静粛性が高くお財布にも優しいSUV専用低燃費タイヤ「プロクセス CL1 SUV」の実力は?/TOYO TIRES(PR)

普段使いするSUVに最適なタイヤとは?

セダン、ミニバンに続き新たなるスタンダードになったSUV市場は、いま確実にオンロード指向に移行している。そもそも悪路走破性を狙った背の高さをキープしつつも、セダン同様、時にはハッチバックやスポーツカーと同等に走れるようなクルマが増えてきた。

それに対応するように変化してきたのがタイヤだ。新車装着タイヤはこれまでM+S表記があるマッド&スノータイヤが多かったが、近年ではそれをサマータイヤとする傾向がある。燃費の達成、乗り心地や静粛性の確保を考えれば自然な流れといえるだろう。

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だが、それが完全移行とはなっておらず、さらに少し古いクルマではまだSUV用のサマータイヤを装着していないクルマが多い。そこを対応するかのように登場してきたのが、トーヨータイヤの「プロクセスCL1 SUV」というわけだ。

16インチから20インチまで全20サイズを展開するこのタイヤは、低燃費タイヤのラベリングにおいて、転がり抵抗性能「A」、ウェットグリップ性能「b」を達成。M+S表記のタイヤではこの低燃費タイヤのラベリングさえ表記されないのだから、これが掲げられるだけでも環境性能が増していることがひと目でご理解頂けるだろう。

SUVのタイヤはウルサイという常識を覆す「プロクセス CL1 SUV」

特に、静粛性についても拘っている。近年はSUVであってもハイブリッドやEVが登場し、モーター走行時間が増えたせいもあってタイヤの音が気になる傾向にある。そこを対策するために、パターンの外側と内側でブロックのピッチ配列を異なるものとし、ピッチノイズレベルを低減。既存製品であるプロクセス CF2 SUVに対して22%もパターンノイズを低減したというデータがあるそうだ。

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重さのあるSUVにも対応するロングライフ性能

さらに摩耗性能についても気を遣う。SUVは背が高く重量級のクルマが多いために、偏摩耗をしてしまい均等に使い切ることがしにくい傾向があるジャンル。そこを対応するために、ケース(タイヤ内部)には高剛性ビードフィラーを搭載し、重いSUV車両を支えます。トレッドにあるリブの端にはダイナミックテーパーを与えることにより、点ではなく面で路面に接地できるようにしている。

また、リブは丸みを持たせたバレルルーフリブとすることで、圧力がかかった際に全面が均等に押し付けられるような工夫も施されている。結果としてトレッド面の接地圧分布が均等になり、偏摩耗が抑制され摩耗性能を向上させているというわけだ。

プロクセス CL1 SUVをBMW X2で試してみた

今回はそんなプロクセスCL1 SUVをBMWのX2 Xdrive のディーゼル搭載車に装着して、街中からワインディングまで走ってみる。ちなみにこのクルマは車重1680kgで、フロント軸重950kg、リア軸重730kg(車検証上)。この重量級のクルマをこのタイヤはどう受け止めてくれるのかが興味深い。

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まず走ったのは箱根の芦ノ湖スカイラインだ。荒れた路面とタイトターンが続くシーンで最初に感じられたのは、ステアリングのしっかりとした感覚だった。微操舵した時点から自然な反力が感じられ、そこから切り込んで行っても唐突さがなく、頼りがいのあるコーナーリングを展開。クセのないフィーリングは扱いやすい。接地圧が急激に変化していない証といっていい。

ノーズが1トン近くあるにも関わらず、タイヤが無駄によれることなくこらえるところは頼りがいがある。このあたりは、昔からクルマのタイプ別に専用設計を続けているトーヨータイヤならではの乗り味といっていいだろう。マッチングはなかなかだ。

乗り心地の良さと静粛性の高さを感じる

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山から下りて高速道路を走ると、乗り心地と静粛性が見どころだった。無理に剛性を高めずバランスさせた仕上がりは、特に路面の継ぎ目などで感じられるハーシュネスを最小限に収め、しなやかさを確保。静粛性については、主に高周波のシャー音がカットされたイメージがあり、ロングドライブでも疲れが軽減することが体感できた。

また、直進安定性も高く、轍の影響によるワンダリングの少なさ、そして横風の影響なども受けにくく、フラつきが少ないところも好感触。ステアリングを力まず保舵しているだけで真っ直ぐ走ってくれることもまた、疲労軽減に繋がるポイントのひとつだ。

街乗りでも静かで滑らかな走りを見せるSUV専用低燃費タイヤ

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最後に街乗りをしてみたが、そこでも感じられるのはしなやかな乗り味だ。SUV用に造られたと聞くと、ゴツくて硬い乗り味を想像する方もいるだろうが、このタイヤにはそんなフィーリングは皆無。速度域が低い状況であったとしても、快適性を損なってはいない。欧州マーケットをターゲットにした商品の場合、日本の道路環境では不快になるケースもあるが、このタイヤにはそのようなフィーリングが皆無なのだ。

これなら日本のオンロードでしかSUVに乗らないという方々にはピッタリだと思う。今回は欧州SUVのBMW X2でテストを行ったが、それ以外の欧州SUVの純正タイヤからの履き替えにもこれならオススメしたい。日本の道でピッタリ、そこがこのタイヤのポイントだと感じた。

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[筆者:橋本 洋平 撮影:森山 良雄]

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筆者   橋本 洋平
学生時代は機械工学を専攻する一方、サーキットにおいてフォーミュラカーでドライビングテクニックの修業に励む。その後は⾃動⾞雑誌の編集部に就職し、2003年にフリーランスとして独⽴。 ⾛りのクルマからエコカー、そしてチューニングカーやタイヤまでを幅広くインプレッションしている。 レースは速さを争うものからエコラン大会まで好成績を収める。また、ドライビングレッスンのインストラクターなども⾏っている。 AJAJ・⽇本⾃動⾞ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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