MOTAトップ ニュース/記事 特集 PR企画 SUBARU LEVORG ~ROAD TOUR IMPRESSION~ モータージャーナリスト10人による超大インプレッションをお届け! page09
佐藤久実に女性でも運転しやすい理由やアイサイトなどについて語ってもらった。
日常では高速走行での安定性などでその秀逸性を実感できる
スバルの新型車、レヴォーグの最大の特徴は、「国内専用モデル」ということだ。スバルの旗艦車種であり人気モデルであるレガシィは、グローバル化するほどにボディサイズも育つ傾向にある。そこで、日本にジャストフィットのクルマを作り直す、というコンセプトで登場したのがレヴォーグ。
ゆったりした室内空間が広がり、助手席とも適度なカップルディスタンスがある。そして、ラゲージスペースも充分に確保されながら、運転していて取り回しの良さを実感する。今回の試乗では、鎌倉や腰越など湘南の狭い道もドライブしたが、見切りの悪さやボディの大きさに辟易することは一度たりともなかった。
今や、各メーカーがこぞってテレビCMでアピールする「衝突を回避・軽減する自動ブレーキ」だが、スバルの”ぶつからないクルマ”で一躍その存在がメジャーになったセーフティ・デバイスだ。その「アイサイト」に使われるステレオカメラもカラーになり、より遠く、よりワイドな範囲を認識する高性能化された。
それに伴い、ACCの高性能化やアクティブレーンキープの新機能追加など、快適に走れ、未然に事故を防いでくれる装備も充実した。が、これらの機能・装備は万一の際に手助けしてくれるものであって、あくまで運転の主体はドライバー。クルマ任せではなく、集中力を持って運転することが大前提となる。
時代的に、電子制御によるセーフティデバイスにスポットライトが当たり勝ちだが、そもそもスバルは、AWDシステムへのこだわりが強く、もちろんレヴォーグにも採用される。日常では高速走行での安定性などでその秀逸性を実感できるだろう。また、最近は都心など積雪エリアじゃなくても大雪に見舞われることがあるが、そんな時でも心強い走りを発揮してくれる、頼もしい相棒となるだろう。
「スバル」というブランドは、クルマ作りに対するこだわりが強い。そして、モータースポーツシーンでも活躍している。それ故か、クルマ好きの男性向きとか、オタクなブランドというイメージを持つ方も多い。しかし、レヴォーグは、荷物がたくさん積めながらも取り回しに優れるジャストフィットなサイズ感、運転のし易さ、充実した安全装備など、アクティブな女性、小さなお子さんを持つママへのオススメポイントが満載されるクルマだ。
プロフィール
佐藤久実(SATO KUMI)
大学在学中からレースを始め、主に耐久レースをメインに参戦。格闘技的レース(GT)を退いた今は、ニュルブルクリンク24時間がモチベーションとなっている。日頃はドライビングインストラクターとして飛び回りつつ、ライター業もこなす。スポーツカー、オープンカー好きで、現在の愛車はジャガーXKコンバーチブル。