未使用車店へ行こう！

届出済み未使用車ってなんだ？

中古車を探しているときによく目にするワード「届出済み未使用車」。
額面通りに受け取るならば、使用していない車両ということで、新車も未使用車ということになります、一昔前は新古車と呼ばれていたクルマのことですね。新古車という呼び名だと新車か中古車か分かりづらいということもあり、近年は届出済み未使用車と呼ばれるようになりました。

MOTA中古車検索にも「届出済み未使用車」の条件検索がありますね。

中古車業界の「未使用車」とは何を指す？

一般的に未使用車と言われるものは、正確には「届け出済未使用車」ということが多く、その名の通りすでに登録=ナンバープレートが装着されているけれど、使用していない車ということになります。つまり、新車との違いは一度登録されているかどうかということ。なお、ここでいう登録というのは一般ユーザー名義ではなく、自社ディーラー名義で登録されたもののみを指します。

新車との違いは？届出済未使用車を購入するメリットとデメリット

登録はされているものの、基本的に一般使用されていない車だけにクルマの状態は新車と同等。そんな届け出済未使用車を購入するメリットは数多く存在します。

最も大きなメリットとして挙げられるものは、価格の安さでしょう。同様の仕様の車両を全くの新車として購入する場合と比べると、十数万円～数十万円（元の車両価格や販売する店舗によります）程度も安く購入することができます。そして、すでにその車両が存在しているということで、納車待ちがありません。新車の場合は短くても1ヶ月近くはかかってしまう納期ですが、届出済未使用車の場合、最短で３日～１週間程度で納車が可能になってきます。

その一方でもちろんデメリットも存在します。先ず、既に登録されているということで、初回車検までの期間が消費されてしまっているという点。通常、新車（乗用車）であれば、初回車検は登録から3年間有効となりますが、例えば登録から2カ月が経過した届出済未使用車であれば、当然車検残は2年10カ月となってしまいます。また、すでに車両が存在しているため、ボディカラーや車両生産時に組み込むメーカーオプションの自由度がなくなります。
ただ、取り扱っている店舗によっては、最新の社外ナビやドラレコなどを購入価格に含めている場合やプレゼントキャンペーンなども開催していたりするので逆にそこがプラス面になることもあります。

更に届出済未使用車を取り扱っている多くの店舗ではラインナップがとにかく豊富で展示場に行けば数百台という規模で届出済未使用車が並んでおり、他メーカー、他車種を含め実際に見比べ、試乗も出来るケースが多いのも新車購入との違いです。
新車購入の場合と多少の違いはあれど、届出済未使用は、実際には新車とほぼ変わらないため自分が希望する仕様の届出済未使用車を探して狙ってみる価値はあります。

よくある質問

この記事の執筆者

筆者：小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。

監修

監修：トクダ トオル (MOTA編集主幹)

1969年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。2021年春より編集主幹に就任。編集部の最古参として、編集記事のクオリティ管理、後進育成を担当している。