『東京モーターショー2015』が10月28日に開幕した。開場となる東京ビッグサイト、西ホールのフォルクスワーゲンブースではプレスデー初日の28日9時30分よりプレスカンファレンスを実施。ブース内は開始30分以上前から報道関係者で溢れかえるなど、現場は異様な緊張感に包まれていた。
会見の冒頭では、フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン株式会社 代表取締役社長および最高経営責任者であるスヴェン・シュタイン氏が挨拶を行い、あらためて一連の排ガス不正問題に対する謝意を表明。日本市場のフォルクスワーゲン製品は安心して使用できるということも重ねてうったえた。
続いて壇上に上がったフォルクスワーゲン乗用車ブランド取締役会会長のヘルベルト・ディース氏は、日本初公開となる市販予定のコンセプトモデル、新型「ティグアンGTE」の概要を説明。スヴェン・シュタイン氏とともにアンベールした。
新型ティグアンGTEは、2016年導入予定のプラグインハイブリッドSUV。ボディサイズは現行型「ティグアン」よりも全長で60mm大きな4486mm、全幅は30mm広がり1839mmとなる一方で、全高は33mm低い1632mm。ホイールベースは77mm延長されて2681mmとなっている。
ラジエターグリルとヘッドライトを水平に配置した視覚的な効果により、これらの数値以上にワイドさを強調したデザインに仕立てられた。ヘッドライトはフォルクスワーゲンのSUVとしては初となるデュアルLEDを採用。サイドビューはダブルキャラクターラインを備えたユニークなシルエット、リアは彫刻的な造形とするなど、SUVらしい屈強さを表現した。
スポーティさを前面に打ち出したインテリアは、ドライバー側に傾けられたインフォテイメントシステムで、ドライバー志向のデザインコンセプトをアピール。室内空間は従来型に比べて室内長が26mmm拡大。後席の足元空間は29mm広く、荷室容量は145Lも大きな615Lとなっている。
用意されるエンジンは、150PSの1.4リッターTSI、180psおよび220psの2リッターTSIのガソリンエンジン。1.4リッターTSIは全車FFで、2リッターTSIはFFのほかに最新の第5世代のハルデックスカップリング式フルタイム4WDの4モーションを採用し、横滑り防止装置とシステム統合されたエレクトロッニックディファレンシャルが前後輪の横方向のロック機構としての機能を果たす。トランスミッションは6速(4モーション)もしくは7速(FF)DSGが組み合わされている。
今回の東京モーターショーで発表された新型「ティグアンGTE」は、ガソリン直噴ターボの1.4リッターTSIと電気モーターを組み合わせ、218psのシステムパワーを発揮しながら、完全電動&ゼロエミッションのEモードでは50kmまでの走行を可能とした。
外部充電が可能な高電圧リチウムイオンバッテリーに加え、世界初のルーフ内蔵型のソーラーモジュールを装備。ソーラーモジュールだけで発電される年間発電量は、最大で1000kmも走行させるエネルギーに相当するという。「GTEモード」では動力性能をフルに発揮させるダイナミックな特性に切り替わり、GTIさながらのスポーティなドライブも可能だ。最高速度は200km/h、0-100km/hへの加速8.1秒となっている。
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