スズキのスーパーハイトワゴンであるスペーシアの次期型を示唆するコンセプトモデルが、東京モーターショーで初お披露目となった。
車名にこそ「コンセプト」と付いているものの、クオリティはほぼ市販車。恐らくそれほど待つことなく、2代目となる新型スペーシアが登場することになるだろう。
今回も、標準車とカスタムの2本立てとなる新型スペーシア。プラットフォームを共有するのは、今年2月に登場した新型ワゴンRで、エンジンやミッションも同一のものが搭載されるようだ。
次期スペーシアのデザインコンセプトはスーツケースということで、ボディ外周に大胆に入れられた凹みや、ジッパーをイメージしたフロントグリル(標準車)、取っ手を意識させるツートーンカラーの塗り分けなどが外観の特徴となる。
カスタム(上記の写真だと右側)はさらに大型のダーク系メッキグリルを装着し、現行モデルの「カスタムZ」のような圧倒的な迫力のあるフロントマスクとなった。
内装に目を移せば、助手席前のインパネアッパーボックスのデザインはまさにスーツケースそのもの。また、ドアプルハンドルも持ち手をイメージさせるパーツにするなど、、一貫デザインとなっている。
また、インパネのアッパーボックスとグローブボックスの間に、ボックスティッシュがすっぽり入る収納を用意するなど、日常の使い勝手も考えられている点は、ファミリーカーとして見逃せないポイントだ。
現行スペーシアの全高は1735mm(2WD車)だが、スペーシアコンセプトは1785mm(ルーフレール付車は1800mm)と一気に50mmも高くなった。もちろんこれは車内スペースの拡充に使われているが、全長と全幅がすでに決まっている軽自動車規格があるので、これはかなり大きなアップデートと言えるだろう。スズキ関係者は「操縦安定性の確保に気を遣った」と話してくれた。
最近の軽ハイトワゴンは、後部座席のスペースも充分な広さがあるため後席に人が乗る機会も増えており、後部座席の快適性のアップに注力しているとのこと。後席用サーキュレーターの標準装備化もその一環で、激戦区の軽ハイトワゴン市場からはまだまだ目が離せない状況が続きそうだ。
>>【解説】スズキ 新型スペーシアを2018年春に発売!? まずはコンセプトモデルを先行公開
【お車の買い替えをご検討中の方へ】