ミニバン感覚で普段使いもできるNV200バネットがベースの8ナンバー登録キャンピングカー|AtoZ【Vol.1】
日常の足としても使えるミニバンキャンピングカー「Anna」
「キャンピングカーを自家用車としても使いたい」「運転しやすいキャンピングカーがほしい」などなど、使いやすいキャンピングカーを探しているという人は、キャンピングカー専門店「AtoZ(エートゥゼット)」の「Anna(アンナ)」に注目だ。
AtoZは、1988年に創業した老舗キャンピングカー専門店だ。創業時に掲げた目標は「キャンピングカーのカローラを作る」。当時、一般の人にとって高根の花だったキャンピングカーを「手頃な価格、手頃なサイズ感で提供したい」との思いから設立された。今となっては少なくないが、AtoZは30年以上も前から、コンパクトで使い勝手の良い、手頃な価格帯のキャンピングカーを作り続けてきたのだ。
そのポリシーを色濃く反映したモデルが、2006年に発売されたライトサイズのキャブコン(トラックの荷室に居室部分を架装したキャンピングカー)の「Amity(アミティ)」だ。マツダ・ボンゴをベースにしたAmityは、コンパクトなサイズながら6名乗車と6名就寝が可能。このクラスの日本最高販売台数を更新し続けている。
上質で快適な居住空間もAtoZのキャンピングカーが人気を集めている所以だ。架装するシェル(居室部分)を独自で開発し、熟練した職人の手で丁寧にベース車を組み上げ、魅力的なキャンピングカーに仕立て上げる。木材をふんだんに使ったウッディで快適な室内空間も、AtoZが手掛けるキャンピングカーの大きな特徴といえるだろう。
そんなAtoZのラインナップに加わったアンナは、よりキャンピングカーを身近な存在にしてくれる8ナンバー登録のバンコン(ワンボックス車やミニバンをコンバージョンしたキャンピングカー)だ。
ベース車はNV200バネット。全長4400mm、全幅1695mmのミニバンよりややコンパクトなボディサイズでありながら、8ナンバー登録キャンピングカーの必須要件を備えている。その上、セカンドシートを前向きにセットすれば5名が乗車できるので、ミニバン感覚で普段使いもできるのだ。
ちなみにベースのNV200バネットはフロントにエンジンを置いているので、衝突安全の面で優れているというのもポイントのひとつ。キャブオーバー型の車両と比べても遥かに乗用車に感覚が近く、女性でも安心して運転できるはずだ。
「1台でファミリーカーとしてもキャンピングカーとしても使いたい」「2人が就寝できれば十分」という、ライトなキャンピングカーを求める方にぴったりの仕様といえるだろう。
AtoZのアンナとNV200バネットとの外観上の大きな違いはルーフだ。アンナはAtoZオリジナルのハイルーフを装備。これにより全高は2270mmとなり、室内高も1670mmというゆとりある空間を実現できたというわけ。車両本体価格は378万円(税別)~で、4WDも選択できる。
セカンドシートは車中泊できるフラットモードやリビング/ドライブモードに展開
もちろん、アンナは車中泊できるベッドを備えており、就寝定員は大人2名となる。また普段の「ドライブモード」では最大5名が前向きに乗車することができる。
こんな室内アレンジを可能にしているのが、3つのモードに展開できるセカンドシートだ。
セカンドシートには、ほぼ無段階に角度調整できる「REVOシート」を採用。3点式シートベルトを装備しており、チャイルドシートをしっかりと装着できるISOFIXも付属している。ドライブモードではこのセカンドシートを前向きにセット。3名が乗車が可能な幅1200mmのシートに展開できる。
また、約2.3平方メートルのベッドスペースを確保する「フラットモード」や、対面対座もできる「リビングモード」への展開も簡単。リビングモード時はベッドの天板を背もたれとして使えるようになっている。さらに脱着式のテーブルも備えているので、リビングにいるような感覚で過ごすことができるというわけだ。
電気設備も充実! サブバッテリーはリアベンチ下にすっきり収納
一般的な車中泊仕様の車両ではアウトドア用のランタンなどが必要になるが、アンナは照明を3ポジションに標準装備している。なかでも室内の照明は、明るい「白色光」とブルーの「ナイトモード」と、シーンに合わせて切り替え可能だ。
