このクルマを一言で表すと?
運転の楽しさの根本的な概念を教えてくれる車
CX-5についてのオススメポイント
まずこの車を運転してみて思ったことは、運転が楽しいということ。今まで、楽しい車というのは着座位置が低くて、なおかつMT車であることが第一条件であると思っていたが、この車に乗ってみてその考えは一掃した。クリーンディーゼルの車に初めて乗ったのだが、不快な振動、エンジン音はほとんど気にならなかった。言われなければディーゼル車だとは気付かないと思う。
走りの方では、アクセルは踏んだ分だけ走るし、ハンドルは回した分だけ曲がり、ブレーキも踏んだ分だけ止まる。自分の操作通りに車が反応してくれることが、運転が楽しいと感じられたことに繋がったのだと思う。車高が高い分乗り心地はフワフワするかと思ったのだが、全くそんなことなく乗り心地はとても良い。ピラーとドアミラーの間に隙間を設けるなどの工夫で、視界や見通しはとても良い。小さい車を運転しているような感覚であったが、車を降りて車体を見渡し、改めてこんなに大きな車に乗っていたんだなと思ったほどであった。
人間工学に基づいて設計されたというシート、ハンドル、ペダル類の位置関係はとてもちょうど良く、20~30分の試乗であったが、長距離でも疲れにくそうだなと感じた。ハンドル、シート、メーターなどの内装は、とても高級感があり、操作もしやすい。メーター内に設置された運転をアドバイスしてくれる「i-DM」は、一目で自分の運転を客観的に観ることができ、これも面白い。マツダ広報のお姉さんを助手席に乗せていて緊張してしまい、いつもより丁寧な運転を心掛けていた為かi-DMのスコアは、5点満点中5点であった(笑)
CX-5についての不満な点
とてもいい車で、不満なところは探さないと見当たらない位なのだが、あえて挙げるとしたら、アクセルペダルがオルガンペダルである事。良い点にシート、ハンドル、ペダルの位置関係を挙げた。とても座りやすく、シート、ハンドル、ペダルも丁度良い位置であり、思考錯誤の末オルガンペダルを採用したのだと思うが、オルガンペダルに乗り慣れていない私は、少し違和感を感じてしまった。それともう一つがハンドルの軽さ。ハンドルが軽いと、内装の高級感が薄れる気がする。内装の高級