コンフォート系バランスタイヤとしてル・マンシリーズは、世の中のニーズに応えるように、その性能を進化させてきた。ル・マン4はサイレントコア（特殊吸音スポンジ）による静粛性と、走りやすさを持った操縦性の良さが、快適性をかなり高いレベルでまとめていたと思う。
ところがLE MANS Vは、ル・マン4に対して静粛性で大きく進化し、乗り心地でも確実に一歩進化させてきた。それに加えて、操縦性も大きく進化させている。ケース剛性を最適化していることが、操縦性向上の大きな理由だと思う。
LE MANS Vが、プレミアムコンフォートタイヤと肩を並べるほどの性能を備えて登場したのだ。走り出せばすぐに判る静粛性。転がり抵抗が少ないのにどっしりした安定感。走るほどに思いどおりに走ってくれる懐の深い操縦性。ミドルクラスセダンに最適といいたくなる出来だ。LE MANS Vは力作だと思う。
TEXT：斎藤聡 PHOTO：和田清志