照明以外の電装系も充実している。使い勝手も考慮されており、水道ポンプや冷蔵庫などの操作を1つのパネルに統合している。またUSBポートも2口備えているので、エンジンをかけなくてもスマホやタブレットを充電できる。これらの電源は別途装備されているサブバッテリーからとるので、メインのバッテリーへの負担を気にする必要はないというのも嬉しい。
そんなサブバッテリーの充電は、エンジンをかけると自動的に充電を開始する「走行充電」を標準装備。また、外部防水ACコンセントから充電可能なオプションの「バッテリーチャージャー」を装備すれば、さらに車内の環境は充実する。
アンナには給排水設備も備わっているので、快適に車内で調理や飲食ができる。容量は給排水どちらも12リットルを確保しており1泊2日程度であれば事足りる。また水道ポンプは電動なので、家庭と同じように水道を使用することができる。
コンパクトキッチンには14リットルの冷蔵庫を装備。省スペースを考えて上フタ部分から出し入れできるように設計されている。
また寒さ対策としてFFヒーターを選べば、真冬でも快適に車中泊を楽しむことができる。
積載能力も抜群! 内装カラーは2タイプから選べる
ハイルーフのメリットを生かした収納の充実振りも見ものだ。天井の両サイドと後部には収納庫を装備。運転席の上には、寝具の収納などに便利なオーバーヘッドスペースを備える。またベッドマットの下にもスペースがあるので、小旅行に必要な荷物はすべて積載できるだろう。
内装のラインアップは2種類。シックなカラーの「Astyle」と明るい「Bstyle」からセレクトすることができる。Astyleは、毛足の短いシート地を使用しているので手触りがよく、彩度を抑え落ち着いた印象でまとめている。いっぽうのBstyleは、撥水性のあるビニールレザー素材をシート地に使用しているので、水や汚れが付着しても落としやすい。思い切りアウトドアで遊んだあとでも安心というわけだ。
Astyle
Bstyle
▼AtoZのキャンピングカー「アンナ」を動画で見てみよう
資料請求と来店予約を随時受付中
アンナを含めAtoZのキャンピングカーは、埼玉県春日部市の本店や横浜店、鈴鹿店、大阪店の他、全国の取り扱い店で購入することができる。またAtoZの各店舗では、実車を見て確認できるのはもちろんのこと、実際に試乗することもできるので、気になるクルマをぜひチェックしてみては?
キャンピングカーの資料は下記のフォームから請求が可能。来店予約も受け付けている。
標準ボディのハイエースをベースにしたキャンピングカーにも注目を!
AtoZ企画のVol.1となる今回はNV200をベースにしたミニバンキャンパーを紹介したが、「アンナよりもひと回り大きいキャンピングカーがいい」という方も多いことだろう。また就寝定員が多いキャンピングカーを求めている方も少なくないはずだ。
Vol.2の次回はそんな声に応えるハイエースの標準ボディをベースにしたキャンピングカーを紹介するので、そちらにもぜひご期待を!
- 筆者 井口 豪
- 1975年4月29日生まれ。血筋は九州だが、出身は埼玉県。タウン誌編集部や自動車雑誌編集部勤務を経て、2004年にフリーライターに転身。多彩な趣味を持つウンチク好きの性分を生かし、自動車関連、ファッション、スポーツ、ライフスタイル、医療、環境アセスメント、各界インタビューなど、幅広い分野で執筆活動を展開する。2022年には令和3年度行政書士試験に合格し、東京都行政書士会に登録。「行政書士いのくち法務事務所」で行政書士業務もこなすマルチ法務ライター。
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AtoZとは?
株式会社エートゥーゼット(AtoZ)は埼玉県春日部市に拠点を構えるキャンピングカーメーカーで、設立から30年を超える老舗。トラックベースのシャシーに専用の居室を架装するキャブコンの他、ワンボックスタイプのバンをコンバージョンしたバンコン、コンパクトなエントリーモデルなど、さまざまなタイプのキャンピングカーを展開。これらAtoZのキャンピングカーは、本社である春日部本店、直営の鈴鹿店、大阪店の他、全国各地の14の販売店で取り扱いがある。
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