メルセデス・ベンツ Gクラスの老舗カスタマイズパーツメーカー “ゲレンデヴァーゲンファクトリー” 【Vol.1】
Gクラス専用ブランド ゲレンデヴァーゲンファクトリー
流行に惑わされない質実剛健なフォルムで幅広いユーザー層から高い人気を得ているメルセデス・ベンツのGクラス。Gの由来は、ドイツ語のオフローダーを意味するゲレンデヴァーゲンの頭文字だ。
Gクラスは2018年、フルモデルチェンジ並の大胆な改良が施された。しかし1989年から2018年まではマイナーチェンジのみで進化してきた。そのため少々古い年式のモデルでも、旧型感のないところがGクラスの魅力だ。
そのゲレンデヴァーゲンをブランドネームに採用し、魅力的なGクラス用パーツを数多くラインアップするのが“ゲレンデヴァーゲンファクトリー”だ。
現在ではカスタマイズパーツメーカーとしてだけでなく、アンテナショップの「ジャスティス」、さらに別事業部としてジムニー専門ブランドの「クライムマックス」を展開している。
Vol.1では、Gクラスユーザーにチェックしてほしいゲレンデヴァーゲンファクトリーの機能パーツやエアロパーツについて特集する。
多くのユーザーに絶賛された“Gクラス用サスキットの完成”をきっかけに
ゲレンデヴァーゲンファクトリーの前川代表は、会社を立ち上げる前からGクラス(G320ロング)に乗りカスタマイズを楽しんでいた。しかしどうしても納得できなかったのが、Gクラス特有の突き上げ感が酷く乗り心地の悪い足回りだったという。そこで前川代表は、Gクラスのネガティブな部分を解消するため、サスキットの製作を始めたのだ。
オランダのショックアブソーバーメーカーKONI(コニー)のショックと入念に選んだ コイルスプリングを組み合わせ、試行錯誤を繰り返した。そして完成に至るまでに行った試作はなんと100セットにまで及んだという。そうして完成したのは、減衰力無段階調整/約30mmローダウン仕様のサスキットだ。前川代表が参加していたGクラスのオフ会メンバーにもサスキットを試してもらったところ、絶賛されるほどだった。
その後、このサスキットはメンバーやSNSから数多くの注文があったことから、01年に会社を立ち上げ、Gクラス専用ブランドとしてスタートしたのがゲレンデヴァーゲンファクトリーだ。
Gクラスの乗り心地の悪さを解消するGF BIGショックKIT (40mmダウン)
このサスキットの現行モデルはKONIのφ90mm大容量ショックを採用したGFビッグショックキットへと進化している。KONIからもGクラス用のショックが発売されているが、このサスキットに採用されているショックはゲレンデヴァーゲンファクトリー専用にセッティングされたスペシャルなものだ。
Gクラスは本格的なオフローダーゆえに、オンロード走行時のコーナーでの腰の弱さ、横転しそうな挙動のロールを感じることが多く、この部分が気になるユーザーが大半。
ゲレンデヴァーゲンファクトリーのサスペンションは、高速走行の安定感を向上させ、街中での走行では突き上げや不安定な挙動を抑えてくれる。車高は40mmダウンすることによって粋なルックスを実現する。
またショックアブソーバーは高耐久であることと、90mmのボディーの大容量によって耐熱性に優れることも特徴的だ。さらにスプリングはオリジナルとし、剛性を追求したセッティングとなっている。ブレを無くし、収まりの良いしなやかなサスキットとして、質の高い仕上がりとなっている。
Gクラスの乗り心地が気になるユーザーは、まずこちらのサスキットを試してみてほしい。
サスキットとの組み合わせはマスト!乗り心地を向上させるGFバンプラバー
サスキットを購入した人には「欠かせない」と言ってよいほど、強く購入をオススメしているパーツがGFバンプラバーだ。これはストロークを確保して突き上げ感を解消する役目を果たしてくれる。サスキットと組み合わせることで、乗り心地はさらに向上するため、ぜひともチェックしてほしい。
GFバンプラバー 1個あたり8500円(税別)※1台あたり4個必要
GFリフトアップサスペンションキット(2インチアップ)
オフローダー風のアゲ系カスタマイズに対応するのがGFリフトアップサスペンションキット(2インチアップ)。こちらも90mm大容量ショックを採用しており、日常のストリートユースにおける乗り心地を最優先している。
普段使いでの乗り味を高めながら、アゲ系スタイルを実現したいユーザーにオススメだ。
充実したラインナップのドレスアップパーツ
ゲレンデヴァーゲンファクトリーが積極的に開発しているのがボディ系パーツだ。バンパー&スポイラー類、ボンネット、Fグリル、オーバーフェンダーなど、ラインアップしているパーツは50種類以上と充実している。
Fリップスポイラー(旧型G350d/G550純正バンパー対応)
最新のアイテムは、旧型G350d&G550の純正バンパー対応のFリップスポイラー。純正フォルムを崩すことなくボリュームアップを図り、フロントフェイスを引き締める。
ユーザーから好評のスムージングキット
背面タイヤや補助ミラーを取り外した際の穴も、カスタムをしていく上では気になる部分だ。ゲレンデヴァーゲンファクトリーではそこを補うアイテムを用意。リヤスムージングパッチやミラーレスバッチなど、穴を埋めるスムージングキットはGクラスユーザーから人気が高い。
イメージを大きく変更させる部分からワンポイントまで、Gクラスにおいて様々なドレスアップを可能としている。
新型G63用のアイテムも開発中
ゲレンデヴァーゲンファクトリーでは新型のG63をデモカーとして新たに導入し、アイテム開発を進めている。
新型G63用 サスペンションを開発
足回りに関しては20mmローダウンのGFスポーツサスペンションをリリース。巻き方を上下で変えたバリアブル形状を採用したスプリングを採用。これにより最適な乗り心地を確保し、高速走行でも快適なようコシのある足回りを実現している。純正の足回りはコンピュータによって制御されているが、このGFサスペンションでローダウンさせてもエラーが出ることはないので心配無用だ。
新型G63用 フロントリップスポイラー
新型G63用のフロントリップスポイラーは純正バンパーの形状に沿わせたコンパクトなデザイン。黒色のさり気ないアイテムに見えるが、バンパー下に装着することでフロントの表情が一気にスポーティとなる。手軽でありながら、カスタム感があるためオススメしたいアイテムだ。
NEW G63用サスペンション・フロントリップの詳細はこちら
8月頃には新型G350dもデモカーに加わる予定。新型Gクラスのパーツ開発は一気に進むことになる。
このゲレンデヴァーゲンファクトリーのアンテナショップとして4年前にオープンしたのがジャスティス。Gクラスに止まることなく、ハイエンド欧州車に対応する豊富なサービスメニューをVol.2で詳しく紹介する。次回もお楽しみに!
- 筆者 オマドーン
- 元自動車雑誌編集者で、現在はフリーランスフォトグラファー・ライターとして活動している。カスタム系雑誌やWEB媒体への寄稿も多く、関西エリア、東海エリアを主に拠点としている。車両撮影やイベント取材も積極的に行っており、様々な才能を多方面で発揮しているマルチプレイヤーだ。
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Brand Info - Gelandewagen Factory(ゲレンデヴァーゲンファクトリー)
メルセデスベンツ Gクラスのカスタマイズパーツメーカーの老舗。乗り心地を改善するショックアブソーバや、エアロパーツ、スムージングキットなどGクラス用パーツを豊富にラインアップしている。