扱いやすくて快適! ハイエース標準ボディがベースの8ナンバー登録キャンピングカー「アメリアライト」|AtoZ【Vol.2】
ミニバンよりも取り回しが良い!?ハイエース標準ボディがベースのバンコン
ハイエースの8ナンバー登録キャンピングカーとえいば、ワイドボディやスーパーロングをベースにするのが一般的。規定に則って炊事設備や水道設備を装備するためには、高くて広い車内空間が必要になるからだ。しかし日常の使い勝手というと、やはり大きめのボディを持て余すようなシーンも少なくない。
そこでキャンピングカー専門店のAtoZ(エートゥーゼット)が作り上げたのは、ハイエースの標準ボディをベースとした「Amelia Light(アメリアライト)」。4 or 5ナンバーのボディサイズでありながら、8ナンバー登録キャンピングカーの必須要件を満たしているのが特徴だ。
だから、扱いやすさは申し分なし。アメリアライトはミニバンのような感覚で、いや、取り回しの良さという面ではミニバンの上を行くバンコンなのだ。
AtoZ企画のVol.2となる今回は、そんなアメリアライトを大特集。Vol.1ではNV200バネットがベースの「Anna(アンナ)」を紹介しているので、普段使いもできるキャンピングカーを探している人はそちらもぜひチェックしてみて欲しい。
「キャンピングカーのカローラを作る!」を目標に1988年に創業したAtoZ
AtoZは「キャンピングカーのカローラを作る!」を目標に掲げ、1988年に創業した老舗キャンピングカー専門店だ。日本でキャンピングカーが高根の花だった時代から、コンパクトで使いやすい、手頃な価格帯のキャブコン(トラックの荷室に居室部分を架装したキャンピングカー)を作り続けてきた。
そのノウハウを注ぎ込み、2005年にハイエース・スーパーロングをベースにした「Amelia(アメリア)」をリリース。2019年にアメリアはモデルチェンジし、再び人気の車種に。そんなアメリアをダウンサイジングしたのがこのアメリア・ライトというわけだ。
アメリアライトの車両本体価格は421万円(税別)~。乗車定員は6名で、大人2名が就寝できるフルフラットベッドとチャイルドサイズのハイマウントベッドを備えている。
キャンピングカーでは珍しいハイエースの標準ボディ・ハイルーフがベースのアメリアライト
アメリアライトの一番の特徴は、ハイエースの標準ボディとは思えない開放的な車内空間を備えていることだ。それを実現できた理由はルーフにある。
ハイエースの標準ボディは全高1980mmの標準ルーフが一般的だが、アメリアライトは全高2240mmのハイルーフがベース。福祉車両などに使われることが多いハイエースの標準ボディ・ハイルーフに、長年に渡るキャンピングカー開発で培ってきたノウハウを投入し、作り上げた4 or 5ナンバーサイズの8ナンバー登録キャンピングカーなのだ。
「エクステンションボックス」で車内スペースの拡張と快適性の向上を実現したアメリアライト
アメリアライトが広々とした車内空間を実現できた理由はもうひとつある。
アメリアライトの外装を見て、まず気付くのがボディ右側の出窓だろう。「エクステンションボックス」と名付けられたこのオリジナルの出窓によって、車内スペースが拡張されているのだ。
エクステンションボックスは、ハイエースの難点を克服するのにも重要な役割を果たしている。
ハイエースは商用車なので一般的な乗用車よりも断熱性に乏しいが、高断熱のエクステンションボックスを設置することで、快適性を高めている。またアメリアライトでは、オプションで床や天井、側面の断熱処理を行っているので、合わせて選択すればより快適性は向上する。
2nd&3rdシートは簡単にアレンジ可能!スイッチ類は集約しているから使いやすい!
セカンドシートは3つのモードにアレンジが可能だ。「ドライブモード」や「リビングモード」、「フラットモード」に簡単に展開できる。
セカンドシートとサードシートには無段階調整可能なREVOシートを採用しているので、好みのシートポジションにセットできる。セカンドシートは3点シートベルトを装備しており、ISOFIXも付属しているので、チャイルドシートもしっかりと装着できる。
電気設備のスイッチ類は、管理しやすいように一か所に集約。電源はサブバッテリーからとるので、メインバッテリーへの負担を気にする必要もない。
リアのキッチンはカーゴスペースとしても活用可能。シャワーヘッドは車外に引き出せるので、ペットの足を洗う際なども使いやすい。
カラー2種類、レイアウト2種類で4つのパターンから自分好みで選べる室内空間
居室部分のコーディネイトはインテリアコーディネーターのMakoこと小島真子氏が担当。「快」をコンセプトにした、使うすべての人が快いと感じるインテリアに仕上げられている。カラーはネイビーベースの「Cielo」とブラウンベースの「Tiera」の2タイプを用意する。
居室部分のレイアウトは、ダイネット部分とリアスペースをセパレートした「Type 1」と間仕切りのない「Type 2」から選択可能。
着替えのスペースが必要であったり、オプションのポータブルトイレを設置する場合はカーテンで仕切って個室のようになるType 1を、開放感を求めるのならType 2をセレクトするとよいだろう。
全国のAtoZ各店でアメリアライトなどのキャンピングカーを常時公開中!
AtoZはオリジナルエアロパーツを展開するなど、外装のカスタムにも幅広く対応している。
Vol.1で紹介したAnnaや今回特集したアメリアライトの他にも、AtoZでは使い方に合わせて選べる大小さまざまなキャブコンやバンコンを取り揃えている。それらAtoZのキャンピングカーは、埼玉県春日部市の本店や横浜店、鈴鹿店、大阪店の他、全国の取り扱い店で購入できる。AtoZの各店舗では、実車を見て確認できるのはもちろん、試乗することもできる。
キャンピングカーと聞くと縁遠い存在のように思う人も多いかもしれないが、実際にAtoZの各モデルを前にすると、乗用車感覚で乗りこなせることがよく分かる。キャンピングカーを身近に感じられると思うので、興味がある人はまずAtoZに足を運んでみてほしい。
- 筆者 井口 豪
- 1975年4月29日生まれ。血筋は九州だが、出身は埼玉県。タウン誌編集部や自動車雑誌編集部勤務を経て、2004年にフリーライターに転身。多彩な趣味を持つウンチク好きの性分を生かし、自動車関連、ファッション、スポーツ、ライフスタイル、医療、環境アセスメント、各界インタビューなど、幅広い分野で執筆活動を展開する。2022年には令和3年度行政書士試験に合格し、東京都行政書士会に登録。「行政書士いのくち法務事務所」で行政書士業務もこなすマルチ法務ライター。
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AtoZ(エートゥゼット)とは?
株式会社エートゥーゼット(AtoZ)は埼玉県春日部市に拠点を構えるキャンピングカーメーカーで、設立から30年を超える老舗。トラックベースのシャシーに専用の居室を架装するキャブコンの他、ワンボックスタイプのバンをコンバージョンしたバンコン、コンパクトなエントリーモデルなど、さまざまなタイプのキャンピングカーを展開。これらAtoZのキャンピングカーは、本社である春日部本店、直営の鈴鹿店、大阪店の他、全国各地の14の販売店で取り扱いがある。
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