ハイエース ワゴンGL/コミューターGLを3ナンバー/10人乗りのままで、使い勝手のよい3列8人乗り的レイアウトに仕立てた「IF-WB8 リビングサルーン」/IFUU【Vol.11】

豪華な仕様と高いコストパフォーマンスを両立し、若いファミリーから人気のパッケージ

ハイエースをベースに数々のパッケージを用意するコンプリートカーショップ「IFFU(イフー)」。1/4ナンバー(貨物登録)のままで8人乗車できる「IF-VR」や、1/4ナンバーから3/5ナンバー(乗用登録)ワゴン化する「IF-V」など、ハイエースを知り尽くすショップならではの画期的なパッケージを提供してきました。それを可能にしてきたのが、蓄積してきたノウハウと、自社工場の腕利き職人たちの高い技術の融合。まさに乗る人の想いをカタチにした卓越したパッケージングで、ハイエースのコンプリートカーシーンをリードしてきました。

そんなIFUUより、ワゴンGL/コミューターGLをベースに、3ナンバー(乗用)登録&ワゴン10人乗りはそのままに、室内をゴージャスかつ使い勝手のよい空間に仕立てた「IF-WB8 リビングサルーン」が誕生しました。ワゴンGLベースで359万円〜というコストパフォーマンスの高さも必見です。今回は若いファミリー層から高い支持を集めるこのパッケージの魅力を、じっくり検証していきます。

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10人乗りながら、ミニバンのような3列8人乗り的レイアウトを実現!

そもそもワゴンGLとコミューターGLは、人をたくさん乗せる「乗り合いバス」的な性格を持つワゴンです。「2+2+2+4」レイアウトの4列10人乗りで、2/3列目の2人掛けシートと4列目の4人掛けシートは、前後左右の距離が狭く、長時間座り続けることが厳しい状態。ミニバンのような3列8人乗りレイアウトにできれば、広い室内を使ってゆったり過ごせるのですが、乗車定員やシート、レイアウトを変更するとなると、構造変更やカスタムの費用がかかり、支払総額が高くなってしまいます。でも、できるだけ低予算で購入したい!という若いファミリー層を中心に絶大な支持を集めるのが、「IF-WB8 リビングサルーン」なのです。

最大のポイントが、3列目シートを後ろ向き2人掛けシートに変更していること。後ろ向きシートには腰巻きシートベルトが付属されており、乗車定員の変更をことなく、「2+2+4」の3列8人乗りと同じ使い方ができるというわけです。

3/4列目シートによるフラットベッドをはじめ、多彩なレイアウトは必見!

3列目シートを後ろ向きにする際に使用する背もたれマットと、3列目シート下に収納するマットと土台を使えば、広々としたフラットスペースが現れます。4列目の座面と合わせれば、「長さ1650mm×幅1650mm」のフラットスペースが現れ、大人が横になれるほどの広さが手に入ります。アレンジの自由度も高く、片側マットを外したセパレートベッド(長さ1650mm×幅920mm)モードや、4列目シートの左側を跳ね上げればウォークスルーとセパレートベッドを共存できるモードなど、多彩なレイアウトが可能です。

大きな荷物を載せたい時には、ベッドマットやベッドの土台となる部分を後ろ向きシート下のボックスに収納し、4列目シートを両側に跳ね上げれば、広大なカーゴスペースが現れます。自転車やバイクをはじめ、長尺物もしっかり搭載できます。

全席キルティングデザインで統一。堅牢なフローリングフロアで上質な室内に!

