていて柔らかな乗り心地なので、通勤だけでなく少し距離が離れた場所への移動でも疲れずにスムーズな移動ができそうです。加えて、トランクルームも広く、ゴルフバッグがしっかりと入ります。
やはり気になるのはインテリアの質感。この点については価格が上がってもよいのでもう少しだけ高級感を高めてもらえると満足度がかなり上がるのではと思います。この時期のマツダ車に特有ではありますが、デザインの良さがあるだけに、より内装に力を入れておけば高級車として認められやすかったのにともったいなさを感じてしまいます。
また、エンジン自体もパワーは必要十分ですが、高速での移動が多いのであれば、もっとパワーアップしていてもいいなと思います。
ユーノス800って聞いて分かる方は、かなりマニアックな方です。ミレーニアと後期に名前を変えましたが、メジャーなのはユーノス800です。ユーノスって今は無き幻の販売チャンネルです。バブル最盛期のこの世は春の日本国内で、12気筒エンジン開発に着手したMAZDAは、最上級の高級車も視野に入れたマイルストーンを立ち上げました。その構想で生まれたのがユーノスブランドです。ユーノス800は、先に販売された5ナンバーセダンユーノス500の兄貴分です。他にもユーノス300とか100とかも有りましたが割愛します。