シートは、フロントシートを含めた全シートをキルティングデザインでコーディネイト。高級欧州車を彷彿とさせるパイピングとダブルステッチが室内を上質に仕立ててくれます。フロントシートには、カラダを包み込む3D成形バケットシートカバーを標準装備。長時間ドライブでの疲労を大きく軽減します。

フロアにはフローリングを敷き詰めています。住宅用のフロア材の下に床材を取り付けたもので、重量のある荷物を載せても問題ありません。ちなみに、フローリングのデザインは写真の大理石調をはじめ、豊富なラインアップからチョイスできるため、自分好みの室内に仕立てられます。

2列目シートの足元を隠すパネルも取り付け、商用バンっぽさを払拭しています。パネルには雑誌や小物などが入れられるネットを付属。スライドドア側に備えたサイドキャビネットには、ドリンクホルダーとUSBポートを2口設置しています。ちなみにUSBポートの位置は自分で選べ、使いやすい場所でスマホやタブレットの充電ができるのも嬉しいところ。

リビングサルーンならではの、さらに上をいく豪華装備をチェック!

IF-WB8の上級シリーズにあたる「リビングサルーン」では、リアデッキテーブル&シューズトレイを標準装備。フローリングフロアに土足で上がりたくない方のために、シューズが置けるスペースを用意しています。さらにフットイルミネーションを4カ所に配置(リアデッキテーブル×1、通路×2、3列目シート×1)し、夜間に足元を照らし出します。室内をムーディに照らし出すダウンライトも標準装備。左右に3つずつシンメトリーに装着し、リアスペースを明るく照らし出します。

サイドレールテーブルもリビングサルーンでは標準装備。ドリンクホルダーを4つ備えており、3/4列目シートの対面モードの際に使えます。長さの違う足を2本備えているため、3列目シートを後ろ向きにした状態でも、3/4列目シートをベッドモードにした状態でも使えるのがポイント。テーブルの根元はスライドレールと接続し、使いやすい場所にスライドできるのも特徴です。

これだけ豪華装備ながら、ワゴンGLで359万円〜というプライスに驚き!

ワゴンGL/コミューターGLをベースに、乗車定員10人は変わらず、3列8人乗り的な使い方ができる「IF-WB8 リビングサルーン」。日常使いから遠距離ドライブまで快適に過ごせる、使い勝手満点なこのパッケージのプライスは、ワゴンGLで359万円〜、コミューターGLで369万円〜。ちなみに新車のワゴンGL(2WD)のガソリンの車両本体価格が318万9700円だから、40万ほどプラスするだけで、「IF-WB8 リビングサルーン」が手に入れられるというのだから驚かされます。若いファミリー層はもちろん、手軽に車中泊を楽しみたいという方にもオススメです! まずはそのクオリティをその目でチェックしてください。

IF-WB8 リビングサルーン

ベース車両/グレード

ハイエース/ワゴンGL・コミューターGL

乗車定員

8名+2名

エンジン/駆動方式

ガソリン/2WD

登録

3ナンバー(乗用)登録

標準装備

3列目後ろ向き2名シート/ベッド、フロアフローリング、サイドレールテーブル(2本脚)、ダウンライト、フットイルミネーション計4カ所、リアデッキテーブル&シューズトレイ

オプション

ボディキット、ホイール&タイヤ

>>「IF-W8 リビングサルーン」の詳細や価格はこちら(オフィシャルサイト)

筆者   岡本 晃
元自動車雑誌編集者/編集長。現在は「オフィス・アヘッド」という屋号で、ライター/編集者として活躍している。自動車雑誌、カスタム系雑誌への寄稿が多く、関西エリアを拠点に活動中。ジャンルを問わず、面白いモノ・コトを掘り起こして執筆することに力を注いでいる。
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トヨタ ハイエース/日産NV350キャラバンのコンプリートカー専門店。自分の用途に合わせてベストマッチした仕様を求めて数多くのユーザーが訪れている。バリエーション豊富な伊原工業製伊原シート(REVOシート)/車両用シートを専門に開発・製造を行うステルス社(埼玉県春日部市)の代理店を務める。家具やシートの取り付けを行うコンプリートカーの製造から構造変更登録まですべて自社で行っており、年間に約300台のコンプリートカー登録の実績がある。同社ならではのノウハウによってユーザーの希望を叶えたハイエース/NV350キャラバンを作り上げる。また自動車内装施工事業部としてIFUU Industryも併設しており、業者用OEM製作やオーダー施工を行っている。

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